


彼女はアガサ・クリスティーの某名作推理小説の犯人と同じで信頼できない語り手なのです。
おかしいとは思いませんか?
なぜ、彼女は大した証拠もなしにアラン・コンウェイが殺害されたと思ったのでしょう?
タイトルのアナグラム解けたか?のメッセージとアティカス・ピュントの名前の芯の意味は誰に向けたものなのかを考えれば、一目瞭然です。
元妻のメリッサ?、姉のクレア?女性全てに?」

そして、それが殺害動機になったと。
確かに、作中で真犯人が語る動機よりは現実的よね」

クローヴァーリーフ・ブックスの関係者への一番の嫌がらせは、アティカス・ピュントの名前の意味をラジオで流すことよりも作品を完成させないことでしょうから。
わざわざウェイターの作品を記述したのも別人が書いたものではないと思わせるためのもので、最後に記述されたものは別のライターに書かせた偽りのエンディングというわけです」

本当の結末は別に合って、サー・マグナス・パイを殺害したのは名探偵アティカス・ピュントだったという結末よ!!
作中でアランは自身をサー・マグナス・パイに当てはめていたじゃない。
なので、自身を殺したのはスーザンに当てたアナグラムの名前のアティカス・ピュントにしたんじゃないかしら?
カササギ殺人事件の本当の結末は、アラン・コンウェイのダイイングメッセージというのが真相よ」

確かに、私の推理より、姉さまの推理の方がエレガントですね」
まとめ
アラン・コンウェイ殺害の犯人はスーザン・ライランド。
動機はアティカス・ピュントに込められたアナグラムを解いてしまったから。
サー・マグナス・パイ殺害の犯人は名探偵アティカス・ピュント。
結末は推理小説ではなく、スーザン・ライランドが犯人というアラン・コンウェイによるダイイングメッセージとなっている。