大倉草紙

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【京都】 勝持寺

2008年10月06日 06時18分08秒 | 旅 - 京都府
6月28日(土)
当日の行程:(車) → 【石清水八幡宮】【淀城跡】 → 【與杼神社】【天王山】…(宝積寺)…(自玉手祭来酒解神社)…(大山崎町歴史資料館)【勝竜寺城公園】【長岡天満宮】【光明寺】【大原野神社】【勝持寺】【願徳寺】【善峯寺】【長岡宮跡】【桜井駅跡(楠木正成伝説地)】


          

勝持寺は、白鳳8年(679)に、天武天皇の勅命により、役行者が創建したのが始まり。
その後、延暦10年(791)に、桓武天皇の命で伝教大使(最澄)が堂塔伽藍を再建し、薬師瑠璃光如来を本尊とする。
応仁の乱で、仁王門以外は焼失したため、現在の建物は、乱後に建てられたものである。

勝持寺には、西行法師が植えた一株の桜がある。
この桜は西行桜と、そして、勝持寺は「花の寺」と呼ばれるようになる。
西行桜のほかにも、勝持寺境内には、約400本もの桜が植えられているそうだ。
勝持寺の桜を詠んだ歌も多く、受付でいただいたパンフレットには次の歌が載っていた。
「花見んとむれつつ人のくるのみぞあたらさくらのとがにはありける」西行法師
「地にとどく西行桜したしけれ」虚子
訪れたのは6月の末、桜は見ることができなかったが、紫陽花が出迎えてくれた。


   
              瑠璃光殿(収蔵庫)

紫陽花の向こうに見えるのが、瑠璃光殿(収蔵庫)。
瑠璃光殿は(収蔵庫)は、阿弥陀堂(本堂)と回廊でつながっている。
本尊の薬師如来像(重要文化財)、本尊の胎内から見つかった9.1センチメートルの薬師如来像(重要文化財)、金剛力士像(重要文化財)、西行法師像などが安置されている。


   
               阿弥陀堂(本堂)
          
                賓頭盧尊者

阿弥陀堂の回廊には、賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の像が安置されている。
インドの十六羅漢のひとりで、日本ではふつう、本堂の外に置かれている。
「なでぼとけ」とも言われ、良くなって欲しいところを撫でれば、病気が治るとそうだ。


   
       不動堂                    鏡石

不動堂には、石で彫った不動明王が安置されている。
これは、弘法大師が眼病に悩む人々のために不動明王に病魔退散を祈願し、霊験があらたかだったことによる。
訪れたときは、改修中だった。

不動堂の階段の下には、鏡石がある。
勝持寺は、西行法師が出家したところ。
出家する際に、この鏡石を鏡の代わりに使って頭を剃ったといわれている。


   
      鐘楼と西行桜                魚籃観音

鐘楼の左手にあるのが西行桜。
鐘楼の近くの池には、魚籃観音が祀られている。
写真はピントが合っていなくて、よく見えないけれど。
魚籃観音は西遊記にも登場する観音さまで、魚の入った竹の籠を持つ。


          
                 冴野の沼

「小塩山松風寒し大原野冴野の沼にまさるらん」と歌に詠まれた沼。


          
              勝持寺の御朱印