![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/d9/74229e9afbfcb5dfd246bb93ff7b5c76.jpg)
鍋の主役「アンコウ」(爪楊枝はスケールのつもり)
比較的大きいのが売られていたので購入。
2200円也。
なんだか桃鉄のキングボンビーを思い出した(笑)
前回、市場に行ったのはコレを買うための下見。(下見の様子)
この時も多く売られているのは小さめのアンコウ。
通称シロアンコウ(キアンコウと思われる)。
今回買ったサイズはなかったので、小さめのを複数買う予定でいた。
が、大きいアンコウ(通称クロアンコウ)があったので、即決した。
どちらが美味しいかは知らないけれど、見栄えもいいなと(笑)
ジ~っと見ていたら「さばくよ!」おじさん。
大まかでいいので、とお願いした。
やったことはあるが、今日はいろいろ準備が控えていて面倒だし。
頭を切り落としそのままの様子だったので
「お披露目に持って帰ります」と一言。
「そんな事言われたのは初めてだ、参考にするよ」だって。
↓こんな感じで帰宅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/1b/b51ff3226d167646397944f4848ea1c2.jpg)
↓身やゼラチン質を丁寧に剥がし、七つ道具(身、胃袋、皮、卵巣、肝、鰭、鰓)を鍋用に切り分ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/84/848d9593538b58e1b1cc1e1a5a845872.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7d/febca345a4f53b8a6111093e1829e46a.jpg)
野菜も切り、下ごしらえ完了。
皆が揃ってから、昆布だしに火を入れて鍋を炊いた。
上の写真の頭をお披露目し、みんな大喜び。
持って帰ってきてよかった。
「食べるとこないよ、歯に気をつけてね」とおっちゃんに言われたが・・・・。
頬肉あるじゃん!ということで・・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ce/0b4a3af3bd4a7575ca53d0ec3322ebe4.jpg)
余すところなく頂きました。
プルプルで最高の鍋。
胃袋などはホルモンを食べているような食感で、ちゃんと味と甘みがある。
ゼラチン質は口の中でとろける。
最後に雑炊でお開き。
大変だったけれど、賑やかで楽しいひとときを過ごせた。
《余談》
以前、磯観察で、手のひらよりも小さいアンコウを拾った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/3a/a22d47c9e3a629bb726db2239f673552.jpg)
当時、何の考えもなく「稚魚のくせに」いっぱしな身体して、と思ったが・・・。
今回、旦那さんと一緒に来た御向かいの奥さんに、
「さっき、七つ道具に「卵巣」って言ったけど、雄だったらどうなるの?」
と、聞かれた。
「雄は雌に寄生する種類もあるくらい小さいから、食べるのは雌ばかりなんだよ」
とサラッと説明した。
・・・・、はて?
そうだよ、あれは「稚魚」だったのか?と記憶が蘇った。
アンコウの雄(成魚)の可能性もあるのかもしれない。
雄ってどんな大きさなんだろう?
ネットで探っていたら「アンコウ解体ショー」の記事に出会った。
解体された大きな雌の胃袋の中から、雌に食べられた小さな雄が出てきたという記事。
体の小さな雄は、雌の周りに住み着き、繁殖を終えると雌に食べられるらしい。
アレは雄だったとしても、さすがに稚魚かな・・・・。
深海生の種類では雌に寄生する小さな雄という形で図鑑などで見た記憶があります。
お写真で感心したのはアンコウは小さい時からアンコウの形をしてるんだなぁ
つまり無変態なのかなぁと。
ひょっとしてもっと小さいときには普通の魚の形なんですかね?
ヒラメやカレイはたしかそうですよね。
不思議ですね。
柳の葉のようになるというウナギには負けるでしょうけど。
いわゆる「稚魚~若魚」ですね。
専門的には、「仔魚」と「稚魚」と「若魚」でステージが違います。
・「仔魚」は鰭などの部位が未発達(条数が定数に達していない)
・「稚魚」は鰭など部位が完成されていて、体色、体部比や生態が成魚とは違っている。
・「若魚」は体も小さく成熟もしていないけれど、成魚と同じ体つき。
(研究者によって分類の線引きは多少異なる)
種類によりますが、肉眼で魚らしい体の雰囲気が確認できる位(15~20mm)になってくると、稚魚期にでしょう。
専門的に「変態する魚種」は限られていますが、そうでない一般的な魚でも10mm未満の頃は成魚を想像できない外見です。
アンコウ目の魚は小さい頃からゼラチン質な皮膜に包まれてコロコロに丸く、人相ならぬ魚相が悪いけれどカワイイ感じです。
タツノオトシゴなんておなかから出る前は普通の魚なのかな…興味が尽きないですね。
アンコウ類の小さいのを想像しようとしてできなくてダンゴウオを思い出しました…感覚が鈍ってる感じ。
2009-03-06 22:31:23
水産学部でも、サラッと授業でやる程度で、その分野に進まなければ覚えていないと思います。
http://research.kahaku.go.jp/zoology/zoopl-hp/s-pl/index.htm
このHPをたまたま見つけたのですが、まさにコレなんです。
魚類のところに、アンコウ目の仔魚がいます。
アンコウは見たことないです。
確か、アンコウの仔魚は丸っこくないと思いました。
発光器があるグロイ系がほとんどです。
この、東大の白鳳丸で採集されたサンプルを見ていました。メガロパ(カニの幼生)とかが大量に入っていました。
まさに採集風景にあるIKPTネットです。
仕事でも、このネットを借りて別の船で調査をしました。半月間、海上です(笑)
生物調査の仕事ですが、かなりおもしろいですよ。
ただし、仕事としては、給料:時間と体力が全く釣り合う仕事ではないので、物好きにしか出来ないと思いました。
私は楽しかったけれど、健康第一で辞めてしまった次第です。
細かいのがごっそり集まってくれると確かに後が辛そう。
思い出しました、趣味で蝶の採集をしてたころも張り切って余り採りすぎると後の作業やデータ整理でえらい目にあいました。
でも面白いんですよね。