第二回の体重測定をしました。
正規の測定器はありませんし、今回は授乳直後です。また、排便の状態にもばらつきがあります。
ですから誤差は大きいでしょうが、ご参考までに。
ナアちゃんです。 |
295g ―― 前回測定時より、85g 増加しました。 |
ミクちゃんです。 |
230g ―― 同じく、65g 増加しました。 |
ミアちゃんです。 |
175g ―― 同じく、25g 増加しました。 |
いつもは授乳の後ですぐに寝かしつけるが、 | |
その後彼等を「巣箱」に入れて寝かしつけ、 | |
久し振りに、おむ君に会い、 | |
おかか先生に会った。 | |
最初に強く思ったのは、「お前達、でかいな!」だった。 仔猫達を見慣れたので、成描の相対的な大きさに驚いたのだ。 | |
キジトラ四兄弟が捨てられていたのは、 | |
おむの写真がフォトコンテストに入賞したことを報告しようと思って 買い物の帰路、もう一度寄ってみたが、おむは小学生ぐらいの | |
買ってきたのは、これらの品々である。 |
緊急保護したのは先週の火曜(13日)の夕刻だったから、
今日で一週間になる。
ボランティアさんが届けて下さった猫ミルクがちょうど一缶、空になった。
作り置きはできないので、無論、授乳の度毎に余りは捨てる。
従って、全てを仔猫達が飲んだわけではないが、
少なく見積もってもこの缶のざっと四分の一は
仔猫たちの可愛いお腹に入っただろう。
* * * * *
皆、元気だ。
ミアちゃんはオットリ型だと思ったが、
性格が変わった(笑)のか、とても活発になった。
相変わらず、あまり鳴かないし、鳴き声も小さいが、
兄弟達や私にやたらとしがみつき、やたらと噛みまくる。
歯が生えつつあるので、おくちがムズムズするのかな。
どんどん缶でくれ、いや、噛んでくれ!
噛む度にお前は何かを学ぶ筈だ。
* * * * *
ミクちゃんとミアちゃんは滅茶苦茶に爪を立てるので、
私の手指はともかく、仔猫たちの目が傷つかないかと心配になり、
爪を切ることにした。
(ナアちゃんは比較的オトナなのであまり爪を立てない。
だから爪切りは、あとまわし。)
とがった爪の使い方も実践と実戦で学んで欲しいとは思うが、
今後は人間と共に暮らしてもらうわけだから、
爪切りも、爪切りに馴れることも、やはり学んで貰わねば。
猫の爪を切るのは何年ぶりだろう。
ふふふ、これも中々楽しいのよね……。
ここで梶井基次郎の「愛撫」を連想する。
この頃、私はまた別なことを空想しはじめている。
それは、猫の爪をみんな切ってしまうのである。
猫はどうなるだろう? おそらく彼は死んでしまうのではなかろうか?
いつものように、彼は木登りをしようとする。――できない。
人の裾を目がけて跳びかかる。――異う。
爪を研ごうとする。――なんにもない。
おそらく彼はこんなことを何度もやってみるにちがいない。
そのたびにだんだん今の自分が昔の自分と異うことに気がついてゆく。
彼はだんだん自信を失ってゆく。
この作品を読んでから、猫の爪を切ることに
微かな抵抗を感じるようになったという人も
多いのではなかろうか。
もっとも、梶井のこの空想は、猫の爪を全部切除してしまう、
というものだろうし、実際には誰もそんなことはしないけれど。
言うまでもないが、私も、先端の尖っている所を
ほんのちょっと切っただけである。念の為。
今日はナクちゃんを埋葬した。
ナクちゃんの体は大地に還り
新たな命として甦る。
* * *
残された三匹は、元気、元気!
心配されたミクちゃんの緑便も、ミアちゃんの血便も、
もう大丈夫。しっとり・ころころ、黄土色のキレイなうんちが出る。
数時間ごとの排泄・授乳・清拭の際には
暴れまわる、歩き回る、じゃれ合う、舐め合う。
私の掌を舐め、私の指を噛む。
蹴り合う、引っ掻き合う、噛み合う。
哺乳瓶の乳首を奪い合う。
戦場だ。
ところが、ひととおり授乳を終えると、嘘のように静かになる。
私の膝の上で三匹が丸く寄り添って、うとうとし始める。
一番先に眠くなるのは、いつもミクちゃんだ。
ミアちゃんはすぐに眠らず、ちゃんと自分の手を舐め舐めする。
ミクちゃんも噛むのが大好きだが、
ミアちゃんにもブーム到来。いやもう、噛むわ、噛むわ。
自分の手足も、兄弟の体も、私の手指も。
ナアちゃんは比較的噛まない。もしかすると、
ナアちゃんの内では、「噛む」ブームはもう終わっていて、
「手足を使う」ブームに移行したのかもしれない。
皆が私の指を噛んだり、私の掌を鼻でまさぐって舐めたりするので、
試みに、掌に少しミルクをたらしてみる。
と、あっという間に舐めてしまった。
極端に言えば、哺乳瓶なしでもミルクを摂取できるということになる。
「哺乳瓶の時代の終焉」が、今日はじめて、ちらっと見えた。
さあ、夕方の排泄・授乳・清拭だ。
ナアちゃんの呼ぶ声も聞こえる。
いざ戦場へ。