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[ツイッター詩145] (2月詩)

2024年02月11日 | ツイッター詩
 [ツイッター詩145] (2月詩)


目をつむってもつむらなくても
〈ながれている〉
と感じることはあり
いろいろことばの手で探(さぐ)っていると
〈流れる〉という概念の岸辺に出る

木々ややぶを通り脱けて
見晴らしのいい
そこに
出たいわけじゃない

幼稚園の先生が明日の日課を書き留めている
園の外では砂遊び
みんなできるだけ仲良く
ひとりひとり何か物を作る
と記して日誌を閉じた
その通りから外れて
言葉通りを歩いて行く

〈流れる〉という概念の岸辺に
〈組み上げる〉という概念が寄せている
何か構造物が建つ気配がする
自分には関係なさそうで
通り過ぎて行く

そうしてことばの足は
そんな岸辺を遠目に
〈ながれている〉
そのものの内に浸かっていたい
と感じているようなのだ

流れる
ナガレル
ながれる
しっくりといく場所に座り
〈流れる〉の内側をながれる

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