森淳一 双葉文庫
コインランドリーで洗濯物の見張りの仕事をするテル。子供の頃の事故で、なんか、どうやら、頭に少しばかり障害が残ってしまっているみたい。でも、すごく純粋なテルはコインランドリーに忘れて残された洗濯物を、故郷に帰ってしまった人のところまで届けにいく。
一方、その忘れ物をした人は水絵といい、どうやら軽犯罪の過去があるらしい。テルと水絵は互いに互いに互いの存在が生きる支えになっていく。まあそんな感じの話。
なかなか先の読めない話の展開にグイグイと引き込まれ、後半はいっきに読んでしまいました。
最後はハトが飛び立って、青く広い空に美しい白いラインを描いて。ああ、よかったね、というハッピーエンド。