京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「風の森時間」

2016-05-29 09:20:54 | 時計修理

5月29日日曜日。友引の日なので友引中学校の生徒でしょうか?集団でトンチンカンな堀川下長者町バス停でバスを待っている光景が目についた。
一体どこへ向いたいのか?なぜこんなバス停で待つことになったのかメガネ君に尋ねてみたい気分でした。

五月の最終日曜日。一年間で一番さわやかな風が気持ちいい日。バス停で待っていても大丈夫な「風の香る日」と決めています。
工房では賀茂川から川風が吹いてくるのでエアコンは終日お休み。
自宅が下京区の風早町にある。風が通る街です。ちょっと南にいくと月見町があるので風に吹かれながらお月見が出来る楽しい街なのだ。
明日の月齢は23,3でちょうどいい、今日はゆっくり帰ろう。

写真はGUCCI。夏も近付くころにやってくる電池交換の定番ウオッチ。
バングルウオッチなのであちこちぶつけて打ちキズが多いタフな時計だ。女性用の時計とは思えないほどゴンゴンぶつかっています。
また夏に似合う時計なので水いり事故も頻繁に起きる。そんなかわいそうな運命をたどる頑張り時計です。

人間にも同じように生まれてからずーっと運の悪い人がいる。
私だよ~ん!
何をやっても当たらない!ダイコン人生だ。
あまりに貧乏生活が続くので金運がないのかね~?と、嫁さんが占いをやってくれるお坊さんに私の運勢を見てもらった。
「この人絶対生きている人間の中で最低の運命の人だ!そうに決まっている。占ってくだされ~!」
お坊様が答えを出す。
「この人はそれほど悪い運勢の人ではありません。むしろこの男に40年もかかわっているあなた!あなたが心配なのじゃ~!」
ごもっともな占いなのだ。
毎日のようにちょっとした事故やトラブル、阪神タイガースの試合結果、はたまた気持ち悪いお化けが出た話などなど毎日のように聞かされる嫁さんが一番の私の被害者なのだ。
貧乏の台風の目に長年いるようなどん底生活で麻痺しているのだ。

風薫る五月!自分が世の中で一番惨めじゃ~!と思っている巨人ファンの人は工房にきて電池交換でもしましょ!
阪神ファンの私は今の巨人のような連敗中の気分を日ごろから身についているのです。ひょっとして今日も阪神タイガースが勝つかもね~?
こんな淡い期待でも幸せ気分の工房のタイガース命のオヤジ!

気持ちのいい日曜日に暗いクジラの腹の中のような小さな工房で時計と同じくらい小さなオヤジがいるのじゃ~。のこり1%希望の店!
今日も仕事の始まり、はじまり~!




コメント (1)
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