松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

個展3日目を迎える

2011年09月15日 | 文学事評
3日目を迎えた、照明をさらに工夫してスポットライトだけにしてみた、ほかの蛍光灯はすべて消灯した。色温度が適切になったため自然な色相に見える様になった、もう少し早く気づくべきだった。毎日自分で絵は描かないが絵の解る人が来訪される、私も同じような傾向があるのであまり批判は出来ないが、もっとも迷惑なのは制作過程の批判、というか自分が理想とする制作手法の押しつけである。絵画教室の先生と生徒ではないのだから各自相性の良い、自分にあった、制作の方法がある事ぐらい理解してほしいものである。なかでも現場主義と称する戸外にイーゼルを立て目前の風景を直接キャンバスに描き込む手法にこだわる人々、19世紀の終わりに印象派の人たちが提唱したやり方であるが、日本の所謂画壇と称する世界にはこの現場制作主義に凝り固まった先生がいらっしゃると聞いている、創造性に乏しいアマチュア画家の中には絵画も茶道や華道と同じくマニエリスムだと思っている人が多いので前述の偉い先生に傾倒すると自然の中でイーゼルをたてないと絵ではないと決めつけてしまう。これはひどくはた迷惑な話であり対応に苦慮してしまう。さらには私の絵を見て「他人の写真や絵はがきを絵に仕上げた」と勝手に思い込む人もいらっしゃる、他人も自分と同じ手法を使うと思っているので誤解を解くために時間と労力を浪費する(対応しなくてもいいのだが)最終的にはこのような手合いには私のスケッチブックを見せなければいけないのか?と頭を抱えてしまった。ツアーで1-2回パリに行ったことのある人たちが最も始末が悪い、自慢にもならないが1987年以降仕事と私用でフランス入国履歴は2011年8月21日までに82回、延べ500日はパリで過ごし、パリ以外でも40日以上滞在している。寒い日にスケッチブックを抱えて朝からセーヌ河岸通りをうろつき回り、仕事では車で市内を運転していたことなどを説明してやっと理解してもらったが、何故このような説明までしなければならないのか?個展を開催していると疲れる事が多い。一方今日は午後からご自身も絵を描いていらっしゃる方が多く来訪されて制作背景や展示方法などを含めて絵の楽しさ、絵の難しさを時間をかけて(楽しく)お話しする事ができた。また旧知の方からいろいろ差し入れを頂くのもうれしい、この場を借りて御礼申し上げます。

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