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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6298-6302

2024年06月05日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6298
言葉の街の通りに入ると
言葉の風が吹き
言葉の木の葉が落ちてくる



6299
商品になるかどうかに関わりなく
ことばの人は
深く言葉に囲い込まれている



6300
個と脳にまで上り詰めた
脳化社会では
脳が主人公に見える



6301
そんな風に言葉も
人が感じ考える
主人公になってしまっているように見える



6302
それでもイヤイヤをするものがある
沈黙の内で 微小な
言葉にならないものたちがランダムに飛び回っている