ゲリラ豪雨 その一

2010年09月14日 16時27分00秒 | B地点 おむ

 

 

タイミングが悪いことに、給餌の開始と同時に、強い雨が降ってきた。

おむさんと一緒にいた私(作者)は、とりあえず、いつもの橋の下に逃れた。

写真は、橋の下の排水管。もの凄い勢いで、雨水が噴き出している。
雨脚も凄まじいが、雨音も凄い。

おむさんは、おびえたのか、自転車の下にもぐり込んで、うずくまってしまった。
猫は音に敏感だから、集中豪雨の雨音は、さぞや恐ろしく感じられたことだろう。
大雨が降ると、この川は一時的に増水し、川岸まで濁流に覆われることがある。

おむさんが、橋の下でうずくまったままでは、下手をすると、逃げ遅れることにもなりかねない。

もたもたしていると、水位が上がって、濁流に飲み込まれるかもしれない。そうなったら、お陀仏である。
川はまだ溢れていないが、川岸の水たまりは、既に、足首までの深さになっている。

私は、うずくまったままのおむさんを抱き上げて、護岸の上まで運ぶことにした。

おむさんは私の腕の中で暴れるが、離すわけにはいかない。

強雨の中、鳴き叫ぶ猫を抱いて、びしょ濡れで走る私の姿は、さぞ滑稽なものだったろうが、その時は勿論、必死だった。
ここは、護岸の上。おむさんのテリトリー。とある建物の庇の下まで、おむさんを運んだ。
ここまで来れば、安心である。
おむさんはひどく濡れたが、やむを得なかった。溺れ死ぬ可能性を考えれば、背に腹は代えられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

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ぬれぬこ (みなとねこ)
2010-10-10 09:27:08
抜け忍は手ひどくやられてしまった……
というのは冗談で、野良猫の宿命ですね。
かぜひくなよー
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Unknown (おるつつ)
2010-10-11 02:28:33
い、いえ、宿命というより、
今回は特別です。

私が、豪雨の中を、
おむさんをぎゅーと抱えて、走ったので。

普通は、ここまで濡れることはまずありませぬ。
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Unknown (ボブテイル)
2010-10-17 10:49:34
川のそばにいる猫は
豪雨のときに溺れるという可能性もあるわけですね。

あっという間に水かさが増すといいますから
ほんとに怖いです。

おむさん、若旦那と一緒でよかったね。
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Unknown (おむ)
2010-10-17 22:58:15
いやこの時はたまたま、
カメラのお兄さんがそばにいたから
こんなことになっちゃったんだよね。
僕一人だったら、すぐに危険を察知して、
さっさと逃げるよ!
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