都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

その1 2016. 8.10 中小企業家経営塾 大連 学生海外派遣 事前学習 レジメ

2016年08月15日 | Weblog
 
 中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 事前学習 の レジメ を 紹介させていただきます。
 タイトルは、国境を超え、世代を超え、産業と産業人の未来を共有するために
 
 次の時代 の 産業の担い手 である 学生の皆さん と
 産業と産業人の未来 を 共有する ためには、
 
 現役の担い手に、経済のグローバル(国境を超えた一体)化 を 踏まえ
 戦後70年を総括する 未来へ向けた時代認識 が必要です。
 
 とても、一回で話せる内容ではありません。
 
 現地では、一週間、学生の皆さんとご一緒する間に、
 改めて、これらの点について、話させていただきたく考えております。
 
 この 大連学生海外派遣、学校のカリキュラム化の方向が見えてきました。
 その際の 事前学習 の重要性は、言うまでもありません。
 
 事前学習文献として、学生の皆さんにお渡ししたのは、次の2冊です。
 
  
 
 
          2016. 8.10 中小企業家経営塾 大連 学生海外派遣 事前学習   
 
 国境を超え、世代を超え、産業と産業人の未来を共有するために
 
 
 
0.はじめに  海外訪問の事前学習のために/基本から考えること
 
 
 
 夏休みの時間の使い方 …… 卒業研究 と 社会人への一歩としての 海外学習
 
 
 海外訪問の事前学習 に、要求される 多様すぎる 課題について ……
 
 
 
 キーワード 世界経済グローバル(国境を超えた一体)化の新しい段階
 
 
 
 さて、人間とは? / 社会人に要求されることは?  
 
  動物界で最も自立できないのが人間 …… 二足歩行に1年、社会に出るまでに20年余り
 
  社会の中で成長できる人間とは? …… 回答の与えられない世界で生きるのが社会人
 
 
 
 皆さんは、日本の社会、国、日本人、日本の将来 について、どう考えていますか?
  
 
 
 
 
1.私たちは、何のために学ぶのか? 学び続けるのか?  (皆さんへの質問)
 
 
  鳥の目? 虫の目? 魚の目?????
 
  生涯→学習 …… 社会人になってからこそ、本当の学習が始まる / それをしないと ……
  
 
 広い世界を知り、自己中(天動説)を排して、広い世界についての知識を運用すること。
 世界(社会)を客観的に理解し、その知識に基づいて人間関係を再構築し
 社会に新しい価値を提供する(主体的に生きる)とは
 
 
 ーー津本陽『信長影絵』より 
 (リーダーの意識世界とそれを生み出す行動について考える。)
 
 
  信長は、弟の信行のように傅役(もりやく)のすすめるままに学問にはげみ、
  礼儀をわきまえ、足軽、荒子(あらしこ)のような下人のやからとは口もきかず、
  城外へでるときは騎馬侍衆にとりまかれる生活をしていると、
  変事が起こったとき対応する才覚が養われないと思っていた。
 
  信長は家来たちの言動を、常に注意深く見ていた。
  町人、百姓の暮らし向きも知っている。
  諸国からやってきて過ぎていく旅人たちが泊る辻堂にも足を止め、彼らの話を聞く。
  木曽川とその支流に蟠居(ばんきょ)する、川並衆と呼ばれる野武士とも言葉を交わした。
 
  そのため、信長は信行とまったくちがう世間智を得ていた。    
 
 
 
 トキコーポレーション 本間大 氏 / 人間の世界を支配する三つの法則 の意味するもの
 
 (人間の社会意識の三つの段階)
 
 
 
 時代(パラダイム)が変わる時、これを客観的に理解しない者に、活路は与えられない。
 
  右肩上がりの時代(冷戦)の終わり から 世界経済のグローバル化 ヘ
 
  わが国はどう歩んだのか ……
 
 
 
 社会にとって大切なことに、
 単純な回答はなく、考え続け(抜か)なければ回答は与えられない。
 
 
 
 
2.海外(中国/大連)の訪問に先立って、考えて見よう。
 
 
 ・ 訪問(学習)前の中国認識(日中関係についての認識)について、整理してみよう。 (観念)
 
 ・ 現地学習で、それがどのように変わったのか?
 
 ・ 日系企業をはじめとする現地の人々の取り組みとその意味するものについて、考えて見よう。
 
 
 ・ 更にこれを ……
  
   国際社会(の課題)、日本と日本人、社会人としてのこれからの課題 ヘ
  
 
 
 さて
 日本と世界、過去と現在、私たちの将来は、どう結びついているのだろうか? 
 
 
 
 このあたりで、事前学習の入口 は 終わり …… その2 に 続きます。
 
 
 
 
東京中小企業家同友会 大田支部 都立高専交流委員会     
 
グローバルコミッション 田中基茂
東京都大田区山王 2-3-3 6F
TEL 5746-3041 FAX 5746-3081
gc-t@ac.auone-net.jp
 
 

その2  2016. 8.10 中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 事前学習会 レジメ

2016年08月15日 | Weblog
 
 
 その2 となります。 
 
 
 
3.世界経済のグローバル(国境を超えた一体)化とは、その新しい段階とは?
 
 
  この200年で、世界はどのように変わったのか? 今世紀に何が起こるのか?
 
  歴史的転換期にある世界経済/中国経済の動向(内閣府『世界経済の潮流 2011 ①』)
 
 
  経済のグローバル化は、わが国の産業の前線にどのような影響を及ぼし、
  この前線で、大田区機械工業 は、どう戦ってきたのか?
  
  世界の工場/中国の台頭 →
  グローバルな産業再編 → 多くの分野での大企業の国際競争力の喪失
  自動車、工作機械等、わが国の主戦場は、リーマンショックが直撃
  
  付加価値を高め、市場の選択肢を拡大し、小さな世界企業 へ
 
  
  世界経済のグローバル化による グローバルな産業再編 とは
 
  世界と中国/日本の自動車生産/販売のデータ
 
  2016.04.27 日本経済新聞 2015年度 自動車 メーカー別 国内生産 販売 輸出
 
  世界と日本の粗鋼生産高の長期推移
 
 
  ここから
  
  大連経済技術開発区メインストリートの飲食店の求人広告 2010→2011→2012年 (写真)
  
       クリックすると、画像が大きくなります。
  
 
  胡錦涛政権時、リーマンショック前に
  企業の社会保障政策改革、農業税廃止と農村への補助金の導入
  
  事前学習文献『チャイナギャップを見極めろ』など、ご参照
  中国農民にとって2006年は、四千年の同国史上もっとも画期的な年 ……
  
 
  経済のグローバル化とは、
  世界経済の国境を超えた一体化、統合、ボーダレス化のこと
 
  また、そのことにより、一国的な政治、文化、制度が揺さぶられ、
  共通のルール、基本的な価値観の共有が要求されていくこと。
  
  国際化とは、「英語教育」のことではない(もちろん語学も必要)
  
  異なった文化/価値観(社会観……社会の成り立ち、つくられ方、
  人間関係のつくり方、政治観)と
  向かい合い、そこに共通のパラダイムを構築していくこと。
  
 
  新しいラダイムに踏み込む中で、液状化する世界
 
  日中/日韓ナショナリズム、
  中東秩序の流動化(アフガン/イラク、アラブの春、イスラム国)、
  クリミア/ウクライナ危機、ギリシャ問題に揺さぶられるEU統合
  世界に広がるテロ、英国のEU離脱、米国の大統領選挙 ……
  
  
  わが国にとっては
  
  国民経済/国民国家 の「終着駅」としてのわが国 (最終的に最も発展した)
  EU市場統合までは、世界で二番目の人口を有する市場に、フルセット型の産業構造を形成
  (冷戦により、対外安全保障は米国依存/アジアでは唯一の近代国家)
  →→ GDP世界第二位の経済大国へ 
         ↓    ↓    ↓    ↓    ↓    ↓
  世界経済は、市場、サプライチェーン(ものづくりの工程分業)、情報、金融等、あらゆる面で一体化
  金融は壊滅、情報 通信 は 大幅な貿易赤字、
  中途半端な大企業は「負け組」、中堅企業の多くは縮小均衡
 
  スマホの生産単位は、月産一千万台が単位
  
  そして ……
 
  自動車については、世界と日本、わが国メーカーのデータご参照
  工作機械は ……
  ファナック と 鴻海精密工業
  
  一方で、中国では10億人の既得権から遠い層が社会の前面に
  (胡錦涛政権 → 習近平政権 へ)
  
 
  経済のグローバル化に乗り遅れた国/地域では、深い疎外感が……
  
  
 
 世界経済グローバル(国境を超えた一体)化の 新しい段階 へ
  
 
 
 
 
 
4.日中の歴史問題の意味するもの (背後にあるもの)
 
 
 日本
 
  幕末以降、欧米の文化、産業革命を介したテクノロジー、欧米基軸の世界秩序に向かい合い、
  明治維新を介して、国際社会の主要なプレーヤーへと駆け上がる条件をつかみながら、
  国際社会の変化への対応と近代的な統治システム確立を結び付けることができず
  国策の誤り(実質的には統治システムの破たん)により、国家破滅の危機へ向かった。
 
 
 中国
  
  辛亥革命、孫中山(孫文)によるの中華民国成立(1912年)から、次の100年へ
  1985年日清戦争、義和団運動の挫折、日露戦争などを介して辛亥革命 → 実際は軍閥の割拠へ
  ロシア革命から、国民党/共産党の関係、抗日戦争を介して、中華人民共和国成立
  冷戦、中ソ対立、文化大革命を介して、国際社会への復帰
  4人組(文化大革命)への決着から改革開放(1978年)
  冷戦終結と天安門事件(1989年)を経て、グローバリズムと世界の生産センターへ
  この中国/近代国家形成の100年をどう総括し、次に踏み出すのか。
  
  中国共産党第18回全国代表大会による習近平体制の成立と集団指導制の中国
  とう小平の南巡講話(1992年)=改革開放の折り返し地点から20年
  この経験をどう総括し、次の課題を明確化するのか?
 
  改革開放後、わが国近代化150年のプロセスを30年で経験した中国
  「(中国理解の困難さの最大の理由は)とてつもなく多様で巨大な国が
   猛烈なスピードで変化し続けている事実そのものにある(人類未体験の道)」
  「『チータよりも早く走っている象』が 今日の中国」 (宮本雄二前駐中国大使『習近平の中国』)
  
  経済の爆発的拡大と既得権層への富の集中/発言力を強める国民
  輸出/投資主導の経済 から 消費主導の経済への転換
  中央政府/国営企業/地方政府中心の経済と市場経済を支える基盤の脆弱性
  国民の政治意識の未成熟、噴出する環境問題、社会的不正、産業災害
  「アンダー・ザ・ドーム」に見る問題解決の困難性  https://www.youtube.com/watch?v=UfXNyfxT3yo
  政治の中枢での統治システムを私物化する政治グループの蝟集と既存システムの機能不全。
 
  一方、全国郷鎮(町・村)企業が全工業生産の47%(2007年)を担う産業基盤(『チャイナギャップ』)
  国民への所得分配、既得権から遠い中小企業を支援するアリババなどの新しいビジネスモデルの登場
 
  虎も蝿も叩く反腐敗、共産党と中央/地方政府、国営企業と既存システムの「上から改革」。
  一方、市場経済、市民社会を基盤とする新しい経済/構造を準備していくことができるか?? 
 
 
 
東京中小企業家同友会 大田支部 都立高専交流委員会 
 
グローバルコミッション 田中基茂
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その3  中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 事前学習会 レジメ

2016年08月15日 | Weblog
 
 その3 となります。
 
  
 
 
5.戦後70年、日本は 何処へ 歩み、デフレの20年で何が変わったのか?
 
 
  一人あたりGDP世界一位、貿易黒字世界一位、所得格差の少ない一億中流の経済立国から
  世界一安心、安全、清潔で正確な社会(国)へ
  (世界で最も[普通の国民に対する]サービスが行き届いた社会)
 
  堺屋太一氏「戦後70年 日本の強みは 安全・正確な国」(2015.08.05 日経新聞 経済教室)
 
 
  日本の産業/企業が目指してきたもの 日本の産業/企業 を 支えてきたもの
  大量生産/大量消費/流通革命を超えて
  トヨタ生産方式は、脱規模の経営を目指す
  最も品質が高く、多様で高機能な日用品、加工食品をもつ国
  セブンイレブン や ヤマト運輸 宅急便 の ビジネスモデル の意味するもの
  これらを支えるのが「職場の中堅層」
 
  
  小池和男氏「戦後70年 職場の中堅層、大きな役割」(2015.08.06 日経新聞 経済教室)
 
 
  「小さな世界企業」目指せ …… 中小製造業 存続の条件
  
    関 満博 氏 (2016.02.18 日経新聞 経済教室)
 
 
 
 
6.日本国憲法 と 戦後日本が拠って立つ基盤 とは
 
 
 戦後日本の歩みの意味するもの …… 日本国憲法 前文 より
  
  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
 われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、
 わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて
 再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
 ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
 
  そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、
 その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、
 その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、
 この憲法は、かかる原理に基くものである。
 われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 
  日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を
 深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
 われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、
 専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる
 国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
 われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
 平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 
  われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して
 他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、
 普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、
 他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 
  日本国民は、国家の名誉にかけ、 全力をあげてこの崇高な理想と
 目的を達成することを誓ふ。
 
  
  ここから
 
  
 第一章 天皇
 
 第二章 戦争の放棄
  
  第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
        国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
        国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
       2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
         これを保持しない。国の交戦権は、これせ認めない。
 
 第三章 国民の権利及び義務
 
   ……………… と展開されることをどう認識するのか???
 
  自由と民主主義/人権は、近代社会の普遍的価値
  国家の下に社会があるのではなく、市民社会に立脚して近代国家が形成されること。
  
  自由と民主主義/人権を国境を超えた普遍的価値として承認し
  国民自身の手で、戦後日本(社会と国)を組織した …… というものです。
 
 
 
 日本国憲法が拠って立つ国際基盤は? …… 国際連合憲章 前文 より 
 
 
  われら連合国の人民は、
  われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から
  将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権
  とに関する信念をあらためて確認し、正義と条約その他の国際法の源泉から生ず
  る義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、一層大きな自由の中で
  社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること、並びに、このために、寛容を
  実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和及び安全を維持
  するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いないこと
  を 原則の受諾と方法の設定 によって確保し、 すべての人民の経済的及び社会的
  発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成する
  ために、われらの努力を結集することに決定した。
  よって、われらの各自の政府は、サン・フランシスコ市に会合し、
  全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた代表者を通じて、
  この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機関を設ける。
 
 第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動
 
  第51条 この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した
        場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置を
        とるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。
        この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に
        報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の
        平和及び安全の維持または回復のために必要と認める行動をいつでもとる
        この憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。
  
 
  国家主権 と 国際社会の共通の利益 ……、 更に、人権/人道的価値 と 国家主権 の関係
 
 
  日本国憲法については、社会人になっても、繰り返し読んでください。
  
  あわせて、「憲法の空白」について、考えてください。
  (戦後の、国際社会に復帰していない たいへん早い段階で策定されたこと……) 
 
   日本国憲法            1946年11月 3日 公布 (翌 5月 3日 施行)
   サンフランシスコ講和条約  1952年 4月28日 発効 独立
   国際連盟加盟          1956年12月18日             
 
 
  さて、ここから私たちは何をすべきか?
 
  私たちの社会のあり方に自信をもって、
  国境を超えた経済連携(+市民社会の連携)を進め
  
  成熟した消費社会だけではなく
  成熟した国際社会へ向かうビジョンを提案、実現していく国へ
 
 
 
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その4  2016. 8.10 中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 事前学習会 レジメ

2016年08月15日 | Weblog
 
 その4 となります。
 
 
 
7.大連市について
 
  
  戦前 …… 1898年、三国干渉の代償として、ロシアが清から租借し、
         日露戦争の結果結ばれたポーツマス条約により
         租借権が、我が国に移譲されたのが大連(関東州)。
         傀儡政権「満州国」の一部ではない。   (↓ 東洋のパリ)
         国内を超える近代都市形成を進めた。中国東北地域における開かれた知的拠点。
 
 
  戦後 …… 中国における対日人材育成の拠点
         改革開放も我が国との関係を基軸に進め、経済技術開発区の中心は日系企業が占める。
         中国国内に外資系企業が初めて独資で進出したのが、大連経済技術開発区のマブチモーター
         多くの日系企業が独資により進出している。
 
 
  中国の地方自治体(地方政府)は、強い権限を持っており、その地域のGDPに責任を負う。
  経済がバランスよく発展し、市民の政治意識が高いのも 大連市 の特徴。
 
 
 大連市概況(2016年版が近日中に公開されると思います。) 
  
 
 
 
8.今回の訪問先について   別紙参照。
 
 
 
 
9.その他
  
  
Ⅰ.知識運用能力(=コミュニケーション能力)について
  
  
  1.読解力 …… 他者をどう理解するのか?
 
  2.数学的リテラシー ……
    数値データの意味を理解し、それを使って、世界(物事)を客観的に理解し、表現する能力
 
  3.科学的リテラシー ……
    既存の観念、経験を超えて、
    現状改革のための新しい問題設定を進め、道筋を示し、人々と共有する能力
 
 
 
Ⅱ.人生の転換 …… 受益から貢献( take から give )へ
 
 
  人生の転換 …… 受益から貢献( take から give )へ
 
  豚 と 狼 と 人間
 
 
 
Ⅲ.新しい危機、新しい課題に直面する私たち
 
 
  日本の人口の長期的推移(800年~2100年)についての図表
  (世界経済グローバル化とあわせて考える)
 
 
  
Ⅳ.さて、今回の海外学習の 皆さんたち自身のキーワード を 考えて見よう。
 
  
 キーワード ②
 
 
 
 キーワード ③
 
 
 
 キーワード ④ 
 
  
 
 
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2016.9.18~24 都立高専 中小企業家経営塾 第9回 大連学生海外派遣 の 概要 について

2016年08月15日 | Weblog
 
 本年の 中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 の
 スケジュール等 概要 が 決まりつつありますので、ご案内させていただきます。
  
 
 
   
             2016年 9月18日~24日
 
 都立高専 中小企業家経営塾 第9回 大連学生海外派遣
 
  
 
1.都立産技高専 中小企業家経営塾 大連学生海外派遣 の概要について
 
 
 東京中小企業家同友会/大田支部では、
 1984年より、東京都立産業技術高等専門学校/品川キャンパス(旧都立工業高専)との
 産学交流/連携を進めております。
 
 2001年には、中小企業家経営塾という中小企業家経営者による講義を立ち上げ、
 3年目に、学校の選択科目(中小企業経営論)に組み込まれることになりました。
 
 中小企業家経営塾学生海外派遣は、この授業の成績優秀者に、
 海外ビジネスの現場を経験させることを目的に立ち上げられたもので、
 私どもと学校の同窓会の寄付により運営されております。
 
 本年が9年目、初年度に学生を受け入れていただいたパンチ工業様、三菱電機大連機器様、
 キヤノン大連事務機様、オムロン大連様をはじめとする現地日系企業の皆様、
 大連日本商工会様、大連市駐日本経済貿易事務所様他の皆様ほかのご協力により、
 中国/大連での海外学習が継続的に実施されております。
 
  
 
2.本年度の派遣学生と引率、同行メンバーは下記6名となりました。
 
 
 東京都立産業技術高等専門学校(品川キャンパス)
 
  学生  機械システム工学コース 5年生      3名
      (高等専門学校の5年は、大学2年相当となります)  
 
  引率  生産システム工学コース 教授 上島 光浩 (うえじま みつひろ)
 
 東京中小企業家同友会大田支部都立高専交流委員会
 
  有限会社 グローバル・コミッション 取締役社長 田中 基茂 (たなか もとしげ)
  株式会社 テラグリーン 代表取締役 白井 一 (しらい はじめ)
 
  
 
3.本年度のスケジュールは下記の通りです。
 
 
 9月18日(日) 移動日                        経済技術開発区泊
 
 9月19日(月)    オムロン大連有限公司 様 (訪問/見学/研修)
                                     経済技術開発区泊
 
 9月20日(火) 午前 共立精機(大連)有限公司 様 (訪問/見学)
           午後 東芝大連有限公司 様 (訪問/見学)     経済技術開発区泊
 
 9月21日(水) 午前 盤起工業(大連)有限公司 様 (訪問/見学)
 (午後は打診中) 午後 経済技術開発区(大連金州新区)管理委員会 様 
               開発区 中等職業技術専業学校(工業高校) 様   大連市内泊
 
 9月22日(木)    旅順市/大連市市内 見学               大連市内泊
 
 9月23日(金) 午前 日本貿易振興機構(ジェトロ)大連事務所
           午後 大連理工大学 機械工程学院 日本語強化班 様 (訪問/交流)
               日本経済新聞社 大連支局 原島大介 様 訪問 夕食懇談、
                                      大連市内泊
 
 9月24日(土) 移動日
 
 
 この他に、
 
 大連市政府 対外貿易合作局(対外連絡一処)様 訪問 懇談、
 日本法円坂律師(弁護士)事務所大連代表処 様 訪問 夕食懇談
 
 などをお願いさせていただいております。
 
 9月22日(木) 旅順市/大連市市内 見学 については、
 学生の皆さんを中心とした日程です。
 
 当方は、これまでお世話になった関係者の皆様に、ご挨拶に伺わせていただきます。
  
  
   
東京中小企業家同友会 大田支部 都立高専交流委員会
 
グローバルコミッション 田中基茂
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