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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
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読売新聞のお詫びの裏を読む

2005年05月14日 | THE NEWS[時事ネタ]
JRの脱線事故に関するこれまでのマスコミ報道について
私なりにお話してきましたが、
会見での読売新聞の記者について読売新聞がお詫びをした件で、
あえてお話させていただきます。

脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社
<尼崎脱線事故>読売新聞が「罵声記者会見」でおわび掲載

この件での私の考えは、
"記者のJRに対する罵倒"にばかり目が行ってしまう事が
非常に残念という事です。
ネットで語られている偏向報道そのものへの苦情は語られず、
"この記者の暴言に対して視聴者から苦情が出ている"
という点が
"世間が感じている報道側への嫌悪感なんだ"
そういう形でしか報道されていないという事こそ問題だと思うのです。

記者に対する嫌悪感ばかり視聴者から苦情が寄せられている。
これはつまり多くのテレビ視聴者は、
テレビから目に入ってきたものに対して
あまりにも素直に反応しているという証拠だと思うのです。
分かりやすく言いますと、
「テレビに映っている、語られていることは全て真実なんだ」
そういう先入観をもって見ておられる方が
やはり今でも多いんだと感じるのです。

もちろん、偏向報道そのものについての苦情もあることはあるでしょう。
でもそれは報道側で情報操作しているのかもしれません。
結果私のようなしょっぱいブログで
偏向報道に対し声を荒げて忠告しても、
当然世間は動かせない。
しかしテレビで偶然映ったものについては
敏感に世間は反応してくれるのです。

これはつまり今回の読売新聞のような、
報道側にとってデメリットな件を報じたとしても、
裏を返せば
「まだまだ視聴者はテレビというメディアを信用している」
そう受け止められてしまい、
いつしかこれらがテレビの報道から姿を消したとき
以前も書きましたが、
「JRが悪いとは思ってるけどそんなことあったっけ?」
そんなふうに風化されてしまう。
これこそマスコミ側の思う壺なのだと感じるのです。

私はテレビ報道の裏を読みとれる視聴者が増えない限り
風の匂い、空の色。のtobbyさんがお話された
ホリエモンが提言していたようなネットとテレビの融合は
まだまだ難しいと思います。

では私がテレビの裏を読み取れるのかと言えば
全てがそうだとは絶対にいえません。
私だってテレビ報道をそのまま受け入れる時もある。
本来報道というものは、
公平かつ事実をそのまま報じるべきものなのですから。

でも、今回の事故での偏向報道姿勢に対して
おかしいと感じた人は私以外にも数多くいらっしゃいます。
が、そういった意見はテレビでは全く報じられていません。
今回の読売新聞やTBSなど、特定の会社の責任は報じるものの、
(といっても少しだけですけど)
自分達メディア全体の不利益になる批判は一切シャットアウトしています。
これは明らかに公平な報道とは言えません。

これからの双方向メディア時代を迎えるにあたり、
いつまでも
嫌がらせエスカレート JR西、暴行や罵声160件超す

この報道を、マスコミ自らが冒した
"JRバッシングの責任"については棚に上げ、
今日のよみうりテレビ(日テレ系)の「ウェークアップ」での番組内容紹介のように
"JRに対する怒りから生じた事件"
というようなVTR編集をしているようでは、
テレビメディアの世界は、双方向時代を本当は歓迎していないのでは
そう感じずにはいられません。
つまり、視聴者には口を出させない。
そんなマスコミの横暴な姿が罵声を発した記者よりも見苦しく見えるのです。

最後にJRへの嫌がらせの件で・・・
前回の記事コメントにてあおあおさんより
JRの運転士さんのお話をお聞きしました。
「皆が皆、そんなんやない、
中には頑張ってくださいと言ってくれる方も居る」と
このお話は私にとって心救われました。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良くぞ言ってくれました。 (スナッチャー)
2005-05-14 13:42:55
そうです。

あの記者ばかりをターゲットに

書いてませんよね。



報道の姿勢そのものを・・

ズレテるよ~って言いたかったのに・・。
返信する
いらっしゃいませ♪ (ota)
2005-05-14 14:14:19
スナッチャーさんいつもありがとうございます。

他の皆さんも今までに仰られていますが、

結局これも個人の責任に追いやる

JRのやり方と全く同じだと私は思います。
返信する
ありがとうございます。 (tobby)
2005-05-14 14:39:31
早速 伺いました。

おっしゃる事、よくわかります。

最後のJRの方のエピソード、私も救われます。

渡井Sもすべての職員さんが同じように 見られるのはたまりません。

マスコミ業界、まだまだ 色々でそうですね。 
返信する
いらっしゃいませ♪ (ota)
2005-05-14 15:22:39
tobbyさん早速のご訪問恐れ入りますm(_ _)m

JRの人にだって真面目に取り組まれている方は

沢山いらっしゃると思います。

それだけにあおあおさんからの運転士さんのお話を聞いたときは本当に嬉しかったです。
返信する
TBありがとうございます。 (panchan)
2005-05-14 16:24:53
かつて、佐藤栄作首相が、引退会見で、テレビカメラだけにして、記者を全部追い出したことがありました。

どうしても一人の人間のフィルターを通すと、事実は変わると思います。

なぜか、事故とは違う方向に向かっているマスコミの姿勢には疑問を持ちます。

返信する
いらっしゃいませ♪ (ota)
2005-05-14 17:20:09
panchanさんコメントありがとうございます。

佐藤首相の引退会見でそんな事があったんですか。存じませんでした。



今回の事故の報道はどう考えてもマスコミが事実を越えた部分でエネルギーを発しています。私も本来の報道の姿勢を取り戻して欲しいと願います。
返信する
その後... (あおあお)
2005-05-14 22:09:58
こんばんは~。

JRに対する嫌がらせ、当分続きそうですね。

嫌がらせをしている人たちって、どういう立場の人なんでしょうね~?

被害関係者?それとも普段のたまった鬱憤を向けているだけ?どちらにしても向けるべき矛先がちがうと思うのですが...

あれからおいらも複雑な立場にたたされたようでこの事故の成り行きを見守ることになりました。

今回の事故の被害者にも知人がいました。

(実はさっき帰ってきました。ふぇ~。)

新聞やTVでは事故の大きさに気をとられて、被害者の氏名までよく見ていなかったというより「まさか、自分の知っている人はいないだろう」という思いがありました。

もっとショックだったのは運転士の友人とも共通の知人だったことでした。

昨日、こちらにコメントをカキコさせてもらった後に彼から「線香を手向けたいのでつきあってくれ」とメールがあったので車をとばして行ってきました。

さすがに一人では行きづらかったのでしょうね。

何年かぶりに見る彼の表情は運転士になったときの表情とはまるで別人に見えました。

知人の家で線香を手向け、事故現場にも献花してきました。

そのまま帰ろうと思ったのですが、何か話をしたそうだったので、彼の家に泊めてもらうことにしました。

彼から嫌がらせのこと、励ましのこと、亡くなった知人のこと、運転士を辞めようかなと思っていること...電話やメールでは話さなかったことを短い時間でしたが、話をすることができました。

「運転士を辞めるということは嫌がらせをしている人、励ましてくれる人に対して失礼なんじゃないの?それじゃ、批判されてやめてる上役と一緒じゃん。逃げてるだけだよ。嫌がらせをしている人はともかく、励ましてくれる人に何か応えないと...辞める辞めないはそれからでもいいと思う。まぁ、当事者じゃないし、いろんなことから逃げてきたおいらがいうのも無責任かもしれんけど...」

「とりあえずはあんた自身が安全に乗務して

電車を運行させること、後は報道での指摘もあったけど後輩の指導(彼もおいらも30代)じゃあないの、JRではベテランと若手をつなぐ貴重なパイプ役らしいじゃん。」

おいらにはこれくらいしか言えませんでした。

祖父、父、彼と親子3代で運転士をしてきた彼にとって運転士であることに誇りをもって乗務してきたことが根底から覆され、追い討ちをかけるような嫌がらせです、本当に辛いのは彼自身なのですから...

後は彼自身が決めることだと思うので、あの自身と誇りに満ちた彼の笑顔を再び見ることができることを祈りつつ事の成り行きを見守るだけです。

ここまでカキコしたらなんだか疲れがドッとでてきました。阪神淡路大震災で神戸へ1週間行って以来...3年前に親父を亡くして以来ですね~(苦笑)。おやすみなさい~。

返信する
Unknown (カニ運動オーガニック)
2005-05-14 22:50:53
勝手ながらTBしました。

まさにその通りだと思いました。

双方向は歓迎していないのかもしれませんね。

相手側(ネット側)は格下と見ているのでしょう。
返信する
いらっしゃいませ♪ (ota)
2005-05-15 00:21:21
あおあおさん。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m

突然のお話で言葉もありません。

お知り合いの方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



ご友人の運転士さんのお話については勝手ながら記事にさせていただき申し訳ありません。

ただ、運転士さんの苦悩は痛いほどよくわかります。

それだけに少なくとも世間はJRだからと非難する者ばかりだけではないと言う事、

そして嫌がらせをする者もいるならば、励ましてくれる方もいらっしゃるという事、

これらの報道では語られない話をしょっぱいブログではありますが色んな方に知っていただければ・・・。そういう思いで記事を書いております。



私があおあおさんでしたら同じような言葉しか掛けれなかったと思います。ただ、一日も早く笑顔が戻る日が来ることを願っております。私はお会いしたこともなく、言葉をお掛けする立場でもありませんが、真面目に誇りを持って運転されているご友人を尊敬いたします。



長い移動お疲れ様でしたごゆっくりお休みください。
返信する
いらっしゃいませ♪ (ota)
2005-05-15 00:28:21
カニ運動オーガニックさんTBありがとうございます。

双方向になってテレビに視聴者が参加できるものとなると、

結局答えのあるものしか選べ無いものばかりでは?と思っちゃいます。

本来の目的の双方向テレビメディアなんて今のままじゃ夢のまた夢でしょうね。
返信する

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