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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
時事ネタ、エンタメなんでもありの駄ブログです♪

[お気にCM] エステー化学消臭ポット

2006年06月24日 | てれつぼ[CMネタ]
 お気にCM 
エステー化学 消臭ポット 「支店長ズwith森三中」
エステー化学HP


ちょっと気になるCMをご紹介。
エステー化学のトイレの消臭ポット。
♪ぷるぷる香り、ぷるぷる消臭~
という独特のメロディラインにすっかり洗脳されてしまうこのCM
さらに支店長ズの振り付けに魅入られてしまいます。

消臭ポット

で、森三中の三人も出演しているのですが、
最初村上しか気付かなくて、すわ
「"ブス恋"で調子に乗ってバラ売りしてやがる」
と思ってしまったんです・・・。
すまん村上。

最近のCMは関西限定のタケモトピアノ然り、
キューピーのたーらこー然り
それまでわんわん泣いていた小さい子供が思わず泣き止んでしまうような
耳に残る単調な曲を使ってるように思います。
そうです、背中がムズ痒くなるような感覚のメロディです
いや、好きなんですけどそういうの
そうですねレミオロメンの場合は声ですね。
いや、良い意味で

「これってアンコール編もあるんですね。見てないっす」

中田英寿の涙に思う~ジーコ日本代表総括~

2006年06月24日 | otaスポ[スポーツネタ]
ブラジルとの試合後、ピッチ上で大の字に横たわり
ブラジルのユニフォームで顔を覆い隠していた背番号7。

中田英寿だ。

彼は明らかに目を真っ赤にし、試合後のインタビューを受けた。
インタビュアーは中田専属といってもいい、いつもの人のようだった。
その声は明らかにビビッて萎縮している。
そして質問の仕方はこれまでの旧態依然とした日本のスポーツ記者独特の
下らない含みを持たせた同じような質問を繰り返す。
中田はそれでも冷静に同じ答えしか導き出せない質問をするその人に
「ちゃんと話聞いてます?」と答えた。
以前の中田なら「え?」としか答えなかったんじゃないだろうか。
「泣いているようにみえましたが」とのインタビュアーの質問に
呆れたように「そう見えましたか?」と返す中田。
もはや彼・・・いや日本のマスコミに
「ええ、悔しかったんでとでも言って欲しいのか君たちは?」
と、問いただす事は無駄だという事を分かっている。
言えば言ったで誇張され、言わなければ言わないでまたバッシングする。
それが日本のマスコミだ。
でも、彼の涙の理由はインタビュアーが問わずとも
多くの人が理解できたんじゃないだろうか。

選手はピッチ上が全て。
それ以上でもそれ以下でもない。
出された結果に対して言い訳などマイクに向かって話すものではない。
でも彼の目には口で語る以上の言葉を感じた。
彼の涙の奥にあるものはなんだったんだろうか考えてみた。

2002年トルシエ監督率いる日本代表は中田中心のチームではあった。
でも中田中心というだけであって基本的にはトルシエジャパンだった。
個人を尊重するジーコ監督の下、
一度は代表引退を考えたが、このドイツに向けて再び彼は代表に帰ってきた。
が、帰ってきた場所は余りにも冷たく褪めた場所だった。

中田の怒号、苦笑、悔しさ。
それらは本番のドイツワールドカップが始まり、そして終わるまで消えなかった。

出来ない事ではないはずだ。
ワールドカップ前のドイツとの親善試合で
ジーコジャパンは今まで見せた事の無い最高の試合をした。
中田自身もそれを喜んだに違いない。
だが、その後のマルタとの試合でそれはあくまでも幻想だったと思い知らされる。
明らかに引いて守るマルタに日本の"連携"はことごとく封じ込まれた。
その上非常に危ういカウンターを幾度か与えてしまう。
勝てたとはいえ、それは欧州や南米の強豪が同じような守勢でこられた相手に勝つものとは
明らかに試合の質が違った。

中田は焦ったはずだ。
もう本番だというのにこんなザマでは世界を相手に出来ない。

・・・・そして結果は見るも無残なものだった。

4年前出来ていたことが出来ない。
4年前、型にはめられたままでは世界の一定レベルまではいけても
それを乗り越えてゆく事はできないとトルシエ体制で知った。
そして個人を尊重してくれるジーコの下、
日本の良さ、持ち味が今度こそ最大限に発揮できるはずだった。
だが・・・・・。
世界の一定レベルにすらたどり着けなかった。

ジーコの戦術は4年という短いスパンで成熟できるものではない。
もちろん代表のメンバーが毎日のように顔をあわせ、
毎日のように練習をし、
毎日のようにミーティングできるなら話は違う。
日本サッカー界はトルシエの残した財産を"負の遺産"と決め付けた。
それがこの結果になったといっても過言ではないと思う。
Jリーグのクラブや日本サッカー協会と肌の合う、
世界的にも名の通った代表監督を招へいし、
「"黄金の中盤"を形成できるジーコ新体制!」とマスコミは煽りはやし立て、
組織にがんじがらめにしながらベスト16に導いたトルシエの遺産から
何が日本に必要で何が日本に足りないかを考えないまま首だけをすり替えた。

そして・・・・

組織を失い自分達で築き上げ万全の体勢で望んだはずのドイツW杯は
選手達、いや日本の全ての人にとって4年越しで気付いた4年前の財産。

中田がまだ二十代前半ならば、
今度こそ本当に中田を中心にしたチーム作りを続ければ
4年後の南アフリカには良いチームになっているのではないだろうか。
だが、現実的に中田の年齢を考えれば南アフリカまで続けられるのかは分からない。
中田を中心にしたチーム作りはリスクが高い。
しかし、かといって中田のような牽引力があり
本当の意味で"世界"を知っている選手は残念ながら今の日本には居ない。
「世界を知る」という事は何も海外移籍して大活躍するという事ではない。
サッカーに対する"誇り"をどれだけピッチ上で体現できる事ができるかだ。
そしてそんな誇りを抱いた11人が揃ってこそはじめて
ワールドカップという舞台で光り輝くことになる。
よく「国の威信をかけた」とか「過去戦争した国同士で」といった見方をする人もいるが
少なくともピッチ上に立つ世界の選手達はそんなことなど考えていない。
彼らが考えているのはいかに自分自身がサッカーに対しての誇りを
このピッチ上で発揮できるかどうかだ。

中田は自身のホームページでブラジル戦の前のコメントで
「守らなくてはならないものは唯一 "誇り" 」
と語っている。
nakata.net 中田英寿オフィシャルホームページ

ワールドカップで本当の意味で"誇り"を持って闘った選手は何人居てくれただろうか。
いや、何よりもそんな日本代表を誇りに思っている日本人が
どれだけいるのだろうか。
そしてそんな"誇り"を胸にひたすらボールと向き合ってきたヒデに対し
「孤立」「チームを去れ」「不要だ」と罵ってきた一部のマスコミに
今回の日本の敗退を叱責したり、嘲笑したりする資格など毛頭無い。

日本が4年後の南アフリカまでに取り戻さなければならないものは
技術でもなければ時間でもない。
戦術でも監督でもなんでもない。

中田英寿の言う"誇り"なんだと思った。