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「退屈だなあ」 |
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「ねえ先生。何かこう、パーッと楽しいことはありませんかねえ」 |
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「う～ん。どうかな。余り期待せんほうがいいな」 |
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「そうですね。僕たちの毎日は、平凡な日常の繰り返しですからね」 |
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「うむ。そういうことだ」 |
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すると、その時 ―― 「こんにちは～！」 ちゃぷっ |
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「ああっ！？ ウシガエルさん！」 |
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そう。日が暮れると「モー・モー」と鳴く、ウシガエル。 いつも声は聞こえるけれど、決して姿は見えない、そのウシガエルが、なんとこの日この時、はじめて姿を現したのだった（実話）。 |
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新しい出会いに、おむさんの心はときめいた。 今日はウシガエルさんと、楽しいひとときを過ごせるだろう。 |
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しかし ―― 「さようなら～♪」 すい～っ |
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「え？ も、もう行っちゃうの？」 |
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「仕方あるまい。カエルは帰る」 |
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ずこっ |
