釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

地球の気温変化

2014-04-08 19:10:09 | 自然
今朝は7度で寒くはなかった。予報は晴れになっていて、確かに日は射すこともあり、晴れなのだろうが、流れる雲が多く、午後になりようやく釜石らしいブルーが広がって来た。昼には17度まで上がり、職場の近所を歩いてみた。道端にはタンポポも咲いて来て、仏の座もあちこちで小さな可愛い紫の花を付けていた。八幡神社のそばで休んでいると、2mの位置にウグイスがやって来て、ケキョケキョとさえずりの準備声を出し始めた。手元のカメラを構えようとすると、気配を感じて、少し離れたところへ飛び去ってしまった。薬師公園にも寄ってると、河津桜が咲き始めていた。そばの八重の白梅と並んで咲いている。近くの薮椿もたくさんの花を咲かせていた。 科学的研究は何も自然科学に限らず、人文、社会いずれの科学的研究であっても本来は政治や経済の影響から独立したものでなければばらないが、現実はそれほど単純ではない。福島第一原発事故後にみられたように、放射性物質の人体への影響はないとする国や県の意向にそった学者が動員されて、そのプロパガンダの先頭に立つたりする。特に自然科学の分野では、もっともらしく見せかけるために数値が利用され、統計処理したものが主張の根拠とされる。しかし、ちょっとAMAZONで検索しただけでも『統計でウソをつく法』、『統計はこうしてウソをつく』などの書籍が出ている。前著の著者は内容紹介で、19世紀の英国の首相ベンジャミン・ディズレーリの言葉を引用している。「ウソには3種類ある。ウソ、みえすいたウソ、そして統計だ」と。2001年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が公表した第三次評価報告書では、地球の平均気温が産業革命以後の100年あまりで急上昇したことを示すホッケースティック曲線と呼ばれるようになったグラフが掲載された。ペンシルベニア州立大学の古気候学者であるマイケル・マンMichael E. Mannによるグラフだ。木の年輪から過去1000年以上の気温変化を導き出したものだ。このグラフを根拠として、地球温暖化が二酸化炭素排出による人為的なものであることが強く主張された。しかし、その後、データの採用の記述に間違いが指摘されたり、小氷期や中世の温暖期の気候変動が過小評価されている、との批判が相次いだ。中世には近代よりずっと気温の高い時期があった。2009年11月には英国イースト・アングリア大学(UEA)の気候研究ユニット(CRU)から地球温暖化の研究に関連した電子メールと文書がクラッキングされ、外部に流出し、米英の権威ある学者たちがデータを歪曲的に使って温暖化の傾向を誇張していたことが明るみに出た。いわゆるクライメートゲート事件である。今年1月にも、米国のNASA(米国航空宇宙局)、NOAA(米国海洋大気庁)、USHCN(米国歴史気候学網)といった政府系機関が収集している全米各地の気温のデータに、内部の学者が勝手に1度加えてデータを高めに改竄していた疑いが指摘された。IPCCが暖冬と降雪量の減少を予測していたこの冬には世界を寒波が襲い、北極圏の氷は25年ぶりの氷の厚さになっている。小川克郎名古屋大学名誉教授は日本地球惑星科学連合などで1896年から2010年までの二酸化炭素、太陽活動、地球気温それぞれの変化をグラフ化して比較し、ひたすら増加傾向にある二酸化炭素よりも地球気温はむしろ太陽活動と相関していることを明らかにしている。北海道新聞は昨年10月25日と28日に「IPCC第五次報告書を考える」と題する記事を連載している。それぞれ、『平均気温17年間横ばい』、『地球全体は寒冷化』との表題を掲げて、渡辺正東京理科大学総合教育機構理数教育研究センター教授の見解や柴田 一成京都大学大学院理学研究科附属天文台長・教授の太陽の影響の検討の必要性など、他にも二人の研究者の見解を載せている。日本では昨夏、高知県の四万十市で国内観測史上初めて41度が記録された。これだけを見れば、確かに温暖化は進んでいるように見えるが、今冬、南北米大陸では極端な異常寒波に襲われ、人や家畜が犠牲になった。地球全体の変化を考える時、日本だけの極端な変化を注視していてはいけないだろう。現在、地球温暖化を言う時には地球上のすべての観測点から得られる数値を単純な算術平均で出して、地球の平均気温としているが、研究者によってはそうした数値自体に意味がないとする研究者もいる。こうした平均値では実際に起こった気候変動が現れないからだ。1年を通して温暖であった年も、夏は極端に暑く、冬は極端に寒かった年も平均値では同じになることがある。重要なのは実際の気候変動である。温暖化対策では主導的な立場に立って来た英国も温暖化対策予算を4割削減している。カナダも京都議定書から離脱した。日本も原発の停止を理由に温室効果ガス削減目標の放棄を表明している。地球温暖化は政治利用されており、地球の気温変化は冷静に見て行く必要がある。メディアは北海道新聞のように独自に検証しようとはせず、政府に関連した機関からの情報をそのままただ流し続けている。
とてもいい香りが漂っていたので、覗いてみると沈丁花が咲いていた

薬師公園で河津桜が咲き始めた