~泣き虫店長の4、5年戦争~ |
その男は山下シゲル38歳。
脱サラして自由の身になり、今まさに自分を磨く為
険しい人生の旅に出ようとしていた。
妻に反対されつつも彼は情熱を捨て切れなかったのだ
その旅はコンビニ経営。
サラリーマン時代に営業肌で名をはせたその経験を
このコンビニエンスストアという新たな戦場で試すため
彼は関西のとある地に赴いたのだった。
シゲル
「・・・・・・・・ここが・・・・私の店!!」
♪テケテケテケテケ・・・・テンテンッテテッテン
※BGM コンビニウォーズテーマ「ヒーロー(ビロビロ)」
この物語はあるコンビニの荒廃に戦いを挑んだ
熱血店長の記録である。
高校ラグビー界においてまったく無名の弱体コンビニが、
荒廃の中から健全な精神を培い、
わずか数年で従業員のレベルアップを成し遂げた軌跡を通じて、
その原動力となった従業員同士の信頼と愛を
あますところなくドラマ化したものである。
♪愛は軌跡を信じる小力よぉぉぉぉ孤独な心閉じ込めてもぉぉぉ
ひとりきりやーーーないーーでとあんたぁぁ・・・(略)・・・ロー
店員A
「いらっしゃいませ!!!」
店員B
「ありがとうございました!またのご来店をお待ちしております!!」
店員の爽やかかつ元気な接客が響き渡る店内。
シゲルはこれから自分の下で働いてくれるであろう彼らに対し
好感を得ると共に新たな旅路への期待感を持てた気がした。
彼らとならきっと良い店ができる。
DHCよろしく、地域売上ナンバーワンも夢ではないと
金網
「えーーーー、いかがですかっ?」
この地域を担当している金網スーパーバイザー(SV)がシゲルに問いかけた。
シゲル
「素晴らしいです。何だかやる気が出てきましたよ」
金網
「えーーー、それはよかったですねっ!」
シゲル
「ええ、彼らとなら良い店ができそうです」
金網
「えーー、そうでしょうねっ!
じゃ、早速山下さんのお店に向かいましょう」
シゲル
「・・・・え?・・・ここじゃないんですか?」
金網
「はっ?・・・
えーーー、ここはこの地域の模範店ですがっ。何かっ?」
シゲル
「も・・・模範店?・・・ですか?」
シゲルはわずか数行でのこの展開に
次回への一抹の不安を感じずにはいられなかった。
※この物語はもちろんフィクションです