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温泉にゃんこのネコ散歩

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11番目の月に思う

2011-07-13 21:16:00 | 天体の話
       
仕事からの帰り道、何かに見つめられているような気がして、ふと空を見上げた。
「あっ、大公孫樹の上に月が…なんて透明な輝きなんだろう」

       
東山魁夷画伯の、満開の桜の上に浮かぶ満月の絵を思う。何があっても、月は変わらずに満ち欠けを繰り返す。15日の満月に向け、輝きを増す月の姿に平穏を願い手を合せた。

今日の月→http://moonstation.jp/ja/today/
7月の月齢カレンダー→
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/moon/moon-calendar.pl

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国立天文台の文化財2

2011-07-11 19:43:00 | 天体の話
       
次に見学したのが、このホーンテッドマンションのごとき「太陽塔望遠鏡」。1930年建設で、通称では「アインシュタイン塔」と呼ばれています。この塔全体が望遠鏡の役割をしているという、とてつもない建物。その構造までもが、ミステリアスです。1998年に国登録有形文化財に指定されています。

実は、この建物の内部は、にゃんこ好みの素晴らしいレトロモダン空間で、もう萌え萌えポイント満載だったのですが、画像の掲載は自粛いたします。渡部潤一先生曰く、大掃除をする前は、
「入った人は変なウイルスとかで死んじゃうような、ピラミッドのごとき空間」だったそうで(^^; いやぁ~、ミステリアスでありました。映画のロケとかで使ったらピッタリなのになぁ~。

       
みずからここの探検に入ったのが、アーカイブ室の中桐正夫氏。お宝がザクザク出てきたのも、ひとえにこの方の情熱あってのこと。この日も、熱く熱く語っていらっしゃいました。まさに、探検隊の隊長って感じです。

       
萌え萌えのアインシュタイン塔で興奮状態のまま向かったのが、1926年建設の「大赤道室」。ここも味のあるフォルムですね。

       
ここも、国登録有形文化財に指定されています。大きなドームの屋根は木材でできています。船底を作る造船技術が使われているそうです。今は、天文台歴史館として、日本最大の屈折望遠鏡と、天文台の歴史が展示されていました。

       
広場の中にあるのが、自動光電子午環の建物を使った「天文機器資料室」。いろいろな望遠鏡や観測機器が展示されています。

       
最後は、1924年建設でメチャクチャ趣きのある「ゴーチェ子午環」へ。中には、砲台のような子午環が納められています。いにしえを感じられる建物と機材に、う~っとり(*^^*)1920年代に思いを馳せつつ、至福の文化財見学会は終了となりました。

最先端の研究をする国立天文台が、なぜ文化財に目を向け始めたのか?これは、渡部潤一先生のこの言葉にあらわされています。
「温故知新と言いましょうか、昔のことを良く知り、そこから新しい知識や道理を得ることが、今の時代だからこそ必要と思われたわけで…」
日本の天文学の歴史を遺せるのは、この国立天文台しかありません。歴史的遺産に光を当てる活動は、新設されたアーカイブ室が担当しています。彼らの尽力で重文指定もなされました。今回の講演&見学会、古いもの好きなにゃんこには、ピッタリの内容でした。しまった!逃した!と思った方に、いい情報を…。講演はありませんが、文化財の見学会は、定期的にガイドツアーが開催されていますので、ご興味のある方は、国立天文台のHPより事前にお申込み下さいね。(おしまい)

文化財ガイドツアー詳細→http://www.nao.ac.jp/about/mtk/guide/index.html
国立天文台HP→http://www.nao.ac.jp/
国立天文台 天文情報センター・アーカイブ室(アーカイブ新聞はこちらから)
http://prc.nao.ac.jp/prc_arc/

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国立天文台の文化財1

2011-07-10 20:44:00 | 天体の話
       
久しぶりに、三鷹にある国立天文台に行って来ました。レトロな正門をくぐるたびに、ワクワクします。緑が多くて、清々しいです♪

       
今回は、公開講座「国立天文台の文化財ー日本の天文学の歴史を探る」に参加。会場のすばる棟の入口には、日本が世界に誇る「すばる望遠鏡」の模型が展示されています。ああ、いつか行きたいマウナケア!実はこのすばる望遠鏡、今トラブル発生中(--; 全力で修復にあたっているとのこと。ツイッタ―には、現地の研究者&技術者を励ますサイトもできているので、皆さまもカキコミしてみて下さいね!

【すばる望遠鏡】 障害のため観測の一時中断を余儀なくされていますが、現在全力で復旧にあたっています。一日も早い観測再開を目指す すばる望遠鏡スタッフへの応援メッセージをお寄せください。ハッシュタグは #ganbare_subaru

       
講演には、このすばる望遠鏡の建設に深くたずさわった天文学者の渡部潤一先生。東大卒のウルトラ天文エリートにもかかわらず、語り口はいたってフレンドリー。専門用語は一切使わず、ユーモアにとんだわかりやすい解説はさすが!偉い学者さんは、難しい話を難しくする方も多いのですが、この先生はひとつ越えているお方。しかも、温泉大好きということでご縁をいただいて以来、にゃんこは大ファンなのです(*^^*)

そんなわけで、メディアにも引っ張りだこの渡部潤一先生。日蝕の時、クルーズ船の上から素晴らしい光景を中継していたのを記憶している人も多いことでしょう。そう言えば、先日はAKBの番組でも、解説でご登場していたっけ(^^; この日は、国立天文台の文化財の保存と公開への熱き思いを語って下さいました。

       
で、講演の後は、実際に構内を歩いて、今聞いたお話の文化財の見学会へ。まずは、国指定重要文化財となった「レプソルド子午儀」が納められている「子午儀資料館」へ。この建物も、1925年に建てられたとても風格を感じさせるもの。

       
数奇な運命をたどってこの地に来た、1880年ドイツ製のレプソルド子午儀。鈍い金色が、長い年月を経てきたことを物語っています。この重文を、渡部潤一先生みずからが解説して下さいました。歴史の話を聞いた後なので、感慨もひとしおです(*^^*)

       
移動する道すがらに発見した、激レトロな旧図書庫1930年の建築です。

       
国登録有形文化財に指定されているこの建物は、1921年建設の「第一赤道儀室」。建物内には、1909年シュタインハイル社製の太陽写真儀と、1927年カールツァイス社製の望遠鏡が納められています。すべてが手動!重厚なハンドルやギアが、むしろカッチョイイです。ここでは、太陽の黒点を拝見しました。(つづく)

国立天文台HP→http://www.nao.ac.jp/index.html
今回参加した公開講座(講座のネット中継の内容が聴けます)
http://www.nao.ac.jp/open_lecture/index.html
渡部潤一先生HP→http://pholus.mtk.nao.ac.jp/watanabe

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今年もまた、彼が…☆

2010-08-11 22:08:00 | 天体の話
真夏の夜空に輝く彼の雄姿。夜明け前のあいまいな刻に、光の粒を振り注ぐさまは、冷たき花火のごとく。あの夏が思い出され、ふとひとり切なくなるひととき。また、めぐり来るペルセウス座流星群

            

…と言うわけで、今週末は大好きなぺルセさまが訪れます。台風が心配ではありますが、ぜひ、明け方の空を眺めてみて下さい。夏の夜の天然花火が見られるかもしれませんよ ☆ミ

ペルセウス座流星群→http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20100811/

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