花好き男爵

2008年05月03日 17時44分21秒 | N地点

 

images はじめまして

images あっ!? その御尊顔は!

images 猫板で「あしゅら男爵」と呼ばれるタイプのかんばせではありませんか?

images はて 右側に何か?

images なるほど 白い花をご覧になりたかったのですね

images ではまたのおめもじを ごきげんよろしゅう

 

 

 

 

 


夕日

2008年05月03日 17時44分00秒 | B地点 おかか

 

 

彼はいつもニャーと鳴きながら私に近寄って来るのだが、
この日はそうではなかった。
草の中にじっとうずくまっているのを私が見付けたのである。
いや、見付けたというより、偶然でくわしたのだ。
その顔を見て、私はいっそう驚いた。 

 

怪我をしたのかと思ってよく調べてみたが、外傷はない。
子供に悪戯されたのかとも思ったが、
インクの類いを付けられたわけでもないようだ。

  恐らく、炭が煤が付いただけなのだろう。 
  やがて彼は普段の彼に戻った。 
 

尻尾の付け根をぽんぽんと軽く叩いてやると、
ころころと転がって喜びを表現する。 

 

それにしても、
野良猫の身には、いつ何があっても不思議ではない。
彼は高齢である(と推定される)だけに、なおさらだ。

 

夕日の沈むことが確実であるように、
いつか別れが来ることも確実なのだ。
そんなことを考えて私の心は重くなった。 

 

やがて私が腰を上げると、
彼はいつものように私を見送ってくれた。 

  そして彼はいつもの階段を登り、 
  いつもの場所に陣取った。 
  川の反対側からその姿がよく見えた。 
  雨に洗われた空に夕日が照り映えていた。 

 

 

 

 

 


秘めた想いを

2008年05月03日 17時20分00秒 | B地点 おかか

 

雨の置きみやげ 新緑に光る雫よ
世界をあまねく映す水玉よ
私の姿を どうか映し出さないで
私自身を知らないほうが 私は幸福なのだから

占いの水晶玉より透明な

過去も未来も見通す神の瞳よ

私の秘めた想いを どうか映し出さないで 

その想いを 私自身が恐れてもいるのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まるで……

2008年05月03日 16時54分00秒 | B地点 おかか

 

  「やあ……ようやく雨も上がったな」 
 

「……ああっ!? おかか先生、
お怪我なさったんですか!?」 

 

「いや、大丈夫だよ……」 

 

「どこかで炭か煤が付いただけだよ」

「そうですか、ご無事なら何よりですが……」 

  「しかし、ちょっとみっともないだろ……」 
 

「いえ、かっこいいっすよ
なんかこう……
まるで……なんつーか……」

  「……にゃははっ」 
  「笑うなー!」 

 

 

 

 

 

 

 

 


夢中でダンス

2008年05月03日 16時41分00秒 | B地点 おむ

 

 

 天気は回復 お日さまキラキラ

 

 とまれ とまるな とまらない

 

 ひときわ高い ステージへ

 

 フットライトを 一人占め

 

 踊るよダンス 軽やかステップ

 

 流れるメロディー 弾けるリズム

 

 葉ずれサワサワ しずくポタポタ

 

 夢中でダンス とまらない

 

 

 

 

 

 

 

 


浄められた舞台

2008年05月03日 16時35分27秒 | B地点 おむ

 

 ついに舞台は 洗い浄められ

 

 ライムライトが まばゆく灯る

 

 満を持して 名優の登場

 

 繊細を極めた演技と

 

 大胆な立ち回り

 

 観客の牡丹桜は 残り少ない花を

 

 惜しげもなく投げて 偉大な俳優を讃える

 

 たちまち舞台は 花で埋め尽くされる

 

 観客は新しい葉を打ち鳴らし 割れるような拍手を送る