徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

読書は役に立つのか?

2011-07-30 06:38:47 | 本・映画・音楽
さて、ずっと書こうかどうしようか先送りにしていた話題。
学校の成績は悪く、問題行動も多いタツタ。
奥様の悩みの種となっているが、
先日判明した意外な事。
R中の図書室で全学年通じてのランキングで、
最も本を多く借りた人ランキングでタツタが1位になっとの事。
どうせ勉強しないなら、せめて本でも読めよ!
そう思った事もあったが、そういう意味ではいことなのか?
勉強せずに、本の世界に逃避しているのだろうが、
最近世間では本離れが叫ばれているから、
それからすれば決して悪いことでもない。
そうはいっても、勉強しないことについては頭が痛い。

さて、実際何冊読んでいるのか?
そこまでは情報として入手できていない。
私自身の場合、
中学生時代に読書ノートを作り、
いつ何の本を読んだか記録していた時期がある。
探せばどこかにあるはずだが。
記憶をたどれば、中2?の時、年間158冊読んだのが最高だった。
3日間で5冊読んだこともある。
もちろん読む本の内容はミステリーが中心。
中には純文学も混じっていたが。
山本有三が好きだった。
文章が平易で読みやすい作家が好きだった。
学がないので、頭を使うことが苦手な私。
だから小難しい内容は頭痛もしてくる。
大江健三郎とかはとても読めない。
決めつけるのもよくないことだが。
食わず嫌いともいえるのかな?
前にもチラット書いた、ネビルシュートの「渚にて」を読んだのもこの頃か。
星新一も好きだった。
フレドリックブラウンも好きな作家だった。
節操のない読み飛ばしだったが、この読書のおかげで、
国語は得意だった。

そういうえば、中学時代の思い出で、国語の先生に岩田先生という女性(当時40代?)の先生がいた。
なかなか厳しい先生だったが、私は国語の授業そのものが好きだった。

ある時テストで99点を取った。
私自身のそれまででは国語の最高得点だった
マイナス1点の減点の理由が、
問題、「どんなに苦しくても大変でも、じっと辛抱すれば必ず報われるという意味のことわざは?」に対し、
解答、「石の上にも3年」。
縦書きの解答欄だったが数字を3と書いたため、
赤ペンで縦書きの場合は三と漢数字で書くことと、書かれていた。
私はそれを納得していた。
しかし、ある時、別のクラスの友達に、
お前、国語で100点取ったんだってなあと言われた。
私はテストが99点だったことを知っているので、違うよと答えたが、
岩田先生は、そのクラスで、こういう話をしたそうだ。

私は長く教師をやってきたが、私のテストで100点を初めて取った生徒が出た。

これで、この先生が、私に返すテスト用紙には99点と書いたけれど、
評価する手元資料には100点としてくださっていたことを知った。
私のレベルアップのためにわざと99点にしてくれたことを。
この出来事があってから、私はこの先生がますます好きになり、
さらに国語に精進するきっかけともなった。

教師は大変である。
色々な生徒を指導しなくてはいけない。
癖のある色々な生徒をしっかり見て、
その生徒にあった指導もしなくてはいけないのだろう。
厳しいだけでもダメ。
優しいだけでもダメ。
私はその99点のテストを今でも99点で良かったと思っている。
100点で返されていたら、もう忘れていただろう。
中学の時の思い出である。
コメント
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