11月1日から始まった4週間の教育実習が終わりました。1年1組担任が指導教官を務めましたので、実習授業はすべて1年生のいずれかのクラスで行ってきました。最終日の26日は大学の先生も視察する中、廊下から校内の教職員が何人も参観して、実習の仕上げでもある研究授業を1組で行いました。算数の繰り下がりのあるひき算を自力解決していく学習でした。
「12−9」の答えを、既習内容を駆使して求めます。子どもたちはブロックを取り出して操作したり、ノートにブロックの代わりとなる○を12個描いたり、「さくらんぼ」の図を書いたりして考えていきました。「さくらんぼ」の図とは、繰り上がりのたし算で何度も取り組んだ既習内容で、ある数を2つの数に分解する考えです。この問題ですと、12を10と2に分ける図式のことです。
自力解決後は、指名された子が前に出て考えを発表していきました。聞いている子からも、「へぇー、すごい! 分かりやすい!」などの反応の声がありました。1年生とは言え,担任と子どもたちが学習をここまで積み上げてきていた。そのうえで、こうした授業ができているのだなぁと改めて分かり感心しました。
子どもたちの学びに向かう態度は、いつも以上に素晴らしく、担任はもちろん、私も実習生も驚きでした。実習生と子どもたちの良好な関係が築かれていたからこそ、子どもたちが頑張ったのだと思いました。
子どもたちはこの4週間、実習生といろいろな学習をしてきました。道徳の学習もしました。
体育の学習もありました。実習生にとっても1年生の子どもたちにとっても、ずっと記憶に残ることでしょう。
下校の際は、一人一人と言葉を交わしタッチしてお別れを惜しんでいました。
【学校長:菅原】