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タイミングが悪いことに、給餌の開始と同時に、強い雨が降ってきた。
おむさんと一緒にいた私(作者)は、とりあえず、いつもの橋の下に逃れた。
写真は、橋の下の排水管。もの凄い勢いで、雨水が噴き出している。 |
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雨脚も凄まじいが、雨音も凄い。
おむさんは、おびえたのか、自転車の下にもぐり込んで、うずくまってしまった。 |
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猫は音に敏感だから、集中豪雨の雨音は、さぞや恐ろしく感じられたことだろう。 |
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大雨が降ると、この川は一時的に増水し、川岸まで濁流に覆われることがある。
おむさんが、橋の下でうずくまったままでは、下手をすると、逃げ遅れることにもなりかねない。
もたもたしていると、水位が上がって、濁流に飲み込まれるかもしれない。そうなったら、お陀仏である。 |
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川はまだ溢れていないが、川岸の水たまりは、既に、足首までの深さになっている。
私は、うずくまったままのおむさんを抱き上げて、護岸の上まで運ぶことにした。
おむさんは私の腕の中で暴れるが、離すわけにはいかない。
強雨の中、鳴き叫ぶ猫を抱いて、びしょ濡れで走る私の姿は、さぞ滑稽なものだったろうが、その時は勿論、必死だった。 |
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ここは、護岸の上。おむさんのテリトリー。とある建物の庇の下まで、おむさんを運んだ。 |
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ここまで来れば、安心である。 |
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おむさんはひどく濡れたが、やむを得なかった。溺れ死ぬ可能性を考えれば、背に腹は代えられない。 |