ota-broadcast

日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
時事ネタ、エンタメなんでもありの駄ブログです♪

[創作ドラマ] コンビニウォーズ 第2話

2006年05月25日 | ドラマ街[創作ネタ]
コンビニウォーズ
~泣き虫店長の4、5年戦争~


コンビニウォーズ 第2話

前回のお話
第1話

その男は山下シゲル。
脱サラし、コンビニ経営の道を歩むべく新たな航海に出る!
シゲルは金網スーパーバイザーと共に
新天地となる我が店に赴いたのだった!

金網
「さっ、ここがあなたの店ですよっ」

シゲル
「・・・ここが私の店!」

金網
「えーーーーハイーーー。お気に召されましたか?」

シゲル
「はぁ・・・・しかし看板が・・・・割れてますが・・・・」

金網
「ありゃ?」


♪テケテケテケテケ・・・・テンテンッテテッテン
※BGM コンビニウォーズテーマ「ヒーロー(ビロビロ)」

この物語はあるコンビニの荒廃に戦いを挑んだ
熱血店長の記録である。
高校ラグビー界においてまったく無名の弱体コンビニが、
荒廃の中から健全な精神を培い、
わずか数年で従業員のレベルアップを成し遂げた軌跡を通じて、
その原動力となった従業員同士の信頼と愛を
あますところなくドラマ化したものである。

♪愛は軌跡を信じる小力よぉぉぉぉ孤独な心閉じ込めてもぉぉぉ
 ひとりきりやーーーないーーでとあんたぁぁ・・・(略)・・・ロー



金網
「あーー、これは割れるものなんですよ。
 えーーー一応この辺は目を瞑っていただくという事で」

シゲル
「・・・・ええっ!?」

金網
「契約には今のお店のままお引渡しとなってますので」

シゲル
「いや、そうかもしれませんが
 これは気分が悪いですよ。即刻替えて下さい」

金網
「ありゃ・・・(チッ)」

シゲル
「今、何か??」

金網
「いえ・・・」

シゲル
「頼みますよ。私もここからスタートだと気合い入れてますから」

金網
「えーーーーハイーーそうですねっ。
 確かに頑張って売上を上げてもらわないと・・・・
 ここは国道沿いでしかも住宅地。
 その割りに競合するコンビニもスーパーも近くに無いにもかかわらず
 ウチの管轄では下位から2番目の売上ですから」

シゲル
「説明台詞どうも。
 ええ、それだけ将来が見込める店なら
 なおさらここで印象を良くしておかないと・・・」

金網
「そうですねっ・・・(うるせーオーナーさんだ・・・)」

シゲル
「何か?」

金網
「いえっ・・・(ぷっしゅる)」

シゲル
「・・・・・」

金網
「ま、ま、看板の件は事務所に報告しておきますから、
 とにかく中をご覧下さい」

シゲル
「ええ、早速」


♪ピンポーーーーンピンポーーーーーン

金網
「うわっ!ビックリしたっ!!」

シゲル
「・・・(どこの店のチャイムでもイチイチ反応するのかこの人は・・・・)」


店員
「ウッ・・・いらっしゃーーーーい」

シゲル
「・・・・(なんだこの場末のスナックママのような挨拶は・・・)」


店員
「ウッ・・・なんや。金網さんか」

金網
「えーーーっ、どうですかっ!売上はっ!」

店員
「んーーーーー。まぁ今日はええ方ちゃうの」

金網
「えーーー、そうですかっ」


シゲル
「・・・(なんなんだこの店員は!目上の者に対する態度かこれがっ!)」


店員
「で、その人誰?」

金網
「あっ、はいーーー新しいここのオーナーさんですよっ!
 あ、山下さん、彼が夜間を担当している鏑木君です」

シゲル
「あ、はじめして山下です。これからよろしくおねがいします」


鏑木
「ああ、よろしくー。店長、一応僕は金曜と土曜しかシフト入りませんから
 その辺ちゃんと理解しておいてくださいね」

シゲル
「・・・・・・・」

金網
「金曜と土曜の夜っ・・・
一番シフトに穴の開きやすい時間に頼もしいですねっ!!」

シゲル
「はぁ・・・・」

鏑木
「ああ、それと、この店にはそれなりのルールがあるから
 ちゃんとその辺理解してね」

シゲル
「はぁ????」

金網
「ルーールっ!いやぁ頼もしいですねっ!」

シゲル
「金網さん・・・ちょっと・・・・」

金網
「はっ?何か」

シゲル
「チェンジできます?」

金網
「はっ?」


シゲルの航海はまだ始まったばかりだったが
それはまさに後悔の船出となったのだった。


コンビニウォーズ 第2話 終


※この物語はもちろんフィクションです