短歌味体Ⅲ 3853-3856 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月31日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3853眠ってる表通りの意味圧は消失して閑散としている3854意味を束ねようにも束にならぬシャッター通りならぬならぬと言ってもどうにもならぬ3855どうにもならぬ裏通りでは我知らず新しい深意味の匂い嗅いでいる3856生きてるかぎり無・意味はありえない意味の通りに意味の街に
短歌味体Ⅲ 3850-3852 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月30日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3850意味の歴史の数十万年人とともに右往左往と熟成してきた3851ひとつの意味を羽織る時かすかに見知らぬ時間の匂いが漂う3852意味生成の舞台裏泥臭い言葉が取捨選択精製される
短歌味体Ⅲ 3846-3849 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月29日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3846意味海の探検に行くぞと意味の服意味メガネ付けて意味の岸辺に出る3847どっぼーんと飛び込んだ意味の海(深い 深い ふかいぞ・・・)3848じたばた推進する手足は意味圧にからめ取られてる3849意味海よりやっとのことで浮上する心は意味の水滴っている
短歌味体Ⅲ 3843-3845 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月28日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3843一瞬の夢うつつ重たい意味の匂い漂う昼下がり3844見知らぬ廊下を歩いているその先は深い谷 夢の廊下よ3845意味を求めて三千里の横すり抜けるぼくの住まいは意味の圏外さ
短歌味体Ⅲ 3840-3842 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月27日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3840昨日のような晴れた日を歩いている小石につまづくことがある3841走ってた車が急に路肩に入るエンジンの意味システムのダウン3842昨日までの仲良しに地震みたい亀裂が走っていくのが見える
短歌味体Ⅲ 3837-3839 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月26日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3837意味道の高速に入る「What do you mean ?」(わいっ、どーゆー意味?)3838煽(あお)られて車線変更する意味ハンドル必死に握り突き抜けていく3839意味通りにはいろんな顔が浮かんでる目ざせイスカンダル、空気が濁る 註.イスカンダル。ここは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に出たイスカンダル星のこと。
短歌味体Ⅲ 3834-3836 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月25日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3834意味のいとをたぐっていくとほとんどいつもうなだれる心であった3835そうしてとぼとぼと歩く日々が降り積もってしまった その足音よ3836小さい頃の丘は変貌し盛んに意味花を咲かせている
短歌味体Ⅲ 3831-3833 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月24日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3831いつ頃から意味を振り返るようになったものか小さい頃は無心に近かった3832丘はただぼくらの丘で意味の丘なんて知らなかったな 遠い日々3833シュロの葉の小さな舟に乗り込んでびゅわーっと丘をすべり下る
短歌味体Ⅲ 3828-3830 意味は置いといてシリーズ・続 2019年12月23日 | 短歌味体Ⅲ-6 [短歌味体 Ⅲ] 意味は置いといてシリーズ・続3828夕暮れを歩む心に触れて来るふれてくるものがある3829足音、風の音、鳥の音、ぐらりと音が反転する意味以前のおとの流れる3830まだ意味の丘は遠い〈そと〉が空洞を撫(な)ぜて下っていく