京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「正義の値段」

2016-05-23 09:24:35 | 時計修理

5月23日月曜日。
「うわ~!今日は終わりや!」
月曜日はゴミの日。ゴミ捨て場へ行く途中、この暑さでどこからか聞こえてきた一言。
何の終わりか良くわからないが気温32度予報では全てを早く帰りたくなります。

工房は京都市街地より気温が2~3度違うといわれます。賀茂川から吹く風は気持ちいい。
日ごろ仙人のような時間を過ごしているので麓の住民と触れ合う機会が少ないのが時計師の特徴です。
久し振りに銭湯へ!東京都知事の不正。明らかにウソ八百並べている人の話題でにぎやかでした。
「引き摺り下ろして都知事選挙をやると50億円かかるので選挙は避けましょう。」の東京人。正義にかかる費用に50億円を出せない?東京はそんな貧乏人の集まりかいな~?と驚く。
また、投票権賄賂事件に正義が消えそうな東京オリンピック。所詮正義は金で買えたのだ。
「金で買えないものはない!」とひと昔東京の人が言って牢屋に入った。
日本の首都東京人の正義はざっとこんなものかいな?
たった50億円で正義を売り飛ばすなよ~。と思う。

我に返り時計業界も悲惨だ。正義がない。
1970年代、スイスの時計業界従事者がクオーツショックで9万人から3万人に激減したという。この話題は耳たこ!昨日の朝日新聞にも出ていました。
「日本国内ではチャイナショックでスイスと同じシュリンクスパイラルに入っているぞ!」という警告がないのが不思議だ。皆さんしっかりと正義から目をそむけている。

時計製造拠点の長野、岩手で働く人が消えているが現状。
「せっかく時計業界に入ったのに10年間一度も機械式時計に触れたことがない!」
2000年から製造拠点が中国に移って今や100%近い海外品になってきた。
「アメリカではテレビは作らない。日本では時計を作らないグローバル社会なのです」
こんな時計産業の現状の統計数字が開示されることはない。

機械式時計を中国で組み立てて日本の市場で売る動きがある。そのザラだらけのお粗末キャリバーをスケルトンのガラスを通して客に見せるのだからビックリします。涙ものです。
ハラハラと落ちる涙にもののあわれを感じる京都の北山。
「おっさん 時計を見て泣いとるぞ!」

昨夜のNHK・Eテレのバレエ番組を見た。
「時計師になりたいならバレエの公演を見逃すな!」と指導された。
内外で機会を見つけては公演を楽しみにしています。
人間の美しい動きが人を好きになり製作モチベーションが上がるのです。

ところが日本のバレエと歌舞伎はいつも周囲は女性だけ!おばさたちに囲まれながら小さくなって感激しています。
 フレグランスの香りに弱い私なのでくしゃみが止まらなくなる。ある時思い立ってボーナスをはたいて左右の席も確保したことがある。残念ながらそんな程度ではダメでした。
結果、会場を出て月を見上げると赤いたまねぎ~♪が出ていた。
空席を確保していたはずなのに途中なんと香水おばさんが座ってきた。
くしゃみ連発で仕方なく会場を出ました。高額チケット代が空しく消え変質者扱いに作戦失敗の瞬間でした。「ジゼル」の悲しい物語です。

京都では会場も新しくなったのでこれから希望が持てますね~。マスク姿のオヤジが隣に座っていても変質者じゃないからね~!よろしくね~。

今週はサミットだ。二十五日は天神市が開催されます。「あんた!テロが危ないから行かんといてや~!」といわれたが「テロが怖くては天神様に顔向けが出来ません!京都人の正義を見せてやるぞ~!」今日は預金を下ろしてきた。これで当日のお賽銭ぶんは確保しました。
水曜日はお休みの日。午前中は北野天神様に繰り出してきますので開店時間にご注意ください。
「今日はこれでおしまいや~!」










コメント
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