日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

留学生について考えたこと

2009-09-26 20:05:22 | 日本語教育
 いやはや、前回みたいなブログ書いたら、「おめでとう」ってコメントを強要しているだけですもんねえ。乗って下さったみなさまにはホンマにブーハオイース(申し訳ない)。

 先日留学生を乗せて運転していたときのこと、後部座席で議論が熱くなっていました。なるべくおしゃべりには介入しないでおこうと思っていた私も、ついつい聞き耳を立てて聞いてみると・・・

 「魏志が最古だと思うよ」

 「いいや、漢書にでてくる!」

なんの話かというと、日本が歴史上記録に出てくるのは、どの時代かっちゅうはなしをしているわけですよ。フランス人、中国人、韓国人で。よかったよかった、けっこうまともな議論だもんね。「カレー味のうんことうんこ味のカレーのどっちを食べる?」なんていうどーでもいい議論ではないし、「台湾は国か?」なんていう高度に政治的なトピックでもないしね。

 元歴史オタクだった私が、『後漢書東夷伝』に出ていますよ~と、まるでトウ山の金さんバリに、まあまあまあまあとみんなを仲裁して場はまとまりました。

 思うに、これだけ高度に日本のことを学んでくれる留学生なんて、これから劇的に増えるわけは無いんですよ。日本ってそれほど魅力はないしね~。これは別に悲観的なわけじゃなくて、将来も急増はしないけど、細々と続いていくもんなんですよ。世の中にはある一定数の変わり者がいて、そういう人が日本語というものに惹かれたりするわけですよ。

 ・英語一極集中の中、某ミュージシャンは、東京外大でシンハラ語を学んでいたとか。

 ・コブクロがライブしている裏で、ガガガSPのライブに集まっている人もいる。

 ・街頭アンケートで「はんにゃ」より「アンガールズ」がかっこいいと言い張る女の子もいる。

 ・人によっては夏がダメだったり、セロリが好きだったりする。

 筋立てて説明しろって言われるとシドロモドロいなるけど、やっぱり、世の中はいろんな人いてて多様性が確保されていることが大事なんじゃないかと思う。そんでもって、日本語を学ぶ変わり者が私の前に現れたら・・・


 ガンガンえこひいきするのだ。

 

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