松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

インストラクター

2012年10月03日 | はらたち日記
地元自治体で主催するパソコン教室、というかパソコン駆け込み寺、で約10年にわたってインストラクターをした。生徒さんは主として高齢者、性別では圧倒的に女性が多かった。男性も来るのだけれど「知ったふり」と「上級者のつもり」の人が多く挫折する人が多かった。駆け込み寺と書いたが市の事業でパソコンを教えてくれるという情報が市の広報に掲載されるので「何とかして下さい」とそれこそ掛け込まれると仕方なくネット接続、電子メールの初期設定を無料でやっていた。
困ったのは自治体の主催なのでインターネット接続環境は市役所の職員と同じネットワーク、従って見たいサイトは全部見えない?今なら簡単にネット接続ができるのだけど当時は唯一実用になったのはPHSルーターでウィルコムの旧社名DDIポケット株式会社の端末だった。仕事で使っていたので、かなりの高額だったが自腹を切って64KBPSのスピードでFTPソフトを使いサーバーにアップしてあげたことも思い出す。
当時は自分のHPを持って情報を発信できるということは画期的な出来事だったのだが、その後のSNSの普及でHPが時代遅れとは云わないまでも、単なる情報発信だったらなにもHPを使ってローカルとリモートの双方を管理する必要はないと思う。操作だけを丸暗記してミラーリングでローカルとリモートを確認しながらアップできるFTPの仕組みも理解しないままHPを続けているのだから困ったものだ。HPを持っている常連の生徒さんには「ブログは簡単でいいですよ」とか「写真の公開だけだったらFTPを使わなくても色々なサイト運用の方法がありますよ」とこちらから情報発信をしたのだが、結局は自宅でインターネットに接する時間が少なく、というか殆どやっていないため、現在にいたるもHPしか手段が無いかの如くHPに固執する。しかるにこの様な人々にかぎり、PCの故障で新しい機械に買い換えたときなど、ローカルのファイルやFTPソフトの設定が出来ないため大騒ぎになる、結局は自宅に行き全ての設定をしてあげる羽目になってしまう。なぜ自分のスキルを向上させる努力をしないのか?考えてみるとパソコン教室もヨガも茶道も華道もみんな同じ「お稽古ごと」一定期間通えば免許皆伝と勘違いしているふしもある。週1回ノートPCを持ってパソコン教室に通って、それはそれで楽しいことは理解するが、全て理解できるほど科学技術のひとつであるPCとネット操作は簡単ではない。

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