ときめきの昼下がり

2011年07月25日 18時35分21秒 | B地点 おむ

 

 

「退屈だなあ」
「ねえ先生。何かこう、パーッと楽しいことはありませんかねえ」
「う~ん。どうかな。余り期待せんほうがいいな」
「そうですね。僕たちの毎日は、平凡な日常の繰り返しですからね」
「うむ。そういうことだ」
すると、その時 ――

「こんにちは~!」

ちゃぷっ
「ああっ!? ウシガエルさん!」
そう。日が暮れると「モー・モー」と鳴く、ウシガエル。

いつも声は聞こえるけれど、決して姿は見えない、そのウシガエルが、なんとこの日この時、はじめて姿を現したのだった(実話)。
新しい出会いに、おむさんの心はときめいた。

今日はウシガエルさんと、楽しいひとときを過ごせるだろう。
しかし ――

「さようなら~♪」

すい~っ
「え? も、もう行っちゃうの?」
「仕方あるまい。カエルは帰る」
ずこっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


薬の記録

2011年07月25日 17時23分09秒 | B地点 おかか

 

 

おかか先生の目の状態は、悪くはない。

が、完治しない。

この日は、眼軟膏を追加処方してもらった。


(※参照、「投薬を再開」

口の周囲の汚れ(ヨダレ)も気になる。口腔内にも問題があるのだろう。この日も獣医師と話したが、状況によってはまた内用薬も併用する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新・蜘蛛の糸

2011年07月24日 18時18分08秒 | B地点 おかか

 

 

とある川岸に、「おかか先生」と呼ばれる野良猫が住んでいました。
夏はうだるように暑く、冬は身を切られるように寒い、この川岸。

ここで暮すのは、大変なことです。
けれど、おかか先生は、不平も愚痴もいわず、毎日けなげに生きているのでした。
さて、ある日のこと。

天上の極楽の蓮池のふちから、お釈迦様が下界を見おろして、おかか先生の姿を、つぶさにご覧になりました。
お釈迦様は、おかか先生をあわれと思し召して、一本のネコジャラシを、下界へとお下(おろ)しなさいました。
このネコジャラシにつかまって、昇っていけば、天上の世界へと行くことができるのです。

「えっ! 極楽へ行けるのかい!?」
「よーし! も、もう少しだ!」
「や、やった!」
「つかまえたぞ!!」
ところが、なにぶん猫のことですから、ネコジャラシにしっかりつかまる、ということができません。
無意識のうちに、じゃれついてしまうのです。
おかか先生は、極楽浄土のことなどすっかり忘れて、ネコジャラシ遊びに夢中になってしまいました。
「わ~っはっは~! 楽しいなあ!」
おかか先生が余りにも楽しそうなので、お釈迦様は猫の姿に身を変えて、下界へとお越しになりました。
そして、ご自分で実際に、ネコジャラシ遊びを体験なさったのです。
「う~ん楽しい! 猫として生きるのは、こんなにも楽しいものか!」
お釈迦様は、猫の姿のままで、下界にとどまる決心をなさいました。
そして ―― 二匹の猫は、今も毎日、仲良く幸せに暮しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ADSL回線の基礎知識

2011年07月23日 18時02分02秒 | B地点 おむ

 

 

「若造の ADSL 回線は、もうダメらしいな……」


(※実話)

「せ、接続できないんですか?」

「頻繁に切れる。たまにつながっても、速度はダイヤルアップ以下だそうだ」


(※実話)

「うーん……ブログの更新もままならない状態ですか……」


(※実話)

「どうしたらいいのかなあ。僕には専門的な知識はないけど……」
「そうだ! ねえ先生、とにかく強力な回線に換えればいいんでしょ?」
「ん? まあ、そういうことだが」
「これを使ったらどうでしょう?」
「い、いや。それも一種の線ではあるが、それじゃダメだよ」
「でも、ネコジャラシの茎って、けっこう強いですよ!」
ぶちっ

「あっ!?」
「切れちゃった……。やっぱりこれじゃダメですね……」
「いや、その……そうなんだが……そういう意味じゃなくて……」

ぽりぽり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


快気祝い

2011年07月23日 17時23分55秒 | B地点 おむ

 

 

「この前、ここを、ケガしたんだよ」

「ケガした時は、こんなだったのさ。痛かったよ」


(※このコマのみ07月01日の撮影。参照、「怪我」

「でも、やっと治ったよ」
「ほらね。まだ毛が生えてないけど、もう大丈夫!」
「よかったね~」
「ありがとう! それでね、今から快気祝いをするよ!」
「快気祝いって、なあに?」
「病気やケガが治った時の、お祝いのことだよ」
「お見舞いをしてくれた人に、お礼の品を贈るのさ」
「えっ、お礼の品? 僕も貰えるの?」
「ほほう、快気祝いだと!」
「私にもくれ!」
「俺にもくれ!」
「えっ?」
「快気祝い、俺にもくれよ!」
「わーっ! トンボさんが来た!」 
「俺にもくれ!」
「えっ?」
「快気祝い、俺にもくれよ!」
「わーっ!? カメさんも来た!」
「俺にもくれ!」

「えっ?」
「快気祝い、俺にもくれよ!」

「ネ、ネコジャラシさんまで来た!」
「何だか、めちゃくちゃになってきたなあ……」
「ふっふっふ。怪奇祝いだな」
ずこっ