大きな地震

2010年09月02日 17時55分07秒 | B地点 おかか

 

 

「喉が渇いた」
「水を飲もう」
おむさんは、水辺に降りていった。
すると……。

バシャッ
「ん?」
すいっ
「あれは……ナマズだ!」
バシャバシャ バシャーッ
「珍しいものを見ちゃったなあ」
「ねえねえ、おかか先生!」
「ん? どうした?」
「ナマズがいましたよ! 暴れてました!」
「な、何っ!?」
「う~む。ナマズが暴れていた、ということは……」
「大きな地震がくるっ!」
「まさか……。それは迷信でしょ?」
「いや! 間違いないっ!」
「絶対だ! 100パーセント確実だっ!」
「……す、すごい自信ですね」
「ふっふっふ」
「大きなジシンだよ!」
「ダジャレか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


初乗りの顛末

2010年09月02日 16時51分39秒 | B地点 寄り目ちゃん

 

 

おなじみの、リュックである。
おむさんは、このリュックに乗るのが大好きである。
だが、読者もよくご存じの通り、おかか先生も、このリュックが好きなのだ。
「おい。私にも乗らせてくれよ」
「えっ」
「だ、だめですっ! このリュックは、僕のものですっ!」
「何だと? おいおい、それは違うぞ」
「そのリュックは本来、カメラの若造のものだ。お前のじゃない」
「だから、なっ、いいだろ? 私にも乗らせてくれよっ」

「い、いやですっ!」
「こ、この、わからず屋がーっ!」
「え~い、どうしてくれよう……」

イライラ
「えいっ!」

ボカッ
おかか先生は、憤激のあまり、おむさんを蹴ってしまった。
「あいたたた!」
「ひ、ひどいじゃないですか!」
「う、うるさいっ! お前が悪いんだっ」
「二人とも、ケンカはやめなさああ~い!」
「ケンカをするんなら、リュックは没収!」
「僕が乗りますっ!」
「えっ!? よっちゃんが?」

「よっちゃんが! 初めてリュックに乗った!」

※実話

そう。この日、よっちゃんが、初めてリュックに乗った。

よっちゃんも、このリュックに、憧れていたのだろうか……。