この人の本はこれで4冊目です。この作品もとても優しく情景的で感動する感じの物語でした。永遠は飼っていたカナリアの名前。鳴かないトワ。世界的に有名な指揮者の父を持ち、チェリストの母を持ち、自分もチェロを練習していた和音。だけど、トワはいなくなり、チェロをやめてしまい、母もいなくなってしまう。高校生になって仲の良い友達の文斗と朱里もいて、それなりに楽しく暮らしていた和音の元に新しい母だと告げる真弓がやってくる。やがて明かされる真実。チェリストを目指した3人の女性とこれから目指す一人の少女の話でもありました。
AGE22。就職活動に失敗した光太は、雫という男にスカウトされてチュベローズでアルバイトをすることになる。ホストクラブだ。病気の母、幼い妹、優しい恋人の恵、雫の恋人のミサキ、バイト仲間の亜夢、オーナーの水谷、客の美津子。ぐいぐい引き込まれるストーリーは、シンプルに面白い。酒と男と女と喧嘩と家族と就職活動が混然となった物語でした。AGE32に続くようです。