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大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

小高で直轄除染開始 予定より1年遅れ

2013-08-27 17:38:09 | 原子力関係
福島民報
環境省は26日、南相馬市小高区の避難指示解除準備区域で国直轄の除染作業を開始した。市内の国直轄除染は初めてで、当初の開始予定から1年ほど遅れの着手となった。
 初日は小高小グラウンドと小高体育センター、中部運動場で、作業員約60人が周辺の雑草を刈り取るなどして除染した。また、小高小体育館の壁を水拭きし、線量の低下を確認する試験を行った。
 今回の除染は小高小などの公共施設53カ所をはじめ、除染廃棄物の仮置き場を確保した小高区金谷、大田和、川房、神山の4行政区で実施する。4行政区の除染対象は住宅約1300棟、舗装道路約15ヘクタール、農地約408ヘクタール、森林約185ヘクタールなど。ただ、4行政区の除染は、仮置き場が整備される10月をめどに1日約1000人態勢で開始される。来年3月20日までの完了を目指す。
 市内の国直轄除染は平成24年度中の作業開始を見込んでいたが、仮置き場の確保などが難航したため遅れていた。国直轄の除染地域がある11市町村のうち、同市の除染開始は8番目。

( 2013/08/27 09:05 カテゴリー:主要 )

「福が満開、福のしま。」 ふくしまデスティネーションキャンペーンのキャッチコピー

2013-08-27 16:48:26 | 原子力関係
福島民報

JR6社が平成27年4月1日から6月30日まで県内全域で開催する観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」のキャッチコピーが福島市の小学1年大波優月さん(7つ)の作品「福が満開、福のしま。」に決まった。26日に福島市で開いた県観光復興キャンペーン委員会総会で発表した。
 「たくさんの『福』がある福島に多くの人に来てもらいたい」との思いを込めた。県民を対象にキャッチコピーを募集し、応募があった3161点の中から選ばれた。
 総会には、各市町村や経済団体などの委員約80人が出席した。同委員会会長の佐藤雄平知事、菅野豊副会長、JR東日本の西野史尚仙台支社長、小池邦彦水戸支社長がキャッチコピーが記されたパネルを披露した。作品はポスターなどに使用する。
 総会では、花、食、温泉、歴史・文化など本県の観光素材をJRグループや全国の旅行会社に提案し、商品づくりを進める方針を確認した。26年のプレキャンペーンの最大イベントとして同年5月21日、郡山市で「全国宣伝販売促進会議」の開催を決めた。旅行会社の関係者に本県の魅力をアピールする。

( 2013/08/27 09:06 カテゴリー:主要 )

脱原発活動で暴行容疑の男性無罪 警官への故意認めず

2013-08-27 16:47:09 | 原子力関係
共同通信社
関西電力本店前で脱原発活動をしていた際に、警戒中の警察官2人に暴行しけがを負わせたとして、公務執行妨害と傷害の罪に問われたアルバイト前田登志被告(49)に、大阪地裁は26日、「故意の暴行とは認定できない」として、無罪判決を言い渡した。求刑は懲役2年6月。

判決理由で石井俊和裁判官は、暴行を受けたとする警察官の証言の信用性を認める一方、「足元がふらつき、反射的に警察官の腕につかまり、転倒させた可能性も否定できない」と指摘した。判決後に記者会見し「どう責任をとってくれるのかという気持ちだ。これをきっかけに脱原発活動中の逮捕がなくなってほしい」と話した。

(2013年8月26日)

四国電、再稼働に向け戸別訪問

2013-08-27 16:40:55 | 原子力関係
福島民報

愛媛・伊方原発周辺
 四国電力は27日、伊方原発(愛媛県)周辺の約2万8千戸に対し、安全対策の実施状況を説明するため、戸別訪問を始めた。同社は7月、伊方3号機の早期再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請、住民の理解を得たい考えだ。

 戸別訪問は1988年から毎年秋に実施。今回は安全審査の申請を踏まえ、より早く住民へ伝える狙いで前倒しした。

 伊方町九町の訪問先では、玄関前で男性社員が、津波から重要設備を守る水密扉を建屋に設置したことなどを図や写真入りの冊子を示しながら5分ほど解説。司法書士の山口剛宏さんは「福島第1原発事故の検証を十分して対策をしてほしい」と注文した。

(2013/08/27 12:23カテゴリー:科学・環境)

国、再除染の方針 直轄除染線量下がらなければ 環境副大臣

2013-08-27 16:37:34 | 原子力関係
福島民報
26日に県庁で佐藤雄平知事と会談した環境省の井上信治副大臣は、国直轄除染で、作業後も放射線量が下がらない地域は再除染を実施する方針を示した。会談後、記者団に答えた。
 除染後の線量が除染前よりも高くなったり、放射性物質を十分に除去できなかったりした地点が対象となる。市町村単位の除染が一巡した後にモニタリング調査を行い、再除染の必要性を判断するという。井上副大臣は「(汚染を)取り残した所はしっかりやっていく」と述べた。
 地元市町村からは、除染完了後も国が長期目標として掲げる年間追加被ばく線量1ミリシーベルト以下(毎時0・23マイクロシーベルト以下)まで下がらない地域があるとして、再除染を求める声が上がっていた。
 さらに、井上副大臣は佐藤知事との会談で国直轄除染の計画見直しを30日に発表すると明らかにした。
 国直轄で除染を進めている11市町村のうち7市町村で作業が延長される見通し。延長期間は1~2年になるとみられる。
 井上副大臣は会談の冒頭、「市町村によって状況が異なり、計画の遅れが出ざるを得ない。しっかり見直したい」と説明。佐藤知事は「計画の見直しは残念。除染計画に基づいて、将来設計をしている人がたくさんいる。再度、見直すことがないよう、しっかりした計画を作ってほしい」と求めた。
 環境省は沿岸部の避難区域のがれき処理についても30日に新たな計画を示す。国は来年3月末までの処理完了を目標としてきたが、東京電力福島第一原発事故の影響で処理は進んでいない。

( 2013/08/27 09:07 カテゴリー:主要 )

中間貯蔵施設の貯蔵建屋、29日に完成 むつ

2013-08-27 16:30:12 | 原子力関係
河北新報
東京電力と日本原子力発電が出資するリサイクル燃料貯蔵(RFS)が青森県むつ市に建設していた使用済み核燃料中間貯蔵施設の貯蔵建屋の建設工事がほぼ完了し、26日、報道陣に公開された。最終的な点検を経て、29日に完成する。
 今月6~8日に建屋本体の構造や外観、材料に関する国の検査があり、合格した。貯蔵区域には燃料貯蔵容器(金属キャスク)12基を置く区画が24あり、計288基(核燃料約3000トン)を収容できる。
 金属キャスクを受け入れるエリアには、搬入されたキャスクを置く架台8基などを設置。天井にはキャスクをつり上げるクレーンを据え付けた。
 原子力規制委員会は12月に施行する核燃料サイクル施設の新規制基準に適合しない限り、操業開始に必要な最終段階の使用前検査を実施しない意向。これを受け、RFSはことし10月に予定していた操業開始を延期する方針を表明している。
 同社の担当者は「新基準施行後、速やかに安全審査を申請できるよう準備を進めたい」と語った。


2013年08月27日火曜日

指定廃棄物 暫定保管案は非現実的 福田知事疑問視

2013-08-27 16:22:15 | 原子力関係
東京新聞
2013年8月27日


 放射性セシウム濃度が一キログラム当たり八〇〇〇ベクレルを超える指定廃棄物をめぐり、福田富一知事は二十六日の定例会見で、矢板市の遠藤忠市長が仮置き場で暫定的に保管するよう主張していることについて、「現実的でない」と否定的な見解を示した。
 遠藤市長は、指定廃棄物の最終処分場を県内に一カ所設けるという国の基本方針に関し、市町長の合意が得られない現状を踏まえ「仮置き場のままで安全策を講じていくしかない」と指摘。現在の分散保管を維持しながら、国の責任で対応策を考えるよう、二十七日に宇都宮市で開かれる第三回市町村長会議で求める意向だ。
 これに対し、福田知事は、仮置き場は県内に百七十四カ所もあり「長期的な自然災害に耐えられるような構造に強化すると費用が膨大」と疑問視。廃棄物をいくつかの仮置き場にまとめるとしても「市町ごとに集約先を確保できるのかという問題もある」と述べ、国の方針通り、県内一カ所に最終処分場を設けるのが妥当とした。
 一方、鹿沼市の佐藤信市長は二十六日の定例会見で、遠藤市長の提案について「なるほどと思っている。少し時間を稼ぎながら、他県の事例を見つつ、次の展開を図る」と一定の理解を示した。ただ「仮置き場がある所の人の気持ちも考えなければならない」と、周辺住民との意見交換は必要とも指摘した。 (神田要一、大野暢子)

損害賠償相談の日程決まる 9月から9市町で

2013-08-27 14:40:41 | 原子力関係
福島民友
東京電力福島第1原発事故に伴う損害賠償に関する巡回法律相談は25日までに、9、10月の実施予定が固まった。いわき市の9月の日程は3、17、24日に県いわき合同庁舎で開く。
 法律相談会は県と県弁護士会が協力して県内9市町で開催。原発事故に伴う損害賠償の請求手続きに関して、不明な点などを無料で相談できる。
 事前予約制で、相談時間は午後1時30分から同3時50分にかけての30分間。事前予約受け付けの電話番号は024・523・1501(平日午前8時30分~午後5時15分)へ。
(2013年8月26日 福島民友ニュース)

県産食材、野外で味わう 裏磐梯・バーベキューフェス

2013-08-27 13:39:19 | 原子力関係
福島民友
福島バーベキューフェスティバルin裏磐梯は25日、北塩原村の休暇村裏磐梯キャンプ場で開かれ、県内外から参加した家族連れら約1000人が県産食材をふんだんに使ったバーベキューを楽しんだ。
 東京電力福島第1原発事故に伴う県産農畜産物の風評被害払拭(ふっしょく)、県産牛肉の消費拡大を目的にJA全農が開いた。本県での開催は初めて。震災や原発事故で避難している浪江町や双葉町、飯舘村などの住民約150人を招待した。
 バーベキュー体験コーナーでは、福島牛や麓山高原豚、会津ひとめぼれのおにぎり、県産野菜などが提供された。参加者は、肉や野菜を炭火でじっくり焼き上げ、県産食材を味わった。
 本県の畜産物について楽しく学べる展示・体験コーナーや販売コーナーなども設けられ、にぎわった。ステージでは、ふくしま農業PRサポーターのスパリゾートハワイアンズ「フラガール」によるショーや、地元の火の山太鼓の演奏、畜産クイズ選手権などが繰り広げられた。
(2013年8月26日 福島民友ニュース)

避難指示区域に初のコンビニ…楢葉町

2013-08-27 13:23:41 | 原子力関係
読売新聞 8月26日(月)12時52分配信

東京電力福島第一原発事故による避難指示区域で26日、初めてコンビニ店が営業を再開した。

 避難指示解除準備区域にある福島県楢葉町の「セブン―イレブン楢葉下小塙(しもこばな)仮設店舗店」で、約2年5か月ぶりの営業となる。

 一時帰宅する住民や、原発復旧の作業員らのため、復興庁と町が再開を要請していた。店内は軍手や洗剤などの清掃用品のコーナーが設けられ、熱中症対策でミネラルウオーターの箱売りもしている。

 この日午前7時の開店後、住民らが次々と来店した。いわき市の仮設住宅から町内の自宅へ掃除をしに来た農業の男性(73)と妻(66)は弁当やお茶を購入。「再開はありがたい。店が増え、元の楢葉に戻ってくれれば」と喜んだ。

 当面、午前6時から午後8時まで営業するという。


復興、政策に思想生かせ 政治家・田中正造の行動注目

2013-08-27 12:37:53 | 原子力関係
福島民友
「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」―。明治時代に足尾銅山鉱毒事件に立ち向かい、住民救済に取り組んだ政治家・田中正造の行動や思想が東京電力福島第1原発事故後に注目を集めている。今年は正造の没後100年で、各地で顕彰事業が進んでいる。25日は栃木県佐野市でシンポジウムが開かれ、正造なら原発事故にどう向き合ったかが議論された。
 田中正造の思想を研究する小松裕熊本大教授が「3・11 田中正造ならどうしたか」と題して講演。正造の「窮民の一人を救い得ば、正造はここに死しても少しもうらみなし」という言葉を引いて、「被災者の話を丁寧に聞き、被災地に寄り添った問題解決に向け政府などにかけあっただろう」と指摘した。
 被災地の声を伝える報道が減っている現状に「足尾銅山鉱毒事件の被害者と同じように東京に集団で乗り込み、政府や東電に怒りを伝えるように言うのではないか」とした。
 なかでも「少しだも 人のいのちに害ありて 少しくらいは よいと云うなよ」という正造の短歌を紹介し、「鉱毒と同様に目に見えない放射能から子どもの健康を守るための調査などを実施しただろう」と述べた。
(2013年8月26日 福島民友ニュース)

復興、政策に思想生かせ 政治家・田中正造の行動注目

2013-08-27 12:37:53 | 原子力関係
福島民友
「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」―。明治時代に足尾銅山鉱毒事件に立ち向かい、住民救済に取り組んだ政治家・田中正造の行動や思想が東京電力福島第1原発事故後に注目を集めている。今年は正造の没後100年で、各地で顕彰事業が進んでいる。25日は栃木県佐野市でシンポジウムが開かれ、正造なら原発事故にどう向き合ったかが議論された。
 田中正造の思想を研究する小松裕熊本大教授が「3・11 田中正造ならどうしたか」と題して講演。正造の「窮民の一人を救い得ば、正造はここに死しても少しもうらみなし」という言葉を引いて、「被災者の話を丁寧に聞き、被災地に寄り添った問題解決に向け政府などにかけあっただろう」と指摘した。
 被災地の声を伝える報道が減っている現状に「足尾銅山鉱毒事件の被害者と同じように東京に集団で乗り込み、政府や東電に怒りを伝えるように言うのではないか」とした。
 なかでも「少しだも 人のいのちに害ありて 少しくらいは よいと云うなよ」という正造の短歌を紹介し、「鉱毒と同様に目に見えない放射能から子どもの健康を守るための調査などを実施しただろう」と述べた。
(2013年8月26日 福島民友ニュース)

汚染水対策で自公が作業チーム

2013-08-27 12:21:52 | 原子力関係
NHK
8月26日 16時1分

政府与党協議会が開かれ、東京電力福島第一原子力発電所で、タンクから汚染水が漏れ出し海に流出したおそれがある問題について、自民・公明両党による作業チームを新たに設置し、予備費の活用など財政措置も含めた対策を検討することになりました。

この中で、菅官房長官は、福島第一原子力発電所でタンクから汚染水が漏れ出し海に流出したおそれがある問題について、「茂木経済産業大臣を現地に派遣しており、東京電力任せにすることなく、予備費の活用など財政措置も含めて、国が前面に出て対応したい」と述べました。
これを受けて、公明党の井上幹事長が「漁業者が大変な思いをしているうえに、世界からどう見られるかという意味でも大きな問題だ」と述べ、早期に問題を解決するため、自民・公明両党による作業チームを新たに設置し、予備費の活用など財政措置も含めた対策を検討することを決めました。
また、26日の協議会で、自民党の石破幹事長は、衆議院の選挙制度の見直しなどを巡って、民主党の新たな執行部体制が整いしだい、自民・民主・公明の3党の幹事長会談を呼びかける考えを示しました。

国直轄で再除染へ 環境省方針、効果を検証

2013-08-27 11:33:55 | 原子力関係
福島民友

東京電力福島第1原発事故に伴い国が直轄で行っている避難指示区域の除染について、環境省は除染で十分に放射線量が低下しない一部地点を再除染する方向で調整していることが25日、関係機関への取材で分かった。再除染の効果検証が主な目的で、再除染の範囲は限定的になる見通し。
 同省は今月中に除染の工程表を見直す方針だが、再除染の具体的な方針や除染の完了時期が盛り込まれるかどうかは不透明だ。
 除染が完了した田村市都路地区や川内村の住宅地では、除染完了後も長期目標となる年間追加被ばく線量が1ミリシーベルトを超える地点が残り、再除染を求める意見が出ている。
 同省はこれまで再除染について「個別に協議し対応したい」として明確な考えを示してこなかった。しかし、工程表見直しに伴う一部市町村への説明で、線量が十分に下がっていない地点を再除染する意向を示した。
(2013年8月26日 福島民友ニュース)

福島第1、20キロ圏内の牛たち 骨と皮、声なき抗議

2013-08-27 11:20:24 | 原子力関係
河北新報
2013年08月26日月曜日
福島第1原発の爆発事故で、同原発20キロ圏内の家畜はほとんどが圏外へ運び出されずに被ばくした。牛、豚、鶏…。商品としての価値はもはやなく、多くが餓死したか殺処分された。だが、家畜主の愛情を受けた牛たちが原発事故を糾弾するために生き延びている。(写真部・震災取材班)

 同県富岡町で肉牛50頭を飼っている松村直登さん(54)方を訪ねた。牛舎で一頭一頭を見ると、どれも背骨とあばら骨が浮き出て、ガリガリにやせている。モーと鳴きもしない。辺りから聞こえるのは鳥の鳴き声だけ。
 国が放射性物質の汚染対策で始めた乾燥牧草の焼却処分は、被ばく牛の胃袋を直撃した。育てて稼ぐ機会をつぶされ、今度は無料で手に入る餌さえ奪われた松村さんは「飼料を買うカネなんかない。冬は越せそうにもない」と落胆した。
 町内の別の農家、坂本勝利さん(75)方に伺った。飼育22頭への給餌は2日に1回だけという。「ただでさえ餌がないのに、異常繁殖したイノブタがほとんど食っていく」と嘆いた。

<メモ>福島第1原発の20キロ圏内は原発事故前、牛約3500頭、豚約3万頭、鶏約44万羽の家畜が飼われていた。事故後は半数以上が餓死したとみられ、生き残った家畜については地元自治体が国の指示で家畜主の同意を得て殺処分を実施。福島県によると、今月初めまで牛1632頭、豚3300頭が処分された。鶏はほとんどが餓死。野生化した牛は約50頭とみられる。

<3マイクロシーベルト/時>
福島第1原発から14キロ地点にある「希望の牧場・ふくしま」の入り口の空間線量は毎時3マイクロシーベルト。1年間の放射線量は26ミリシーベルトで、自然界で受ける約26年分を浴びることになる=福島県浪江町

<盗み食い>
後を絶たないイノブタの出没。田畑は草原化し、牛舎からは餌を盗み食いしていく=福島県富岡町

<希望の星>
震災後に誕生した子牛は不運にも倒壊中の牛舎の柱に左後脚をとられて骨折。「希望の牧場」スタッフたちが義足を付けるなど献身的な世話で支え、今ではすっかり元気になった。「福ちゃん」はみんなの人気者だ=福島県浪江町


<やせ細る>
全ての牛が餌を平等に食べられるわけでなく、中にはやせ細っていく牛も。浮き出る骨が痛々しい=福島県浪江町

<研究対象>
被ばく牛は昆虫学の分野で貴重な研究対象となる。帯広畜産大の岩佐光啓教授(左)は牛ふんをすみかにするマグソコガネムシやハエの幼虫を採取し、生態系に及ぼす放射性セシウムの研究を進めている=福島県浪江町