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おなじみの、リュックである。 |
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おむさんは、このリュックに乗るのが大好きである。 |
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だが、読者もよくご存じの通り、おかか先生も、このリュックが好きなのだ。 |
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「おい。私にも乗らせてくれよ」 |
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「えっ」 |
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「だ、だめですっ! このリュックは、僕のものですっ!」 |
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「何だと? おいおい、それは違うぞ」 |
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「そのリュックは本来、カメラの若造のものだ。お前のじゃない」 |
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「だから、なっ、いいだろ? 私にも乗らせてくれよっ」
「い、いやですっ!」 |
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「こ、この、わからず屋がーっ!」 |
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「え~い、どうしてくれよう……」
イライラ |
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「えいっ!」
ボカッ |
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おかか先生は、憤激のあまり、おむさんを蹴ってしまった。 |
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「あいたたた!」 |
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「ひ、ひどいじゃないですか!」 |
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「う、うるさいっ! お前が悪いんだっ」 |
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「二人とも、ケンカはやめなさああ~い!」 |
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「ケンカをするんなら、リュックは没収!」 |
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「僕が乗りますっ!」 |
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「えっ!? よっちゃんが?」 |
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「よっちゃんが! 初めてリュックに乗った!」
※実話 |
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そう。この日、よっちゃんが、初めてリュックに乗った。
よっちゃんも、このリュックに、憧れていたのだろうか……。 |
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乗せてあげますよ。
一時間1000円でどうですか?
ほんとぴょ~んです。
貯金しないとムリだなw
どうだ、私に元手を預けないか?
そうだな、ひと月で、倍にしてやろう。
ただし、為替の動向次第だがな。
うっふっふっふ……。