今日はナクちゃんを埋葬した。
ナクちゃんの体は大地に還り
新たな命として甦る。
* * *
残された三匹は、元気、元気!
心配されたミクちゃんの緑便も、ミアちゃんの血便も、
もう大丈夫。しっとり・ころころ、黄土色のキレイなうんちが出る。
数時間ごとの排泄・授乳・清拭の際には
暴れまわる、歩き回る、じゃれ合う、舐め合う。
私の掌を舐め、私の指を噛む。
蹴り合う、引っ掻き合う、噛み合う。
哺乳瓶の乳首を奪い合う。
戦場だ。
ところが、ひととおり授乳を終えると、嘘のように静かになる。
私の膝の上で三匹が丸く寄り添って、うとうとし始める。
一番先に眠くなるのは、いつもミクちゃんだ。
ミアちゃんはすぐに眠らず、ちゃんと自分の手を舐め舐めする。
ミクちゃんも噛むのが大好きだが、
ミアちゃんにもブーム到来。いやもう、噛むわ、噛むわ。
自分の手足も、兄弟の体も、私の手指も。
ナアちゃんは比較的噛まない。もしかすると、
ナアちゃんの内では、「噛む」ブームはもう終わっていて、
「手足を使う」ブームに移行したのかもしれない。
皆が私の指を噛んだり、私の掌を鼻でまさぐって舐めたりするので、
試みに、掌に少しミルクをたらしてみる。
と、あっという間に舐めてしまった。
極端に言えば、哺乳瓶なしでもミルクを摂取できるということになる。
「哺乳瓶の時代の終焉」が、今日はじめて、ちらっと見えた。
さあ、夕方の排泄・授乳・清拭だ。
ナアちゃんの呼ぶ声も聞こえる。
いざ戦場へ。