こねこがうちにやってきた

2010年09月21日 21時07分56秒 | 一期一会

 

 

仔猫を預かることになった。
体重、350グラム。
すらりと長い尻尾。

外傷や外部寄生虫は目視では確認できず。

健康そうに見える。
被毛は白色だが、頭のてっぺんに、黒ないしグレーの模様がある。アルファベットの「P」の形に見える。

川岸に捨てられていたそうだ。
(まだ乳飲み子なので、もしそのままだったら、カラスにやられるか、飢え死にするか、どちらかだったろう。)

夕刻、通りかかった人の通報により、駐在所のお巡りさんが保護。
お巡りさんからボランティアさんへ、次にまた別のボランティアさんへ、そして私へ、という順に情報が伝わったというわけである。

駐在所で、ボランティアさんと一緒に、お巡りさんから話をうかがう。
「仔猫は今、本署にいる」とのこと。「このままなら、明日にはセンター送りになる」とのこと。(センター送りになれば、おそらく、安楽死。)

そこで、ボランティアさんは、保護する決定をなさった。そして私が、授乳や排泄の世話をすることになった。
私はお巡りさんの車に乗せてもらって、本署まで行った。

本署の、薄暗い廊下のすみに、段ボール箱があった。

仔猫は、その中にいた。
その仔猫を、拙宅まで、連れてきたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


過去に戻れ!

2010年09月21日 20時57分19秒 | 一期一会

 

 

課長 おむ耕作 ファイル15


いまや社長となった、おむ耕作である。

だが彼は、経営戦略上、取り返しのつかないミスを犯してしまった。
「このままでは、我が社は倒産だ……」
「ううっ、社長! 心中お察しいたします!」

開発部長、おかか豊作である。
「一週間……いや、せめて三日間、時間を戻すことができたなら……」
「一つだけ方法があります」
「私が開発した、タイムトンネルを使うのです!」
「何っ、タイムトンネルだと!?」
「そうです……過去に戻るのですっ!」
「よし決めた! タイムトンネルを用意してくれ!」
「ははっ!」
耕作はタイムトンネルを通過して……過去の自分に戻ってしまった。

「お、おいっ、何かおかしいぞ!?」
「しまった、失敗だ!」
「なんとかしてくれ~っ」