都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

高専交流委員会 9月活動報告 (9月26日 役員会)

2007年09月25日 | Weblog

       高専交流委員会 9月活動報告 (9月26日 役員会)      


    8月30日 交流委員会打ち合わせ(内田由美子 内田亨 井上 田中 / 井上製作所にて) 
    9月20日 交流委員会(内田由美子 内田亨 井上 田野 菅沼 天野 田中)
          (9月26日 経営塾 小松ばね工業 打合せ )

  
1.中小企業家経営塾の学生海外派遣と派遣基金賛助金の募集について
   (ご協力有難うございました。)
 
 
  9月20日現在、下記11社より、275,000 円の賛助金をいただいております。
 
  ㈱東日製作所 / ㈱奈良機械製作所 / ㈱日本コンピュ-タ開発 / 三和電気㈱ / 高輪ヂ-ゼル㈱
  ㈱大橋製作所 / 佐藤機械㈱ / 平賀機械工業㈱ / ㈱井上製作所 / ㈱京浜工業所
  ㈲グロ-バル・コミッション
 
  総会でご承認いただいた支部予算10万円、他の数社を合わせ、
  約40万円を海外派遣基金に寄付する予定です。
  (基金は、高専同窓会と同友会より寄付などによって構成されます。)
 
  ご協力有難うございました。
 
  学生の海外派遣は、
  
(物見遊山ではなく)教育効果が明確であることが必要との意見がありました。
 
 
2.平成19年度「中小企業家経営塾」第1講 
  
  10月17日(水) 16:00~ 都立高専 品川キャンパスにて
  講師 ㈱アイ・ディ・エス 加茂坂鉄男 氏(江東支部) 『日本人のモノづくりDNA』

 
 
  加茂坂鉄男氏は江東支部所属、ソフトウェア業。ものづくりのソフトウェアに独自の技術をお持ちです。
 
  【タイトルと概要】
 
   『日本人のモノづくりDNA』 
     自己紹介 / 日本のモノづくりの原点 / ユビキタス時代の到来 / 日本の生業
     モノづくりの伝承、 そして融合 / 21世紀、日本の再生、世界との共生
 
  【講師略歴等】
 
    1959年生まれ。千葉大学工学部機械工学科卒。
    中学生の時から父親の町工場で旋盤を手伝い、高校生で端緒期のNC旋盤の操作を任される。
    1995年、超精密CNC加工工場などでの修行を経て独立。
    ファナックのプログラミングで同社が認定するトップ技術者。
    自社ソフトでも高度な技術でものづくりを支える。
 
  ご参加をお待ちしております。
 
 
3.学校との今後の交流のあり方について話し合う「座談会」を開催致します。(日程未定)
  
 
  来年度からの高専の独立行政法人化、
  藤田校長、交流の方向付けをしていただいた中西先生の退官を踏まえ、
  
  同友会と高専の可能な限り多くの関係者にご参加いただき、
  今までの流れ、思い出話しも含め、総合的にまとめ
  今後の交流のあり方について話し合いたいと考えています。
 
  9月20日の委員会では、この「座談会」のために問題点を整理いたしました。
 
 ・学校と同友会の関係を、フィフティ-・フィフティ-で、対等のレスポンスとメリットのあるものにしていく。
 ・中小企業による学生の採用と人材育成という「人の問題」を軸にした相互連携、
  多様な面での産学連携を進めていくことが重要。
 ・高専交流委員会としては、支部や地域の製造業の企業にメリットを生みだすように活動する。
 ・一部の先生だけではなく、学校のなかに同友会を組織的に位置づけ、
  組織的に対応してもらうことが必要。
 ・校長先生を含めた話し合いの機会を設け、意思疎通を密にしていくこと。
 ・相互交流のあり方を見直すと共に、学校と同友会の間で「協定書」(覚え書)を取り交わすことにより、
  相互の関係を組織的に位置づけなおすことについて検討していく。
 ・2年前の統合、来年の独立行政法人化と学校運営が連続的に変化しており、
  学校の実情を理解した対応が必要。
 
 
4.都立高専交流委員会のあり方について
 
 
  交流委員会発足以来の委員の皆様、
  中小企業家経営塾、インタ-ンシップ会社説明会を通して同友会に入会された方々、
  これらの活動にご参加していただいた皆様などを中心に、
  都立高専交流委員会の組織基盤を再整備していくことを確認致しました。 
 
 
 


この人に聞きたい / 小松ばね工業社長 小松節子さん / 安倍内閣メールマガジンより

2007年09月24日 | Weblog

     この人に聞きたい / 小松ばね工業社長 小松節子さん

           安倍内閣メールマガジン (第2号 2006/10/19) より
  
  
  
 本年度の「中小企業家家経営塾」第2講(11月14日)の講師をお願いさせていただいた
 小松ばね工業の 小松節子 氏
 
 今はなき 安倍内閣メールマガジン に紹介されていましたので、ご案内させていただきます。
 
 製造業の女性経営者としては、
 初めての「中小企業家経営塾」へのご登壇となります。
 
 小松節子 氏との事前打ち合わせの内容なども
 改めて、ご報告させていただきますので、ご期待下さい。
 
 
 
安倍内閣メールマガジン(第2号 2006/10/19) [この人に聞きたい]
 
 
        ある日突然、専業主婦から社長へ
 
       ―-ものづくり、人づくりへのチャレンジ-―
 
          (小松ばね工業社長 小松節子さん)
 
 
 ある日、セミナーに参加した私の心は緊張した。
 会社がつぶれた時の責任は「社長ただ一人」にある
 「銀行印を持っている人が社長だ」
 経営セミナーでコンサルタントの檄がとんだ。
 
 あれから、20年ほどの月日が流れた。
 
 父・小松謙一は
 1941年東京大田区にばねの専門メーカーを創業。
 以来、精密スプリングの製造販売を手がけてきた。
 
 1980年、
 父が急逝し、その後株式の相続をした私は、
 名前だけでいいから、座っているだけでいいからと言われ、
 84年に社長に選任された。
 
 私は子供のころよりクラシックバレエに専念し、専業主婦となった。
 父の死亡により会社の中も私生活でも大変化が起きた。
 専業主婦歴19年で会社勤めもしたことの無い私は、
 周囲から言われるとおりに社内の動き、経営状況を眺めていた。
 
 ところが、6年後業績は赤字に転落した。
 日頃から役員の行動に疑問を感じていた私は
 「このままでは会社は潰れる。
  人に任せ、自分が何もしないで
  最後の責任を社長ただ一人が取るのはおかしい」
 と気が付いた。
 
 全力で経営をしてだめなら責任を取り、諦める。
 責任を取ることはすべてを失うことでもある。
 強い決意と責任感のもとで会社経営を覚悟し、
 私の新たなチャレンジが始まった。
 
 経営計画書を作成し、
 様々な批判も聞こえたが、お客様第一主義の方針を実践した。
 製造面では先代から受け継いだ技術を
 線経30μの「超精密ばね」へと高め、
 販売促進面ではアリのキャラクターを作り、
 小さなアリの世界をキャッチフレーズに表現し
 「小さな世界の大きな驚き」と楽しさも取り入れた。
 
 89年、
 多くの中小企業の海外進出が加速する中、当社は秋田工場を新設、
 97年には将来を考え、
 小さくとも海外進出をしておかなければ国内でも生き残れないとの考えで、
 インドネシア工場を開設した。
 
 事業経営をしていく上で、
 国内工場も、海外工場も
 「ものづくりは人づくり」であると実感している。
 社員には、ばね技術はもとより、
 人としての常識、思いやり、責任感、気配りの出来る
 感性豊かな社員に育ってほしいと願っている。
 
 私の経営者としての使命は、
 美しいバランスシートを完成させることと
 お客様への感謝の気持ち、社員への思いやりを忘れることなく、
 人間を磨き続け、
 この気持ちを次の後継者へ引き継ぐことである。
 
 あらゆる覚悟をもって、
 努力を惜しまず前進しなければ当社の未来はないと思う。
 
 
 プロフィ-ル
 
  小松 節子(こまつ せつこ)氏
   東京生まれ  生年月日 昭和15年1月14日
   学歴
    東京都立小松川高校卒 跡見学園短期大学卒
   職歴
    昭和42年 小松ばね工業株式会社 非常勤取締役
    昭和59年 代表取締役社長就任
 
  
 http://www.komatsubane.com/ 
 http://www.kunaicho.go.jp/dounittei/photo1/photo-200707-787.html
 http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/download/3kantou/3kantou_31.pdf
 http://www.tbs.co.jp/gacchiri/oa20070527-mo4.html

 
 
 


中小企業家経営塾 平成19年度 第1講 の ご案内

2007年09月24日 | Weblog

 
                中小企業家経営塾 平成19年度 第1講
  
    日本人のモノづくりDNAを次の時代に継承していくために
 
             講師 株式会社 アイ・ディ・エス の 加茂坂鉄男 氏
 
        10月17日(水) 16:00~ 都立産業技術高専 品川キャンパス にて
    

 
 株式会社 アイ・ディ・エス の 加茂坂鉄男 氏(江東支部)より
  http://www.ids21.co.jp/Japanese/J-IDS.html
  http://www.ids21.co.jp/Japanese/J-greeting.html 
 
 都立高専「中小企業家経営塾」平成19年度 第1講 の
 (10月17日(水) 16:00~ 都立産業技術高専 品川キャンパス にて)
 
 タイトルと、概要、略歴などが届きました。
 
 タイトルは、 日本人のモノづくりDNA
 
 とっても、構えて、ご準備をされていらっしゃるようです。
 
 
【タイトル】 『日本人のモノづくりDNA』
 
   自己紹介
   日本のモノづくりの原点
   ユビキタス時代の到来
   日本の生業
   モノづくりの伝承、そして融合
   21世紀、日本の再生、世界との共生
 
(※ お話しする項目に関しては、まだ思索中ということで、変更のされる場合もあります。)
 
 
【加茂坂鉄男氏・プロフィ-ル】 
 
生年月日:昭和34年9月3日 48歳
出身:東京都江東区
学歴:江東区立深川小学校
    江東区立深川第一中学校
    東京都立両国高等学校
    千葉大学工学部機械工学科
   
 
【略歴】
 
1984 (株)エリック(現コムニック)
      ※通信制御系ソフトウェア開発
1989 (株)石原製作所
      ※原子力、F-1、航空機などの超精密CNC加工
1991 (株)太洋
      ※パイプベンダ(パイプ曲げ機械)メ-カ-
1995 (株)IDS代表取締役 就任
      現在に至る
  
 
  
     8月8日(水)の 加茂坂鉄男 氏 との 打ち合わせ など
 
 
 ものづくりのソフトウェアで独自の技術をもつIDSの加茂坂鉄男氏(江東支部)。
 
 東京同友会のメ-リングリストに「インタ-ンシップ会社説明会」のご案内をだすと、
 
 早速、
 「機械、電気というものづくりの技術とソフトウェアを結びつけることのできる後継者を育成したい」
 とのご連絡があり、
 
 「会社説明会」当日は、トップバッタ-として、
 この想いを、参加した学生に熱く訴えていただきました。
  
 「中小企業家経営塾」の打ち合わせにお伺いしたのは、8月8日です。
 (高専 中西 遠山、同友会 内田由美子 内田亨 田中、IDS 加茂坂 永松による)
 
 お話しをお聞きすると
 
 中学生の時から、父親の経営する町工場で旋盤の仕事を手伝っていたとのこと。
 
 加茂坂さんが、まだ高校生だった1972年ごろ、
 父親がNC旋盤を購入し、この操作を任されたのが、今の事業の出発点となったといいます。
 
   大田区の「粋な旋盤工」、小関智弘さんの著作『ものづくりに生きる』では
    http://www.bk1.jp/product/01677592
   1976年に日本特殊鋼が経営破綻し、下請け企業で働いていた小関智弘さんが失職、
   この時、国際工作機械見本市で、生まれてはじめてNC旋盤の実演を見て、
   「頭にドカンと衝撃が走り、『いま浦島だ』と思った。」
   池貝鉄工のトレ-ニングセンタ-などに通いプログラミングの技術を習得したとしています。
 
 その数年も前ですから、
 加茂坂さんは、わが国で最初にNC旋盤を飼いならした何人かの一人かも知れません。
 
 当時は、熟練工の前工程ほどの仕事しかできなかったNC機械、
 このソフトウェアの技術を使って、
 日本のものづくり技術を次の世代に伝承したいと考えたといいます。
 
 「会社を経営しようと思うなら、40歳までに『もうける仕組み』をつくらなくてはダメ」
 こう父親に言われた加茂坂さん。
 
 工作機械メ-カ-での修行、
 ホンダのF1やジャイロ、原子力発電所の部品等を加工する精密加工工場での修行等をへ、
 
 父親の会社を継ぐのではなく、自らの会社を起こすことを決めたと言います。
 
 いまの会社を始めて15年、
 ファナックのプグラミングでは、同社が認定するトップ技術者です。
 オ-ダ-メ-ドのソフトウェアでは、1500度のプラントの二酸化炭素濃度を測定し制御する等、
 機械を動かす根幹を握る技術力で勝負されています。
 
 “職人から経営へ”--これが、講義のメッセ-ジになるでしょうか ……
 
 わが国企業の海外展開により、海外の仕事も多い加茂坂氏。
 
 今までの経験を振り返り、
 これまでの蓄積を経営のあり方から総括し、次の世代に伝承していく良い機会とし、
 よく考えて、学生にメッセ-ジを伝えたい ……
 
 テレビなどの情報で、
 わが国製造業の国際競争力が高いなどと思い込んでいてはダメ、
 中国をはじめとする途上国の技術力の向上は著しく、
 すでに、追い抜かれている分野も少なくない。
 改めて、わが国の技術力を磨いていく事が必要であることを学生にも伝えたい ……
 
 このように、打ち合わせの最後に話されていました。
 
 今回、届けられました「講義内容」の結びも、下記のようになっています。
 
 21世紀、日本の再生、世界との共生
 
 
 


高専交流委員会 8月活動報告 (8月27日 役員会)

2007年09月03日 | Weblog

          高専交流委員会 8月活動報告 (8月27日 役員会)      
 
 
      7月25日 若海先生との打ち合わせ(内田 田中)
      7月30日 学校との打ち合わせ(内田由美子 井上 久米 笠井 田中 / 高専 若海 遠山) 
      8月  8日 経営塾9月講師 IDS 加茂坂鉄男氏 打ち合わせ
              (内田由美子 内田亨 田中 / 高専 中西 遠山  / IDS 加茂坂 永松)
               終了後、中西先生、遠山先生と懇談
      8月24日 16研 実行委員会 参加(田中)
 
  
1.インタ-ンシップ 学生受け入れについて
 
  「会社説明会」参加企業 17社で、34名の学生を受入れることになりました。(カッコ内が人数)
 
   本科   大橋製作所(3)、京浜工業所(3)、システム・サ-キット・テック(2)、奈良機械製作所(2)、
          日本コンピュ-タ開発(1)、日本デジタル通信(1)、ヒタチスプリング(3)、レガ-ロ(2)、広沢電機工業(2)、
          サヤカ(1)、大洋ツ-ル(1)、タシロイ-エル(2)、東日製作所(2)、フジメタル工業(1)、平和工業(3)  
   専攻科 フジメタル工業(1)、奈良機械製作所(1)、アイ・ディ・エス(1)、広沢電機工業(1)、インタ-バルブテクノロジ-(1)
 
  昨年の実績は12社21名。学校全体でもインタ-ンシップが拡大しており、よい効果が出ています。
 
 
2.「OTAふれあいフェスタ」(11月10~11日)への参加について
 
  大田支部と学校が共同で参加申込みをしました。実施についてのご協力をお願い申し上げます。
 
 
3.中小企業家経営塾の学生海外派遣基金賛助金の募集について
 
  経営塾講師、高専交流関係者31名に案内をお送りし、7名(20万円)のご協力をいただいております。
  8月末日の締め切りまで、それぞれの方にご連絡し集約を行ないます。お礼の書面、領収書作成など
 
  
4.都立高専の独立行政法人化と高専の学内環境の不安定化
 
  来年度より、都立高専が、首都大学東京、産業技術大学院大を設置する
  公立大学法人首都大学東京の傘下に入り独立行政法人化されます。
  この組織改組が、行政(東京都教育委員会)主導で進められています。
  お役所主導の上からの改革は、「机上の改革論議」になりがちで、
  学校の先生方の人事制度の変更もあり、学内環境が不安定化しています。
  地域の教育機関を「地域社会の財産」として位置づけなおし、
  ものづくり人 材育成教育の基本的課題と将来像を描いていく、
  地に足のついた改革こそ問われているように思います。
 
 
5.関係者の「座談会」を実施する計画について
 
  10月17日、中小企業家経営塾終了後、高専交流の関係者、学校の先生方などによる「座談会」を行ない、
  相互交流や高専交流委員会のこれまでの活動の経験を踏まえ、次の課題について議論を深める予定です。
 
 
6.本年度の中小企業家経営塾の実施について
 
  ① 10月17日(水) 16:00~ ㈱IDS 加茂坂鉄男 様 ② 11月14日(水) 16:00~ 小松ばね工業㈱ 小松節子 様
  ③ 12月25日(火) 14:00~ ㈱畠山鐵工所(会社見学) ④ 1月23日(水) 16:00~ ㈱レガ-ロ 高倉博 様
  ⑤ 2月13日(水) 16:00~ ㈱篠崎製作所 井ノ原 様  (③以外は、高専品川キャンパスにて)

  第1講の講師は、ものづくりのソフトウェアで独自の技術を持つ IDS 加茂坂氏(江東支部)。
  中学生の時から父親の経営する町工場で旋盤の仕事を手伝い、まだ高校生だった1970年代初、
  他にはまだ導入されていなかったNC旋盤の操作を任されたといいます。
  “職人から経営へ”--加茂坂さんがお話しされていた経営課題です。
 
 
7.本年度の高専交流委員会の活動方針にいて
 
 
  委員会発足以来の関係者の皆様、
  中小企業家経営塾、インタ-ンシップ会社説明会を通して同友会に入会された皆様、
  高専の藤田校長、中西産学公連携統括他の先生方などと議論を深め、
  交流委員会の組織基盤や相互交流の基本方針を再構築していきたく考えていますので、
  ご協力をお願い申し上げます。