喫茶店に行こう 13杯目 |
![]() |
おなじみの猫カフェ。 おかか先生がマスター。おむさんがウエイター。 |
![]() |
今日もお客がやってきた。 |
![]() |
「おい起きろ! 接客せんか!」 |
![]() |
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」 |
![]() |
「カフェオレ」 |
![]() |
「お待たせしました」 |
![]() |
客は、カフェオレを飲んだ。 ごくごく |
![]() |
「あ~、うまかった!」 |
![]() |
「他にご注文は?」 |
![]() |
「イチヂク」 |
![]() |
「イ、イチヂク!?」 |
![]() |
「お、お客様。当店は喫茶店ですので、イチヂクはございません」 |
![]() |
「こらっ! お客様に対して失礼じゃないかっ!」 |
![]() |
「で、でも、イチヂクなんて、メニューにありません」 |
![]() |
「メニューになくても、お出しするのだ!」 「そ、そんな……」 |
![]() |
「やかましいわっ! イチヂクをお出しせんか~っ!」 「無理ですよ……」 |
![]() |
「お客様、失礼いたしました。ご注文はイチヂクですね?」 「うむ」 |
![]() |
「どうぞ召し上がれ」 |
![]() |
「わっ!? そ、それを食べちゃだめですっ」 |
![]() |
だが客は、おかか先生のイチヂクを食べてしまった……。 もぐもぐ |
![]() |
「あ~、うまかった!」 |
![]() |
「うわああ! おかか先生が死んじゃう!」 |
![]() |
「こ、これでいいのだ……カフェのマスターとして、本望だよ……」 |
![]() |
がくっ |
![]() |
「先生が死んじゃったああああ!」 「おいおい、何を寝ぼけている?」 |
![]() |
「はっ!? 何だ、夢か……」 |
![]() |
「どんな夢だったのかね?」 |
![]() |
「ちょっと言えません……」 「?」 |
![]() |