☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
~美味しそう!の先へ、魅力を表現する料理写真講座~
の様子を掲載して頂いております!
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

個展詳報(4)いよいよ来週!

2008年05月12日 | カメラマンになるまで。

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いよいよ、個展まで1週間となりました。ドキドキしてきました。。

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DMをご希望の方がいらっしゃいましたら、私のHPより、メール
郵送先をお知らせ下さい。郵送させて頂きます。

   【知新 温(あらた おん) 個展】
  " Cross the Intersection "
--普段着のアメリカ
   *期間 : 2008年 5月19日(木) ~ 31日(水)
         10:00~19:00 (最終日は16:00まで)

                  ※25(日)は休館となります。
   *場所 : 渋谷 ギャラリー・ナダール
             東京都渋谷区渋谷3-5-5 HAKKAビル2F
                             03-5468-3618
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いつまでこの個展解説は続くのか?すみませんっ!あと少しのご辛抱を~。
最終回は、『あの時は、分からなかったけれど。 の巻』 をお送りします。

屋外で動く人を撮るのは、ブライダルの仕事以来、ものすごく久しぶり。
機材は、広角レンズ1本、標準レンズ1本、ストロボ1灯、銀塩カメラを選択。
覚悟を決めて出たものの、表情は厳しい。(←実際、米国の人が見たら、怖かったかと。)

動悸を押さえつつ、「切符、買う、いくら?」と。中学生も使わない単語攻撃で
地下鉄構内へ。構内では、アーティストによる生演奏が行われていました。

音楽の流れる方へ、何気なく視線を向けたその時。ホームに侵入して来た列車
のライトが楽器に映り込み、光のラインを描きました。ほんの一瞬のことなの
ですが、反射的にハイライト部分の露出を読んでしまう自分。 (←ほとんど職業病。)

「こりゃあ、骨の髄までブツ撮り気質。人情味溢れる、とか。心の奥底を
揺さぶるような、といった写真へのアプローチは、無理そう。」と、列車が去った
ホームのベンチで独り言をつぶやきながら、しばらく、現状分析を。(← 怪しい!)

脳内分析の結果は、自分が美しいと感じた物(この場合は場面?)や人を、
今まで培ってきた方法で撮ってみる以外にない!と出ました。(←PCですかっ!)

開き直りとも言える発想にあきれつつ、駅から地上に出ると。
そこには、米国の人々の暮らしがありました。モデルさんでも、ヤラセでもない。
自然にそこにある暮らし、を撮らせてもらおう。今回のスナップ撮影のテーマは、
そう決めて、カメラを構えることにしました。

他人の生活に、いきなりカメラを持って立ち入る以上、隠し撮りは出来ない。。
相手に、「私はあなたを撮っています!」と知らせることで許可を得る。つまり、
真っ正面からシャッターを切る他、選択肢はない様でした。(←ハードルが高い・・・。)

もし、イヤだと言われたら・・・。その時は素直にフィルムを感光させよう。人の
気持ちを無視した写真は、私の好む所ではないし・・・。そんなことをあれこれと
考えながら歩いていたら、いつのまにやら心拍数が正常値に戻っていました。

その後、短い期間でしたが。滞在中。シャイで気取らない、率直で温かい人々
の助けをかりて、得難い体験をすることになるのですが!?
  この続きを知りたい方は、写真展会場 までお越し下さい。 

写真学校の学生だった頃。スナップ撮影をしない理由を、尤もらしく述べる私に、
先生が仰いました。「料理が撮れるなら、撮れるよ。写真の本質は一つだから。」

  あの時は、その言葉の意味が分からなかったのですが。

写し止めたい!という思いがあって、初めてシャッターが切れること。』
チャンスは一度。撮り直しの出来る瞬間など、存在しないということ。』

どんなジャンルの写真を撮るにせよ、大切なことに変わりはない。長い時間が
かかりましたが、このことを教えてくれた米国の人々に、心からの感謝を伝え
たいと思い、個展を開催いたします。

と、同時に。この度の写真展は、私の、カメラマンとしてのスタートラインだと
考えております。今後、よりよい写真が撮れますよう精進して参りますので、
お時間がございましたら、ご高覧下さい。ご意見をお聞かせ頂ければ幸いに
存じます。


      
 今日の写真は、NYのハーレムの写真です。
今でこそ、比較的安全になった様ですが。荒れていた時はひと気がなかったとか。
ハーレムの人々の心まですさまないよう、画家さんが、お店のシャッターに無償で
描いた絵がこれです。作者は、今でもハーレムで絵を描いています。ちなみに。
私は彼から絵を買ってしまいました。20ドル也。どんな高価なお土産より、心に
のこる品物となりました。