今日2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日。毎年この日には、にゃんこちゃんの大好きなマグロのお刺身をあげていたことを思い出す。彼女が逝ってしまった当初は涙にくれるばかりだったが、今は
「私のところに来てくれて、本当にありがとう」
と思えるようになった。そして数日前、1枚のはがきが私の元へ舞い込んだ。私が写真を始めるきっかけを下さった、写真家の石橋照子先生からだった。
ご主人を難病で亡くされた石橋先生は、それから写真学校に入り懸命に写真に打ち込んだ。卒業後はみるみる頭角をあらわし、写真学校の講師をやったり数々の個展を開き、「ぼくの住処―牧場ののらねこ物語」をはじめとした写真集も出版している。ネコや湯治場のお年寄りを主人公とした先生のモノクロの写真は、見る者の心を温かくしてくれるものばかりだ。
そんな先生の大切な被写体であり家族であった、一緒に住んでいた「茶子」ちゃんが亡くなったという知らせだった。賢く気高く、でもちょっと抜けてるところも見せてくれる美猫の茶子ちゃんは、先生のギャラリー「ひなたぼっこ」のアイドルだった。その茶子ちゃんが、逝ってしまったという…。先生はこの前にも、もうひとりのやんちゃな雄猫の「ゴーちゃん」を亡くしている。大切な同居者がいなくなってしまった空間は、どんなにか寂しいことだろうと思い目頭が熱くなる。こういう時は、どんな言葉をかけていいかわからない。ただ、その悲しみを共有することしかできない…。短い言葉を記したはがきを、ポストに投函した。
ネコたちは、きっと何かの縁で私たちのところにやってくる。そして大切なことを教えて、人より短い命を終えて旅立って行く。猫の日に、そんなことを思う。私の部屋には、陽だまりで気持ち良さそうに眠るにゃんこちゃんの写真がある。もう一度言おう
「私のところへ来てくれて、本当にありがとう…」。
今日は十三夜、銀色に輝くお月さまの中に、にゃんこちゃんの姿が映っているように見える。ゴーちゃんも茶子ちゃんも、一緒に遊んでいるかもしれない。
石橋照子プロフィール→http://www.miaago.com/net-p-isibasi.htm
石橋照子氏作品→http://members.jcom.home.ne.jp/yubineko/ishibasi2.html

「私のところに来てくれて、本当にありがとう」
と思えるようになった。そして数日前、1枚のはがきが私の元へ舞い込んだ。私が写真を始めるきっかけを下さった、写真家の石橋照子先生からだった。
ご主人を難病で亡くされた石橋先生は、それから写真学校に入り懸命に写真に打ち込んだ。卒業後はみるみる頭角をあらわし、写真学校の講師をやったり数々の個展を開き、「ぼくの住処―牧場ののらねこ物語」をはじめとした写真集も出版している。ネコや湯治場のお年寄りを主人公とした先生のモノクロの写真は、見る者の心を温かくしてくれるものばかりだ。
そんな先生の大切な被写体であり家族であった、一緒に住んでいた「茶子」ちゃんが亡くなったという知らせだった。賢く気高く、でもちょっと抜けてるところも見せてくれる美猫の茶子ちゃんは、先生のギャラリー「ひなたぼっこ」のアイドルだった。その茶子ちゃんが、逝ってしまったという…。先生はこの前にも、もうひとりのやんちゃな雄猫の「ゴーちゃん」を亡くしている。大切な同居者がいなくなってしまった空間は、どんなにか寂しいことだろうと思い目頭が熱くなる。こういう時は、どんな言葉をかけていいかわからない。ただ、その悲しみを共有することしかできない…。短い言葉を記したはがきを、ポストに投函した。
ネコたちは、きっと何かの縁で私たちのところにやってくる。そして大切なことを教えて、人より短い命を終えて旅立って行く。猫の日に、そんなことを思う。私の部屋には、陽だまりで気持ち良さそうに眠るにゃんこちゃんの写真がある。もう一度言おう
「私のところへ来てくれて、本当にありがとう…」。
今日は十三夜、銀色に輝くお月さまの中に、にゃんこちゃんの姿が映っているように見える。ゴーちゃんも茶子ちゃんも、一緒に遊んでいるかもしれない。
石橋照子プロフィール→http://www.miaago.com/net-p-isibasi.htm
石橋照子氏作品→http://members.jcom.home.ne.jp/yubineko/ishibasi2.html
