京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「時空間の旅」

2016-05-26 09:40:26 | 時計修理

5月26日木曜日「大安・吉日」
昨日は北野天満宮の市に行って来た。
雨が降りそうもない曇り空の絶好の買い物日和になってくれました。
工房がお休みに当たった水曜日に骨董市に行けるのも珍しいことです。

市バス50番は修学旅行生でパンク寸前。この日は修学旅行の集中日になったようで二条城のチケット売り場には100メーターほどの列ができていました。
「市民の足のバスのはずが修学旅行生に占領されたようやな~!」とおしくらまんじゅうの目に遭った高齢夫婦がぼやいていました。

境内に入ると御参り前に手を清めに行く先で大勢の中学生達が地べたに座らせられている。
なんとボンクラ教師が参道に生徒を座らせて行動指針の説明をこんなところでやっているのだ。
外人さんが奇異の目で見ているし「参道の真ん中は神様が通る道や!どかんかい~!」と怒りたくなる。
ここは由緒ある北野天満宮で中学校の校庭ではないのだ。
場所もわきまえず不届きな空気が読めない教師もいるものだ。生徒がかわいそうでたまらない。涙物です。


ちょっと東に行けばこんな閑散とした境内の場所もあるのに~!残念だ。

ちなみに市バス9系統の三大トラブルメーカー。
スクリーン社員、中国人観光客、中学生修学旅行。
バス利用のスクリーン社員はメタボが圧倒的に多い。スレンダーな人は地下鉄鞍馬口から徒歩10分強くらいを歩けない人たちがバスを利用するものだから修羅場になる。二人がけの席が一人でいっぱいになる人もいる。通勤交通費は会社から支給されているはずなのだ。
ストレスのない地下鉄利用してほしいものだ。
毎日京都駅から乗車してスクリーン本社前で降りる10名ほどのメタボの人が一気に降りた後にふーっと息をつけたあとの清々しさはたまらない。

次に中国人観光客だ。いつもイナゴのような集団行動を取る習性がある。一気に20名ほど乗り込んでくるのだから運転手も度々きれている。「黄色いステップから中へ入ってくださ~い!」と叫んでも中国人には理解できないのだ。

最後に中学生の修学旅行。京都では徒歩、観光バス、個人タクシー、地下鉄、市バスと順番に安全な移動手段だ。
京都駅から二条城へ向うなら地下鉄利用が早くて安全のはず。
9系統に乗っている子供達は指導する教師がボンクラの被害者のよう。
二条城から清明神社、西陣織物会館、茶道会館をへて紫式部の墓所、大徳寺へ向う散策コースを指導できる教員がほしいね!
それにしても大混雑している天満宮の参道に生徒を体育座りさせる教師にビックリした。


お参りを済ませて早速骨董市へ繰り出した。
時計の部品取りのためにどれでも500円の掘り出し物を探す。
毎回のように繰り出すものだからお店の人も声を掛けてくれます。

一番探し物がキングセイコーのゼンマイ。これが見つからないのだ。
最近、山積みされた部品取りのジャンク時計が増えた。これはうれしい、いいことじゃ~!

私のパスティーシュ工房はこの8月でやっと9年目。勤めていた会社も消えているので一から部品を集めるしかないのだ。
うれしいのは工具類がこの市で安い。それだけ需要がないのが要因だが私にとっては宝物です。ピンバイスや時計用ハンマー、ピンセットが1000円以内で買える時代だ。

今回はバイス(万力)を2千円まで負けてもらって購入するが買ってしまってその重さに参った。
重いバイスを20年ほど使って頑張っている一澤帆布のカバンに詰め込んでヒーヒー泣きながら時計部品を探しまわりました。
途中、セイコー・ロードマーベルを見つけたが高いのであきらめる。

体力がなくなったので10時前にはなじみのお店の人に挨拶をして五辻通りを東に千本通りまで歩く。
五辻の感想はひとこと「民パク業者が増えたね~!」
京町家を素泊まり用の簡易宿泊所に使っているのだ。やはり心配なのがお隣さんたちが抱える不安でしょう。
一度でも火事が起きると歴史のある五辻通りは全滅する。
高齢者が多い西陣地区などの違法民パク問題を思い出した。先日国会でも取り上げられていたね~。
「悪貨が良貨を駆逐する」B&Bの正統派民パクの皆さんが頑張ってデータを共有できる救いになってほしいものだ。

それにしても天神様の骨董市は楽しい!お休みだったので時間の制約がない買い物は楽しいものでした。
来月の6月25日は土曜日!またちょっと顔を出してみようと思う。

この日最後にいつも東門に出店している宇治茶のお姉さんからいり番茶を500円で買う。
このいり番茶は臭う!まるで焚火遊びのあとのような香りです。
夏はこのいり番茶が京都職人なら馴染みでしょう。
塩けのある桜餅といり番茶でいっぷく。京都の夏の暑さの熱中症対策にはこれがいいのです。

時間と空間を飛び越えて楽しんだ後にはのんびり仕事に入ります。
このドイツ製時計旋盤も時代と空間を越えた一品。まだまだ使い続けたいものです。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする