京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

ヌーベル・パスティーシュ 時計修理工房のからくり!

2011-05-03 22:15:48 | 日記

今日は、「bread house Bamboo」パン屋さんの開店日!
やっと、この日が来ました!

朝から隣の小林自転車屋さんが正装しています。
いつもの、作業服姿の小林少年が今日は正装。
頭がツルピカ!
靴まできれい。
とても70歳代とは思えない!

私も、いつものコットンシャツの番手を上げています。
見る人が見たら正装なのだ!おしゃれなのだ。

出勤のときに嫁さんから五千円を渡されます。
「パンが売れ残っていたら、全部買っておいで!
足りなかったら自分で出してね!」

どきどきのオープン当日なのです。

美味しいパン屋さんなのです!そんな心配は必要なかった!
なんと、私が買えたのはクロワッサン2個だけ!

結果、ムーミン谷の「星祭り」に星を持って帰れないムーミンパパの気分だった!
小林少年はきっちりとお客様にまぎれてパンをゲットしていたのです。

クロワッサンを持って帰れただけでも楽しい思い出だよー!



写真はチェロの「お弓」だ!

ドイツのペゾルト。日本円で5、6万の安い弓なのです。
私がヘロヘロのときに奥さんに買ってもらった弓だ。

あるとき、「おユミ」の毛替えに、大手の楽器屋さんにもって行きました。
翌日、弦も買っておこうと思い再度そのお店を訪れます。

「おユミ」は昨日持って行ったときと同じ、書類の上に置かれたままでした。
悲しくなってしまい、そのまま、「おユミ」を引き取って帰ります。弦を買う用事も忘れていました。

安い弓なので、仕方の無いことなのだが、なぜか腹が立ちます。

その後、京都へ戻り、楽器店に弓の毛替えを依頼することになる。
それほど期待していません。どうせ安い弓だ。
ただ、夫婦の思い出の弓だ!

そのお店のオヤジさん。「お弓」を丁寧に両手で支えて、一言。
「たいせつに、お預かりさせていただきます。」

丁寧に箱に入れていた。
毎日使っていたので、「フロッグが磨り減っています。」一言。
「スペアの弓をご用意させていただきましょうか?」
弓を預けてしまったら、練習出来ないことまで心配してくれているのだ。

京都のきびしいお話です。
時計師も、参考にするのです。
ライバルは京都の楽器店、および修理業種の姿勢なのだ!

どのような時計でも、時計に感謝をすること。
時には見積もりだけで費用がかかります。
修理中止で赤字になることも多い。

ただし、時計には、私の「お弓」のように思い出がいっぱい詰まっているのです。

販売しているのは「楽しい、きれいな思い出」なのだ。

明日は工房はお休みです。
午後からは、仕事だ。ポリポリ頑張りましょう。
本当の京都案内でした!











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