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釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで17年6ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

激動の年になるかも知れない

2017-01-31 19:11:11 | 社会
今朝は−2度で、青空は広がったが、風があり体感的には寒くなった。冬の渡り鳥であるツグミの声は何度か聞いたが、その姿はまだ見られていなかった。今朝、近所を散歩していると、電線に止まったツグミを間近で見ることが出来た。職場の裏山には今日も成鳥、幼鳥それぞれのゴイサギが休んでいた。背を向けると保護色となるのか、よくよく見ないと休んでいるのか、よく分からない。 米国は表向きは自由の国であるため、1970年代まで健在であった製造業が、安い輸入品で崩壊して行った。何とか国力を維持するために力を入れたのが、金融産業だ。世界に投資と投機を広げ、活路を見出した。いわゆるグローバル化である。しかし、それは持てるものがさらに持てるものになるだけであり、国内には格差が拡大されて行った。一般の国民には無縁の政策であり、中産階級は没落するばかりであった。国民の不満が増大したところで現れたのがトランプだ。「America First」とはそれまでのように米国を世界の市場として提供することをやめ、国内に製造業を取り戻し、雇用を創出し、格差に喘ぐ国民を豊かにしようとするものだ。リベラルな人々は独善的な姿勢のトランプを批判する。トランプにより国際情勢にも変化が生じる。オバマはロシアを敵視し、任期終了間際に、ロシア国境に近いポーランドを中心に7万人の米軍を配置した。しかし、トランプはロシアのプーチンと手を結び、中国を敵視する。イスラエルに対しても、一定の距離を置いたオバマとは異なり、トランプは親イスラエルである。最強の軍備を持つと公言するトランプは新たな戦いを世界で繰り広げるかも知れない。英国のEU離脱もあり、債務問題を抱えたイタリア、ドイツ、選挙で不安定なフランスなどEUも政治経済の火種を有する。政府債務を膨大に抱える米国もどこまでトランプが進められるのか不透明だ。外貨準備が減少する中国も米国市場を失う可能性があり、EUと接近したいところだろう。対米従属一辺倒の日本はトランプのいいかもになるだろう。「狂犬マティス」と呼ばれる米国国防長官が2月2日、韓国を訪れる。近い将来、朝鮮半島に異変が起きるのかも知れない。
川辺のゴイサギの幼鳥

ホオジロガモ

2017-01-30 19:18:34 | 自然
今日は朝から一日雨が続いた。朝の気温は2度ほどで、日中は5度まで上がり、寒い日にはならなかった。内陸では湿った雪になったようだ。この雨で周辺の山や市街地の裏通りに残る雪や氷がかなり溶けただろう。明日の朝方には氷点下になるので、中途半端に明朝は路面が凍っているかも知れない。雨の降る中、職場の裏山には相変わらずゴイサギの幼鳥がいつもの木の枝で休んでいた。いつもなら時々同じ木の位置を変えていたが、今日はほとんど位置を変えないまま午後も休んでいた。昼休みに甲子川へ行って見ると、水鳥はさらに少なくなっていた。マガモの番いとヒドリガモが1羽、あとはカイツブリとオオバンたちがいるだけの中で、ホオジロガモが目立っていた。対岸の笹薮で動くものが見えた。よく見るとここにもゴイサギの幼鳥が1羽いた。ホオジロガモはその名の通り、雄の頬に白い斑がある。雌とは全体の色合いも異なる。雄は羽も白が目立つが、雌は羽の白はわずかしかない。雌雄ともに水に潜り、甲殻類や貝類、魚類や水草を取る。ユーラシア大陸や北米大陸で繁殖するが、冬季には日本の主に中部以北にやって来て、越冬中に番いとなる。日本では室町時代に、飛ぶときに鈴を振るような音を立てるカモを総称して「スズガモ」と呼んだようで、ホオジロガモもその仲間とされたようだ。江戸時代には最初は羽に白い部分のあるカモを「ハジロガモ」と言ったようで、やはりホオジロガモもその種に含められた。同じ江戸時代でも後には「ホホジロガモ」「ホホジロハジロ」などと呼ばれるようになった。釜石では毎冬必ずこのホオジロガモを見ることが出来るが、以前いた愛知県では必ずしも見つけるのは容易ではなかった。
ホオジロガモ(雄)

ホオジロガモ(雌)

オオバン

2017-01-27 19:13:26 | 自然
今日は朝から高い雲が空を覆い、青空を見ることは出来なかった。気温は比較的暖かい日で、日中は10度まで上がった。朝も0度で、さほど寒くはなかった。夕方には雪の代わりに雨が降って来た。昼休みに甲子川へ出かけたが、やはり水鳥は少なく、前回見た時よりもさらに少なくなっていた。ホオジロガモの雌が1羽とキンクロハジロが2羽いたが、あとはカイツブリとオオバンたちだけであった。オオバンは郷里の四国では見かけたことがなかった。初めてオオバンを目にしたのは、釜石の前に住んでいた愛知県であった。オオバンはユーラシア大陸とアフリカ北部、英国や日本で見られるが、米大陸にはいないようだ。以前は北海道や本州でも北にいたようだが、今では全国に生息しているようだ。特に、琵琶湖周辺では全国の6割のオオバンがいると言う。中国の環境悪化で、日本に飛来したのではないかと言われる。オオバンはカモ類ではなく、ツルの仲間なのだと言う。ほぼ全身が黒っぽく、くちばしから額にかけて白くなっている。羽があるので、飛ぶことは出来るようだが、オオバンが実際に水面を離れて飛んでいる姿は見たことがない。仲間同士で争って、足を水面につけたまま飛ぶ姿しか見ていない。他のカモ類には優しいようだが、仲間同士では時に争う。相手が近くと最初はくちばしを水面につけて威嚇し、それでもなお接近してくると、羽をばたつかせて威嚇する。と言っても、それほど頻繁に争うことはないが。水かきが異様に大きく、初めて見た時には、何か怪鳥のような印象を受けた。しかし、その水かきのおかげで、潜水が上手い。水の中の藻類を食べるようだ。夏場に繁殖のために北方へ移動することがあるようだが、釜石のオオバンは留鳥のように思われる。
オオバン 赤い目をしている

紀元前の東北の豊かな文化

2017-01-26 19:20:58 | 歴史
今冬は釜石も比較的寒い冬になっている。今朝は−2度であった。裏通りは降った雪がとこどころ凍ったままに残っている。市街地の南側の山の斜面にも雪がたくさん残されている。職場の裏山は日当たりがいいためか、雪は全く見られない。そんな裏山にリスの姿を見た。裏山に棲むリスは、この時期になっても冬眠をしていない。職場のある海岸近くは、海岸から6~7Km内陸側の家のあるあたりより2度ほど気温が高い。そのために裏山のリスは冬眠をしていないのかも知れない。2羽のゴイサギもやはり裏山の決まったあたりで休んでいた。ゴイサギは夜行性のため、日中はこうして木の枝で休んでいる。 和田家文書によれば、日本列島へ北から最初にやって来たのは阿蘇部族である。その後、アジア大陸から一旦は北米大陸を南下して、中南米にいた津保化族が大きな筏に馬を載せて、現在の青森県六ヶ所村近くの都母へやって来た。阿蘇部族は現在の岩木山付近に住んでいたが、そこはまだ岩木山が生まれる前の森であった。しかし、巨大噴火により、岩木山が誕生し、同時にそこに住んでいた阿蘇部族は壊滅的な打撃を受けた。そこで、津保化族は西進し、津軽へ至り、三内丸山に集落を形成する。三内丸山遺跡で発掘された三層の掘立柱建物はまさに津保化族の祭礼のための建物であった。江戸時代に語り部から聞き取った和田家文書にはその建造物が見事に描かれている。 中国の晋の献公(紀元前676年~紀元前651年)の寵姫であった驪姫(りき)による公子たちの虐殺を逃れて、大陸を離れた群公子たちが津軽に流れ着き、稲作がもたらされた。同じく西方の難を逃れてやって来た安日彦・長髄彦兄弟も合流してアラハバキ王国が建国される。日本の弥生時代は新たな年代測定により、紀元前900年くらいまで遡るとされる。紀元前1000年頃には北部九州へ稲作がもたらされたことになる。弥生時代は北部九州に圧倒的に遺跡が発掘されているが、東北にも王国があり、文化を持っていた。山形県の三崎山遺跡からは縄文後期の土器とともに、青銅刀子が発掘されており、中国の殷王朝(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)の最盛期のものと同じものだとされている。また青森県の今津遺跡や虚空蔵(こくうぞう)遺跡からは、中国の黄河文明後期の黒陶文化(竜山文化とも。紀元前2000年~紀元前1500年頃)の特徴である三本足の土器、三足土器に類似するものが発掘されている。いわゆる亀ヶ岡文化の一つである。
同じく、青森県平川市の小田ノ森遺跡は縄文時代以後の各時代の遺跡が残された地であるが、そこで1960年に古銭10467枚が発掘された。その中には紀元前175年の中国の漢の半両銭や紀元前118年の五銖銭などが含まれていた。残念ながら、古銭の中に鎌倉時代のものが含まれていたため、漢代の古銭は無視されている。
山茶花

末期状態の世界経済

2017-01-23 19:12:39 | 経済
今朝は−3度で、日中は4度まで上がった。風はなかったが、やはりやや寒く感じた。今冬では最大の寒気が日本列島を覆い、日本海側では大雪のところもあるようだが、相変わらず釜石では大した雪は降っていない。朝方昨夜少し降った雪で、路面は白くなっていたが、日中には表通りは消えてしまった。久しぶりに巨匠にお会いして、渡りの水鳥たちだけではなく、小鳥たちもこの冬は少ないと言う話を聞いた。鳥たちにどんな異変が起きているのだろう。昼休みにまた甲子川へ行ってみた。今日は先週よりもさらに水鳥たちが少なかった。マガモやヒドリガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモが何羽かずついたが、むしろ2種類のカイツブリやオオバンの方が目立っていた。 自然も釜石の街中も何事もなく、平穏そのものだが、日本をはじめ先進諸国や新興の中国ではこれまでにない危機が潜んでいる。先進諸国は実物経済の不振で、大規模な「金融緩和」を行い、紙幣を刷り過ぎている。資本主義ではあり得ないマイナス金利まで登場した。これらの経済状態に持ち込んだのは米国発のグローバル経済と言う名のマネーゲームである。製造業である実物経済が衰退した米国は貨幣を印刷して、市場にその紙幣を流すことで、前代未聞の紙幣の嵐をもたらし、株や債権を高騰させて来た。投機と投資で見せかけの好調を作り出して来た。その一方で、各国は政府債務を増大させ、もはや通常の税収では賄い切れない状態になってしまっている。GDP(国内総生産)に対する比では確かに日本の政府債務は250%にも迫ろうとして、最高であるが、絶対額では米国の債務が最高である。にもかかわらず、日米ともに株価は上昇したままである。実態経済とは関係なく、刷り過ぎた紙幣による株価維持である。新興の中国は投機や投資のマネーが米国に引き上げられたために中国の通貨である元が下がり、国がそれを支えるために、保有していた米国債の一部を売らざるを得なくなった。それもあって、米国債の金利が上昇している。ドルへの信認の低下が米国債へ波及し始めている。欧州もイタリアやドイツの主要銀行が債務を抱え、金融危機の火種を抱えている。ドイツ以外の欧州主要国政府は債務が膨らんでいる。もはや日本も米国も政府債務を無くすことが不可能になって来ており、最終手段を取る以外にはない。そのきっかけは本年中に訪れるのかも知れない。そして、一番悲惨な目に会うのがいずれの国も国民であることだけは確かだろう。元大蔵省官僚でもあった慶應義塾大学小幡績准教授などは、日本の「その時」は早い方が、早く再起出来るため、いいと考えている。遅くなればなるほど、生産年齢人口が減少する。しかし、政治家は悪者になりたくないため、出来るだけ遅くしようと延命に走る。それがかえって「悲惨さ」を増幅させるのだが、国民はそんな政治家を知らずに支持し続けている。
ハジロカイツブリの群れ

1羽だけいた普通のカイツブリ

ゴイサギ

2017-01-20 19:18:16 | 自然
先日降った雪は、日当たりのいい場所では溶けたが、日陰になるところはまだ凍って、残っている。周囲の山々も北斜面だけにはまだかなり雪が残っている。今朝は−5度で、日中も3度くらいまでしか上がらず、低めの気温で推移しているためだろう。今日も夕方から雪になり、明日の昼頃まで降るようだ。職場の猟銃会に所属されている匠の方の話では、先日カモ類の調査をやって、今年は例年より少ないと言われた。実際に、いつも甲子川の水鳥たちがいる場所も今のところカモ類の数が例年より少ないのは確かだ。昼休みに、職場に隣接する醤油工場の裏山を見てみると、ゴイサギが2羽来ていた。成鳥と幼鳥が1羽ずついた。ゴイサギは成鳥と幼鳥では色が全く異なる。成鳥は頭部から背中にかけて青色をしており、顔やお腹は白い。幼鳥の方はワシやタカのような色合いで、白い斑点状の模様が星に似ていることからホシゴイとも言われる。ゴイサギは名前の由来が面白い。平家物語によると、時の後醍醐天皇が池にいるサギを見て、家来に獲るように命じると、そのサギは素直に捕らえられた。そこで天皇はそのサギの素直な態度に、正五位の位を授けたとされる。そこから、五位鷺(ゴイサギ)と呼ばれるようになったと言う。ゴイサギは日中は樹上で休み、夜になると狩に出かける。河川や湖、湿原や水田に出かけて、両生類や魚類、昆虫、クモ、甲殻類などを捕獲する。夜間に飛翔しながらカラスのような声で鳴くため、夜烏とも言われるようだ。醤油工場の裏山の木には冬になるとこのゴイサギが止まっているのを見ることが出来る。夏場も止まっているのだろうが、葉が茂っているため、姿を見ることが出来ないのだろう。同じ職場の方で、ゴイサギに興味を持たれた方がいるが、その方はなかなかゴイサギの姿を見られず、是非一度実際のゴイサギの姿を見たいと言っておられた。少し離れて見ると、幼鳥などは周囲の木の枝と保護色になっており、冬でも見つけにくいのかも知れない。成鳥は青い色が目立つが、それだけになお、見えづらい場所に止まっていることが多いように思う。
ゴイサギの成鳥

ゴイサギの幼鳥

埋もれた天才

2017-01-19 19:15:17 | 文化
江戸幕府は儒教を導入し、特に朱子学を精神的支柱とした。しかし、同じ儒教に属する、身分の平等を唱える中江藤樹の陽明学も初期に現れる。大阪では江戸後期の蘭学塾である緒方洪庵の適塾が知られるが、すでに中期に陽明学の三宅石庵の懐徳堂も存在していた。懐徳堂は大阪商人たちによって設立された。その商人の一人である富永芳春の三男が富永仲基で、彼は懐徳堂で学んだ合理主義を身につけ、儒教や仏教、神道を批判し、歴史や言語、民俗を注視して、思想や学説は新しいものほどより古いものに依拠しているとする「加上」と言う概念を展開した。鎖国の中で、外国文化や日本の文化を相対化して捉えた。彼の「加上」の概念は国学の本居宣長に評価されたようだが、宣長には相対化の視点は見られない。富永仲基は残念ながら32歳と言う若さで世を去った。そのためもあって、彼の思想や学問の方法を受け継ぐ弟子を得られていない。町人の生まれであったためか、歴史や彼の時代を相対化することによって、かえって、自由な視点から思想や民俗を捉えている。まさに現代にも通用する学問の方法と言えるだろう。江戸中期にこれほどの人物が日本にもいた。しかし、江戸時代も現代も学問の世界の大きな流れはあまり変化が見られない。現代の日本の学問の世界も江戸時代とさほど変わらない閉鎖性を持っている。米国のような世界中から有能な人たちが集まってくる環境にはなっていない。理系の米国留学経験者で多くのノーベル賞受賞者はいるが、文系ではほとんど皆無である。能力の差ではなく、環境による。孤立した島国であるほど、開放的である必要があるだろう。
一休みするキンクロハジロの群れ

キンクロハジロ

「ロシアの脅威」を唱える現大統領

2017-01-18 19:20:59 | 社会
昨年発表された軍事分析会社Global Firepowerグローバル・ファイヤーパワーの「世界の軍事力ランキング2016年版」によると、第1位は米国で、140万人の軍隊と13444の航空機、8848台の戦車を有する。第2位はロシアで、76万6000人の軍隊、3547の航空機、15398台の戦車を持つ。中国は第3位で、233万5000人の軍隊と2942の航空機、9150台の戦車を有する。英国5位、フランス6位、韓国7位、ドイツ8位に続いて、日本が9位となっている。昨年から米国はロシアの脅威に備えるとして、欧州への軍隊の派遣を増加させており、今月に入り、ドイツ経由で戦車旅団を増派している。ロシア国境に近いポーランドを拠点にバルト3国やブルガリアにも展開する予定だ。米国の批難に答えて、ドイツの首相もドイツの軍事予算を増やすとしている。後2日でロシアと協調する姿勢を見せている米国新大統領が就任するが、それを意識してか、米国現大統領はあえてこの時期にロシアを刺激する行動をとっている。米国は冷戦後も世界各地へ軍隊を送り込み、常に局地戦を展開して来た。巨額の軍事費が投じられた来た。それらの多くが米国国内の軍需産業に渡っている。次期大統領はそうした軍事費の削減を目的に、世界に駐留する米軍の駐留経費を各国に負担させると公言している。これまでのような米軍による局地戦が縮小される可能性もある。このような大統領の出現はまさに米国の軍事産業にとっては脅威となる。かってキューバ危機を回避し、米ソの開戦を防いだケネディが暗殺されている。軍事大国は国内にそれなりの軍事産業を育ててしまう。その軍事産業は常にどこかで戦いのあることを利益とする。日本の現首相は戦争の出来る国にしようと邁進しているが、同時に日本の軍事産業も大きくしてしまう。歴史を振り返ると、現在のように先進各国が大きな財政債務を抱え、見せかけの金融のみの好調のような時期には、戦争が行われている。国民総生産GDP比率では日本の政府債務が際立っているが、絶対額では米国の債務が抜きん出ている。貧富の格差が先進国では最大の米国には国民の不満が鬱積しており、それが新大統領の登場に結びついた。新大統領の舵取りがうまく行かなかった場合は、世界にも波及する混乱が訪れる可能性がある。余波で日本の財政問題も急浮上することもあるかも知れない。2017年は波乱の起きる年になると予想する著名投資家もいる。
ウミアイサ(海秋沙)♀

惑星タイタン

2017-01-17 19:17:45 | 科学
昨日の雪で釜石も15cmほどの雪が積もった。出勤時は30Km~40Kmのノロノロ運転で職場に着いた。内陸とは異なり、釜石は除雪体制が整っていない。路面はタイヤで踏まれて、雪が平坦に押しつぶされた状態で、綺麗に除雪されているわけではない。天気は朝から雲のない日となり、日中は青空が広がった。職場の裏山の木々の枝に積もった雪が、陽に照らされて、あちらこちらで落ちて行った。朝の気温は0度で、日中は4度まで上がり、あまり寒くはなかった。 現在の地球はわずか8人の富豪が地球上に住む人口の半分、36億人の人の資産と同じだけ保有する状態になっている。人類の近代化はこうした状態を目的にしたのだろうか。釜石は夜もよく晴れることが多く、そんな夜には星が無数に見える。その星を見ていると、地球上のことがちっぽけに思えることがある。と同時に、地球上の過去の人たちもみんな同じ星を見ていたのだと思うと、何か感動させられる。しかも、今目に入る星の光は、実際には何億年も前の光を見ていると言う事実にも心を動かされる。現在、地球以外の惑星や衛星で生命体が存在する可能性のある星が5つほどあるようだ。そのうちの一つに土星の惑星タイタンがある。太陽から14億km以上離れているため、気温は−170度にもなる。しかし、分厚い大気には地球と同じく窒素が多量に含まれていて、酸素ができる前の初期の地球と似ていると言う。窒素を主成分とする大気が存在する星は、今のところ地球以外ではタイタンだけであり、米国ジョンズ・ホプキンス大学の惑星科学者によると、我々が知るタイプの生命と、未知のタイプの生命が存在している可能性があると言う。直径が5150kmのタイタンには雨も風もあり、山や海もある。地表には炭化水素の海があり、地下には液体の水の海がある。 釜石では夜の10時頃になると、北極星を挟んで、西に冬の星座カシオペアが、東に北斗七星が見られるようになる。無限の天球にはどこかに地球とは異なる生命体の存在する星が必ずあるように思う。
職場の職場の裏山

日本企業はすでに外資系企業

2017-01-16 19:16:12 | 経済
週末から今日にかけて東日本は寒波に見舞われた。名古屋あたりも雪で大変だったようだが、釜石も寒波の最後の日になって、午後から雪が降り続いている。気温は最低−8度になることもあった。しかし、雪の降る今日は朝が−1度くらいで、さほど寒くはなかった。まだ雪の降っていなかった昼休みに甲子川へ出てみると、5羽の白鳥が来ていた。やはり冬の渡り鳥では白鳥が最大であるので、一度は白鳥を見ておきたい。一見すると、みんな成鳥のように見えたが、1羽だけ、よく見ると頭が白くない。成長した幼鳥が混じっているようだ。 90年代初めにバブルが崩壊して以来、日本はほとんど経済成長が見られず、失われた20年がすでに30年に向かっている。現政権はデフレからの脱却と称して、異次元の金融緩和を行い、円安・株高を演出して来た。それによって、輸出大企業は空前の利益を得て、内部留保と預貯金を合わせて、日本の1年間の国民生産GDP500兆円を超えている。にもかかわらず、勤労者の実質所得は何年も続いてマイナスである。高度経済成長の時代は企業が収益を上げると、賃金も増えた。賃金が増えると、消費が活発になり、経済は好循環に入る。現在の企業は利益を得ても従業員には還元しない。経営者の考えが変わってしまった。何故変わったのか。理由は明らかである。我々が日本の誇る大企業と考えている大企業が、今やほとんどが外資系になってしまっているのだ。自動車のトヨタ、家電メーカートップの日立、ゆうちょ以外の大手三大銀行、みんな大株主に日本トラスティ・サービス信託銀行や日本マスタートラスト信託銀行がなっている。日本トラスティ・サービス信託銀行は名目的には三井住友トラスト・ホールディングスとりそな銀行の出資であるが、その大株主はニューヨークメロン銀行やステート・ストリート・バンク・アンド・トラストカンパニーなど米国企業である。りそな銀行もりそなホールディングスの100%出資となっているが、そのりそなホールディングス自体が日本トラスティ・サービス信託銀行、日本マスタートラスト信託銀行、ゴールドマン・サックス証券などが出資している。今や、表向きは日本の企業ではあっても、日本が誇る大企業の多くがすでに外資系になっており、経営は目先の利益を得て、株主を優遇せざるを得ない状況となってしまった。賃金を含めたコストを下げ、利益を最大にして、株主への配当を優先する。現政権の株高は外資には歓迎すべき政策なのだ。それによって、製造業の日本は以前の米国と同様に衰退して来ている。少子化にはなんら歯止めを打っていないため、今後もますます製造業は米国を真似て、衰退して行くことになるだろう。税収は減少するばかりで、多量の国債発行を積み増し、財政破綻の道を突き進むだけである。その時の布石としてマイナンバーがあるのかも知れない。
5羽の白鳥

黒い鳥はオオバン

頭部が白くない幼鳥