黄昏の夢想

2011年08月05日 18時28分55秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝 第六部(驚天動地篇) 第11話

 
やれやれ、毎日暑いなあ
こう暑いと、頭がぼーっとなって、バカなことを考えてしまうよ
例えば ――
もしも、オムイの弱点が、足だったら ――
足に触れるだけで、オムイを倒せるとしたら ――
もしそうなら、ちょいと尻尾でも載っけてやれば ――
「……はッ!?」
「し、しまッた! 弱点をやられた!」
「ぐはーーーッ!」
ガクッ
な~んてな! うふふふふ!
……ふっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


愛は勝つ

2011年08月05日 17時17分52秒 | B地点 おむ

 

 

おむさん四郎 第4話

 
若き柔道家、おむ さん四郎 ―― 。
宿敵、おかか源之助 ―― 。

二人は今日も、命を懸けて闘うのだ!

「ゆくぞっ!」

「来い!」

そして、さん四郎を見守る美少女、もらい乙美 ―― 。

「がんばって、さん四郎さん……」
側面から突っ込んでくる源之助を ――
さん四郎は、必殺技「天地無用」で投げた。

「とうっ」

ビシュッ
ドサーッ

「ぐはあっ」
「決まった!」
「う、うううう……」
「参ったか!」
「な、なんのこれしき……」

むくり
「喰らえーっ!」

今度は源之助が、一本背負いで投げた。
ドサッ

さん四郎は、かろうじて受け身をとったが ――
下がコンクリだったので、ダメージが大きかった。

「ぐはーーーーっ!!」
ガクッ
「ああっ!? さん四郎さん!」
「ううう……もうだめだ……」

この時点で、さん四郎の敗北は決定的となった。しかし ――
「さん四郎さんっ、負けないで!」

「あっ、来てくれたのかい、乙美さん!」
「お、おい! 試合中だぞ! 何をやっとるか!」
「さん四郎さんはきっと勝つわ! わたし、信じてる」

「乙美さん……」

「こらーっ! 二人だけの世界に浸るな!」
ちゅっ ちゅっ
「あ~、もう! やってられないよ!」
「くそ~っ!」

源之助が戦意喪失したので、さん四郎の勝ちとなった ―― 。