9月に一度、この学習についてはお伝えしていました。その続報となります。
40人の子どもたちに各社から返事の手紙が届いたわけですが、手紙を受け取った時の子どもたちを想像すると、うれしい気持ちはもちろんですが、信じられないという驚きもずいぶんとあったのではないかと思います。普段口にしている大好きなお菓子や飲み物に関してずっと疑問に思っていたことを、製造している会社から自分宛に手紙が届き、教えてくれたのですから。
手紙を読んだ後の子どもたちの学習は、教わったことを新聞風にまとめて、クラスの友達に伝えることでした。新聞風にまとめる活動は小学校ではよくあります。そのこと自体、学習ゴールが明確ですから子どもたちは理解して自分なりに表し方を工夫して一生懸命に取り組みます。けれども、今回の3年生の学習は特別です。それは同じクラスの友達は知らない自分だけが知る中身だからです。新聞にまとめるモチベーションが普段以上なのは容易に想像できます。また、仕上がった新聞を互いに読み合う活動にしても、よく知っているお菓子や飲み物でありながら、自分の知らないひみつが書かれているのですから興味津々です。
3年生の廊下に新聞がずらりと並んでいました。一つ一つの新聞を見ました。すでに各社からの返信を私はすべて読んでいましたので、私にとっての驚きは内容よりも子どもたちの表現の仕方の方でした。
1枚の紙上に伝えたい情報をどうレイアウトするのか。これが新聞風にまとめる際に最も考えるところです。掲示された成果物を見て、驚いたのが無地の用紙に縦書きで文字が丁寧に書いてあることでした。ただですら知りたい中身ですが、とても丁寧にまとめられていますので、子どもたちの思いが伝わってくるようでした。
補足ですが、3年生は各社からの返信に対して、お礼の手紙も書いて送りました。じつは、最初の質問の手紙が縦書きであったのに、お礼の手紙では横書きでした。これは改まった手紙の書き方を、縦書きと横書きの両方を経験させたいと担任が意図したものでした。
かつて子どもだった頃にこのような学習があったら、皆さんはどうだったでしょうか。ちなみに私が小学生だった頃のお気に入りのお菓子はチョコベーやビックリマンというシール入りのチョコ菓子と、仮面ライダースナックでした。今回のような学習があったら、どれほど熱くなっていただろうと思います。
【学校長:菅原】