釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

日本の最大の問題

2014-04-21 19:17:13 | 社会
今朝は朝から空を高い雲が多い、日射しはなかった。ただ気温は朝は8度になっていて、日中も14度まで上がった。午後遅くには雨もちらついて来た。昼休みに甲子川に架かる大渡橋の袂にある一本桜を見に行ったが、風で花びらがたくさん散っていた。津波にも堪えて毎年花を咲かせてくれている。八幡神社横では枝垂れ桜が蕾をかなり膨らませて来ている。梅はもう終わり、近くには染井吉野が咲いている。レンギョウや雪柳、白木蓮も咲いて、若葉を付けて来た柳と相まって、彩りが綺麗だ。薬師公園入口の枝垂れ桜も咲いて来た。職場の隣りの醤油工場の裏山でも桜と椿、白木蓮、レンギョウ、雪柳、山吹が彩りを見せてくれる。ウグイスが近くで毎日鳴いている。 15日に総務省が発表した2013年10月1日時点の人口推計によると、日本の総人口は1億2729万8000人で前年より21万7000人の減少となった。15~64歳の生産年齢人口は116万5000人減少し、7901万人となり、32年ぶりに8000万人を下回ったと言う。日本の総人口には外国人も含まれており、2013年6月末時点での在留外国人は同省によると204万9123人となっている。日本の総人口は2010年をピークに減少に転じた。在留外国人は2008年をピークにわずかずつ減少して来ている。65歳以上の人口は前年より110万5000人増加し、3189万8000人となり、総人口の25.1%を占め、4人に1人が65歳以上となった。これに対して、0~14歳の年少人口は1639万人となり、前年より15万7000人減少している。総人口の12.9%で、過去最低となる。総人口の減少率よりも生産年齢人口の減少率が高いことが深刻だ。1946~1949年にかけての団塊世代が一気に65歳に達していることが、大きく影響している。高齢化が進み社会保障費は毎年1兆円ずつ増えて行くと見られている。政府は社会保障の財源を目的に消費税を引き上げて行くが、今後も生産年齢人口の減少は加速し、その一方で、高齢者は増加して行くため、焼け石に水であり、社会保障への抜本的な対策を考えなければ、国民全体が悲惨な生活を強いられることになるだろう。政府財源は税収入が大きく、経済が成長している限りは税収も増えて行くが、経済が低迷すると、税収は減少せざるを得ない。財源を確保しなければ今後さらに増えて行く社会保障費は確保出来なくなる。その意味でも日本経済の将来を考えたしっかりとしたマスタープランを作らなければならない。産業の大転換をしなければ今後の経済成長は絶望的になる。自動車も家電産業も今や直接、間接の政府保護がなければ利益を上げられない斜陽産業となってしまっている。経済成長を促すとして、旧態依然の道路や橋などの公共工事を大々的に行なうばかりで、結果的に建築資材の高騰や建設従事者の不足を招いているだけで、新規の主要産業とするべき、再生エネルギーなどに力を入れることも中途半端になってしまっている。原発再稼働にこだわる限り、そうならざるを得ない。日本にはまだまだ世界に誇り得る技術が残されている。それをどう有効に活かして行くか、真剣に考えて行かなければ、その技術すらをも失ってしまうだろう。原発もすでに斜陽化産業となっていることは明らかであり、それを含めて、斜陽産業の保護に走り、戦前への回帰を渇望する現首相では日本の国力はますます低下して行くだろう。官僚や財界、政治家など本来長期的な日本のビジョンを持たなければならない人たちが今、目先のことしか見なくなってしまった。国のリーダーたちの凋落が現在の日本の一番大きい問題かも知れない。
大渡橋の袂の一本桜

八幡神社横

八幡神社横の枝垂れ桜と白木蓮

薬師公園の開いて来た枝垂れ桜

裏山の山吹と雪柳