音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

これぞ協働?

2005-01-24 00:27:10 | 多:Workshop
私がおととしから参画している「住まいとリハビリ」は、
人がより良く地域で暮らすための「環境」について
それぞれの分野で出来ること・協力して出来ることの
両方から考え、実践しているNPO法人です。会員は理学療法士・
作業療法士・介護福祉士・福祉住環境コーディネーター・
ホームヘルパー・看護師・音楽療法士など医療・福祉の
職種だけでなく、建材業・工務店・福祉機器メーカー・
主婦など幅広い人材が揃っているだけあって、
学べることも幅広い!たとえば今日の定例会テーマ、
「実演・手すりをつける」。これは法人本拠地である
宅老所のトイレに手すりを取り付ける作業を生で見る、と
いうもの。今まで完成した状態しか見たことがなく、
しかもただやみくもに固定できるわけではないのだ
(壁の中の構造や、どういう工法なのかをちゃんと
アセスメントすることが必要)という大工さんの中では
常識といえることも、目で見て初めて納得。
かつて訪問したお宅の手すりが、接続部に唐草の彫り物が
入っていて金ピカで一見ゴージャスなのに、
何でこんなつけ方したんだろう…と思わずにいられないほど
グラグラだったことを思い出しました。

今でこそ介護保険の住宅改修サービスに対する関心や理解が
利用者さん、業者さん双方に少しずつされるようになりましたが、
それでも「素人はごちゃごちゃ言わないで、こっちに任せてりゃ
いいんだよ」というような業者さんもまだいるんだよねぇ…と
いう「裏話」も聞けたりして。(これも非常にためになる話で)
月替わりで開かれる勉強会は、住環境に関わること・リハビリの
基礎知識や訪問医療・介護・介護保険制度についての最新情報など
メニューも豊富(何しろ人材が豊富なので)。
ここの良いところは、他職種だろうが垣根がないということ。
社員として施設に勤務していた頃から、「縦のつながり」や
「職域を超えた連携を」というようなことを耳が痛くなるほど
組織側から強調されてきましたが、それは同時に「単独職種は
出過ぎたマネをするな」という圧力でもあり、職種を組織内で
部門として分けた時点で無理が生じていました。(その結果、組織図上
どこにも行く場所なく宙ぶらりんになった身としては、そんな
組織の主張も空回りする音しか聞えませんでした)…閑話休題。

その専門職がもつ特殊技能や専門性を知ると同時に、
自分は自分の出来ることをする。困った時に相談できる人が
多くの方面にわたり存在するので安心…今、ごく自然な「協働」の
姿が身近にあります。


NPO法人住まいとリハビリ

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