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特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その5 クロゴキブリの天敵動画

2018-08-12 22:38:06 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!

お盆期間中は通常休館日となる月曜日も臨時開館で皆様のご来館をお待ちしてます。


アンケートを見ていると、今回の展示で最も人気があるのはやはり「ゴキブリ」です。

もちろん同時に一番気持ち悪がられているのもゴキブリ。

家に出てくる代表的な種類がクロゴキブリです。

殺しても死なない、1匹見たら100匹いる、どんどん増える、と半ば都市伝説化したこのゴキブリの存在感。

しかし、殺したら死にますし、1匹見つけたところで100匹もいるわけないし(もちろんゴキブリが増える条件の場所では何十頭もいることがあります)、ふ化してから成虫になるのに1~2年かかるのでどんどん増えるということはありません(なかなか増えないのです!)。

この得体のしれなさが逆に今回の展示で最も人気がある理由なのでしょう。





展示室のゴキブリコーナーで多くの方が足を止めて見入るのが、この動画です。

サトセナガアナバチという寄生蜂がクロゴキブリを狩っている一部始終を見ることができます。

高速で走り回るクロゴキブリを大あごで捕まえたハチは、胸部の神経球を狙って毒針を指し、適度に痺れさせます。

そして、巣穴までこの獲物を運び込むのですが、その際、触角を引っ張りながらゴキブリを歩かせます。

獲物の体が大きいので掴んだまま飛んで運ぶことはできず、まるで嫌がる飼い犬を引っ張るように、ゴキブリをぐいぐいと引きずっていきます。

そして巣穴に獲物を押し込むと、1個の大きな卵を産み付け、入口を木くずなどで塞ぎます。

産まれた幼虫は生きたゴキブリを食べ、成虫になることができるというわけです



今回、展示している動画は大阪市立自然史博物館からお借りしました。

小型容器のなかにハチとゴキブリを放ち、実際に行われる狩りの様子を来館者に見てもらったときのものです。

ですので、子供やそのご家族が驚いている様子の音声が入っています。

それが関西弁のいい感じの解説になり、動画の臨場感を高めてくれています。

ぜひ、展示室でご覧になってください。

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