高専交流委員会 8~10月 活動報告 (10月21日 高専交流委員会)
8月22日 パンチ工業にて 中小企業家経営塾学生海外派遣 打合せ
(内田由美子 内田亨 田中、高専 中西 遠山)
8月31日~ 9月7日 パンチ工業大連工場他 学生2名派遣
(伊藤君 佐々木君、引率 同行 高専 中西 遠山)
9月11日 パンチ工業訪問。海外派遣受入お礼、現地のご報告
(内田由美子 高専 中西 遠山 学生)
東京同友会環境問題研究会
テンダ-テクノシンポジウム 講師派遣のお願い(内田由美子)
9月19日 高専校長 荒金氏訪問 打合せ(内田由美子 田中)
9月22日 都立高専交流委員会(大橋 久米 井上 菅沼 内田由美子 内田亨 田中)
PiO G会議室にて
9月24日 経営塾 第一講 打合せ。クマクラ㈱熊倉賢一氏
(内田由美子 内田亨 田中、高専 中西 若海)
10月 1日 21研世話人会
12月21研 高専 遠山恭司 先生を講師に研究会開催の打合せ(大橋 田中)
10月 3日 東京経営研究集会 EU/環境
『月刊中小企業家』記事掲載の打合せ進む(大橋 内田由美子 田中)
10月10日 経営塾 特別講義 by 西村尚元校長(菅沼 井上 笠井 内田由美子 内田亨 田中)
専攻科 インタ-ンシップ報告会(内田由美子 田中)
1.中小企業家経営塾の学生海外派遣は、
大変充実したものとなり、今後の課題が見えてきた。
現地の盤起工業(大連)有限公司による万全の受け入れにより、
海外派遣は、学生にとっても、引率・同行した先生方にとっても、
大変充実したものとなった。
冷戦終結後、世界経済が急拡大、中国(東アジア)が「世界の工場」となり、
ものづくりの国境を超えた「工程分業」が進展している。
ここに照応して、経営塾の受け手の学生にグロ-バルな感性を育てることが、
学生海外派遣の目的だったが、
大変、充実した内容になったことにより、
来年の準備のあり方を考える上でも、
今後の地域交流のあり方を、
製造業の環境変化や産業社会の変容を結びつけて考える上でも、
大きな教訓を得た。
ナショナルテクノポリスと言われた大田(東京城南地域)であるが
大企業の生産拠点が、地方へ → 海外へ と移転することにより
高付加価値化や特殊技術(ニッチ)化が進むことになったが、
ものづくりの全体像が見えにくくなった。
東アジアの地域連携、国境を超えた工程分業という
新しいものづくりの舞台と高専での教育を結びつけていく試みの積み上げが必要。
11月2日に報告会、
更に、12月の21研で遠山先生にご報告をいただき、総括や課題を深める。
2.9月19日 荒金善裕 校長 と 打ち合わせ
(学校改革の基本方向と双方での議論の積み上げについて)
校長先生より、以下のお話しがあった。
学生海外派遣の試みと内容が充実したものであったことを評価する。
入試倍率の低下などに危機意識をもっており、学校改革を進めたい。
インタ-ンシップについては、本科は選択科目だが、必修科目化の方向で検討したい。
来年4月、学校 企業 東京都 文科省等の関係者による「高専経営審議会」を立ち上げ、
今後の学校経営のあり方について議論を深めていく予定である。
学校の国際化は基本課題。
10月1日「国際交流室」を立ち上げ、海外校との相互留学の受け入れ、
英語のコミュニケ-ション能力等、国際化のための措置や方策を検討していく。
「社会人基礎力」プログラムの検討を始めており、
キ-マンといえる 横山征次 氏にお話しいただき、議論を深めている。
学生には、早い段階から目的意識を持って学習すること、実践的な動機づけが大切。
高専のカリキュラムは、6年単位に大きな見直しがあり、次は平成23年度。
このことを踏まえて、改革を具体化していきたい。
東京研究集会(EU視察報告)には、スケジュ-ル調整がつけば参加する。
内田 田中 よりは、
交流の組織的あり方について、また、交流のプログラムを具体化していくことについて
課題やアイディアを提示しながら意見交換をさせていただいた。
「社会人基礎力」プログラムについても、こちらからの提案についての校長先生のお話。
実りの多い意見交換であった。
校長先生には、
先生方の中で「今後の交流をどう発展させていくのか?」
具体的に議論を積み上げていただくようにお願いした。
3.9月22日 都立高専交流委員会
…… 双方での議論(アイディア)の積み上げと交流発展のプログラムを
高専は交流メンバ-の端境期、学校改革期にあり、いろいろの問題があることも事実だか
それを踏まえて、問題解決の発展的、能動的対応をしていくことが必要。
交流発展の議論(アイディア)を同友会と学校の双方で積み上げ、
交流発展のプログラムの具体化のためのプロセスマネ-ジメントを
共同で進めていくことが大切であること。
中小企業家経営塾学生海外派遣については、
報告会(11月2日)を踏まえて、21研で遠山先生にご報告をしていただく。
その際に、遠山先生にお願いするのは
大連訪問と合わせ、
先生が研究されているイタリアと日本の産業集積、経営課題の違いなどを踏まえ、
経済のグロ-バル化、オ-プン化とビジネスモデルなど
中小企業の経営課題について問題提起していただくこと。
交流発展のプログラム作成のために、
同友会企業のニ-ズと交流の課題を結びつけていくことが必要。
学校の基本的課題として、
地域社会のニ-ズに応え、そのプログラムを地域社会と共に創りあげる姿勢が必要。
次回の交流委員会では、
今後の交流を発展させるためのプログラムを具体的に議論していく。
4.「中小企業家経営塾」「インタ-ンシップ」など、
これまでの取り組みを踏まえた今後の課題のいくつかが提起された。
西村尚元校長の 中小企業家経営塾 特別講義(10月10日)では、
社会人基礎力 について問題提起していただく。
(指示待ち人間ではなく) 「前に一歩踏みだす力」、
(マニュアル人間ではなく) 「考え抜く力」
(一匹おおかみではなく) 「チ-ムで働く力」 が 「社会人基礎力」
産学連携による人材育成のプログラムを生みだす試みだが、
新校長による取り組みも進められつつある。
高専の学生(や我々の従業員)に最適の学習プログラムというだけではなく、
私たち自身が学ぶべき能力。
熊倉さんとの 経営塾講師打合せ (第1講) では、
これまでの取り組みを踏まえ、
企業の技術スタッフによる学生に対する技術教育に取り組むべきことについて、
強い提案があった。
交流の発展のためには企業のニ-ズを理解することが必要。
特に、企業の責任ある技術スタッフの教育の場として学生への講義を活用するとともに、
学生に対して目的意識と実践的課題をもった学習の場を提供する。
連続性をもった生涯学習のシステム化としてこの試みを位置づけていく。
本年度の経営塾の講師1名を東京同友会情産部会に依頼。
情産部会ではインタ-ンシップの取り組みも熱心。
企業と学校(学生)のニ-ズをよりよく結びつける取り組みの継続していくこと。
中小企業家経営塾 学生海外派遣 の総括も踏まえ、
会員(企業)と学校のニ-ズに応え、学生、企業スタッフ、
そして、経営者自身の教育(自己学習)を結びつける包括的プログラムの模索を
5.本年度のインタ-ンシップ実績、
テンダ-テクノシンポジウム、OTAふれあいフェスタ など
本年度のインタ-ンシップの実績は、16社 25名
(昨年は 17社 34名、一昨年は 12社 21名)
㈱大橋製作所 (4)、 サンリツオートメーション㈱ (1)、 ダイヤモンドメディア㈱ (3)、
㈱エム・ソフト (1)、㈱奈良機械製作所 (1)、 フィーサ㈱ (1)、 ㈱システム・サーキット・テック (1)、
㈱アメディア (1)、 ミクス㈱ (1)、㈱アイオイ・システム (3)、 ㈱ヒタチスプリング (2)、
ヒューマンシステム (1)、 ㈱京浜工業所 (1)、 ㈱レガーロ (1)
㈱日本コンピュータ開発 (2) 以上 本科 ㈱日本デジタル通信 (1) 以上 専攻科
学校長よりは、インタ-ンシップ必修化のお考えを、お聞きしています。
「テンダ-テクノシンポジウム」について(11月28日)
東京同友会環境問題研究会 向井氏の紹介により
㈱エコライズ(還元型滅菌炭化炉)大野氏に小講演を依頼。
「テンダ-テクノシンポジウム」は、
学内での議論を積み上げた上での問題提起がないことが不思議。
「OTAふれあいフェスタ」 (11月8日~9日) 出展 …… ご協力をお願い申し上げます。
本年は川崎ロボットは中止、首都大学東京から予算、学生のアルバイト料が出ることなど。
基本目的は高専の学校広報、
子ども連れの方々に広く学校を広報し、知名度を高めることが大切です。
学校には、このための実効ある方策について議論していただきたいと思います。
『月刊中小企業家』の記事掲載について、
6月4日の学校の先生方との懇談会の目的は、
交流の原点に立ち戻り、
これまでの蓄積を踏まえて、今後の相互交流の基点をつくることでしたが、
『月刊中小企業家』に掲載する「略年表」作成などで、
この意味が、改めて、見えてきたように思います。
総じて、
相互交流の「組織的ル-ル」を再構築し、明確化していくことこそ問われています。
(交流の原点、「社会人基礎能力」など、ご参照下さい。)
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