
梅、桜、躑躅、藤・・・・・。この季節、日本には多くの花が次々と開花し、その美しさを求めて多くの人々が集う。素晴らしい季節だ。
なかには、スギ花粉、ヒノキ花粉などで、辛い季節となってしまう人たちもいる。それでも、防備をしっかりすれば、それぞれに美しい花々を楽しむことができる。イギリスから来た友人が、彼の地では春が来るとほとんどの花が一斉に開花するので、日本のように時間の経過とともに花を追って各地へ旅して、それぞれ異なった環境で花を楽しむ情景が生まれ難いと話してくれた。
日本へ初めて来た外国人でも、距離の移動を気にしなければこれからでも桜の開花を楽しむことができる。現に台湾、オランダから来た友人が札幌で桜を見た楽しさを語っていた。
花見といっても、梅や桜に限られない。例えば、今の季節、藤の花の美しさも特記すべきだろう。先週、東京都内のある場所(さて、どこでしょう→最下段)へ藤を見に行った。毎年ではないが、かなり以前から度々訪れてきた。
10年ほど前に見た時は、藤棚も整備が悪く、花も貧弱な感じがしたが、今回は手入れもよく、見違えるほどに改善されていた。驚いたのは社殿にシートが被せられ、大規模な改修工事が行われていたことだ。その財源がなにであるかは、週日であるのに境内を埋め尽くした人々を見れば、いわずもがなであった。土日だったら境内に入れないほどの大混雑だろう。
見るともなしに、御守りや祈祷を求める人々の列を眺めていると、数万円もする御守りや御札の類をこともなげに買う明らかに中国本土からと思われる観光客がいて驚かされた。中国本土の友人から現代中国の宗教事情について話を聞いたことを思い出した。諸事情で、このテーマ、このブログでは取り上げることができなくなってしまった。

亀戸天神の藤棚