回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

短歌味体Ⅲ 2525-2527 即興詩シリーズ・続

2018年06月30日 | 短歌味体Ⅲ-4

[短歌味体 Ⅲ] 即興詩シリーズ・続

 


2525
(ああ連絡し忘れたなあ)
ルラルラ
ルーラルルンパパリは燃えているか

 


2526
この服似合うかなあ
サラカドゥーラ
メティカドゥーラ買っちゃおう

 


2527
「注文間違えました」
ああ別に
それでいいですよビビデバビデブー


短歌味体Ⅲ 2520-2522 変身シリーズ・続

2018年06月28日 | 短歌味体Ⅲ-4

[短歌味体 Ⅲ] 変身シリーズ・続

 


2520
〈あしたは・・・〉と言葉坂を上るとき
明日が
少し違った色合いの服着て来る

 


2521
雲流れる〈あした〉の中
ふいと モネの
「日傘の女」に出会った

 


2522
〈あい〉〈あい!あい!あい!〉
と打ち鳴らし
ただ形の〈愛〉ばかりが入れ替わり立ち替わり


短歌味体 Ⅲ 2505-2510 変身シリーズ・続

2018年06月24日 | 短歌味体Ⅲ-4

[短歌味体 Ⅲ] 変身シリーズ・続

 


2505
家族も知り合いも
ミュートして
のっぺりコマーシャル道に乗る

 


2506
「日本大好き」、ニッポーーーン
ダイスキ。
ほら、きみは今 へ・ん・し・んしてるよ

 


2507
合い言葉は、「日本大好き」。
アニメの
高ぶる血潮はじける花火

 


2508
おじさんもSNSの舟に乗り
愛国アニメの
美少女に変身さ

 


2509
右にも左にも振れずの
中道を自称する
仮想舞台の闇から知的冷笑も唱和する

 


2510
にぎやかな仮想空間の
向こうでは
おじさんおばさんこどもたちがいるなあ


詩『言葉の街から』 水の駅シリーズ・苦の駅 149~151

2018年06月22日 | 詩『言葉の街から』

詩『言葉の街から』 水の駅シリーズ・苦の駅

 


149
(何があったの)と言われても
よくわからない
ただここにこう苦の葉ばかり降る

 


150
(なぜこのように)たどり返す
足取り
当てもなく苦の丘陵を下る

 


151
この痛み伝えようもなく
黒々の
夜に急に稲光のする

  

※ 詩『言葉の街から』の「水の駅シリーズ」は、これでおしまいです。