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国立天文台の文化財1

2011-07-10 20:44:00 | 天体の話
       
久しぶりに、三鷹にある国立天文台に行って来ました。レトロな正門をくぐるたびに、ワクワクします。緑が多くて、清々しいです♪

       
今回は、公開講座「国立天文台の文化財ー日本の天文学の歴史を探る」に参加。会場のすばる棟の入口には、日本が世界に誇る「すばる望遠鏡」の模型が展示されています。ああ、いつか行きたいマウナケア!実はこのすばる望遠鏡、今トラブル発生中(--; 全力で修復にあたっているとのこと。ツイッタ―には、現地の研究者&技術者を励ますサイトもできているので、皆さまもカキコミしてみて下さいね!

【すばる望遠鏡】 障害のため観測の一時中断を余儀なくされていますが、現在全力で復旧にあたっています。一日も早い観測再開を目指す すばる望遠鏡スタッフへの応援メッセージをお寄せください。ハッシュタグは #ganbare_subaru

       
講演には、このすばる望遠鏡の建設に深くたずさわった天文学者の渡部潤一先生。東大卒のウルトラ天文エリートにもかかわらず、語り口はいたってフレンドリー。専門用語は一切使わず、ユーモアにとんだわかりやすい解説はさすが!偉い学者さんは、難しい話を難しくする方も多いのですが、この先生はひとつ越えているお方。しかも、温泉大好きということでご縁をいただいて以来、にゃんこは大ファンなのです(*^^*)

そんなわけで、メディアにも引っ張りだこの渡部潤一先生。日蝕の時、クルーズ船の上から素晴らしい光景を中継していたのを記憶している人も多いことでしょう。そう言えば、先日はAKBの番組でも、解説でご登場していたっけ(^^; この日は、国立天文台の文化財の保存と公開への熱き思いを語って下さいました。

       
で、講演の後は、実際に構内を歩いて、今聞いたお話の文化財の見学会へ。まずは、国指定重要文化財となった「レプソルド子午儀」が納められている「子午儀資料館」へ。この建物も、1925年に建てられたとても風格を感じさせるもの。

       
数奇な運命をたどってこの地に来た、1880年ドイツ製のレプソルド子午儀。鈍い金色が、長い年月を経てきたことを物語っています。この重文を、渡部潤一先生みずからが解説して下さいました。歴史の話を聞いた後なので、感慨もひとしおです(*^^*)

       
移動する道すがらに発見した、激レトロな旧図書庫1930年の建築です。

       
国登録有形文化財に指定されているこの建物は、1921年建設の「第一赤道儀室」。建物内には、1909年シュタインハイル社製の太陽写真儀と、1927年カールツァイス社製の望遠鏡が納められています。すべてが手動!重厚なハンドルやギアが、むしろカッチョイイです。ここでは、太陽の黒点を拝見しました。(つづく)

国立天文台HP→http://www.nao.ac.jp/index.html
今回参加した公開講座(講座のネット中継の内容が聴けます)
http://www.nao.ac.jp/open_lecture/index.html
渡部潤一先生HP→http://pholus.mtk.nao.ac.jp/watanabe

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