☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

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映画評でっす!

2006年06月26日 | 展覧会な1日

’あらた おん’のHPはこちら。

え~、展覧会のカテゴリーに入れていいものかどうか、分かりませんが、
いつものように、お気になさらずということで、今日は、映画のお話しでっす。





実は、何を隠そう私、映画大好き人間だったのです。高校時代は学校をさぼり、
映画を見まくったものです。しかも、仕事をさぼった父上と映画に行ったり・・。
この場合、学校サボりは保護者公認ということに・・・。(そういう家でした!)

しかし最近は、好みの映画をとんと見かけなくなりまして。昔の日本映画が輝いて
いただけに、邦画からはズーンと足が遠のいておりました。(近年ハリウッド映画
も好きになれず。学生時代も見ませんでしたけど。スターウォーズ見てませーん。)

 さて今回は、久しぶりに、映画館のスクリーンで邦画を見て参りました。
 タイトルは、「嫌われ松子の一生」です。見に行ってよかったと思います。

映画のストーリーは、微妙にリアリティが漂う、重い題材です。これをポップな
ミュージカル仕立ての、非現実的映像で対比させたことで、さらに切なさが増した
ような気が。作り手の着眼点はドンピシャだったのではないでしょうか。
(リアルに作ったら、暗すぎて、お客さんが入らないかもしれませんし。。。)

さてさて。この映画の一番の見所は、バラエティに富んだ映像技術だと思います。
広告やファッション分野で写真や映像を学んでいる人にとっては、教科書のような
映像集に仕上がっています。しかも、CGの巧みさは時代の先端を垣間見れます。

特に私が注目したのは、ライティングの複雑さです。光質の違いが生み出す陰影
とハレーションの組み合わせ。登場人物の心理描写とシンクロさせていました。
最近、ハイビジョンで時代劇なんて物を目にしますが、フラットな光では立体感を
演出できないということを、改めて考えさせられました。

さらに、増感を思わせるテクスチャーのある画面と、フィルターの切り替わり。
画面のテイストを統一させず、全体をまとめきった監督の手腕に感心しきりです。
着物でいえば、柄のある着物に、柄の帯と半襟を合わせるような、一歩間違うと
ものすごく趣味が悪くなるような、すれすれのバランス感覚が働いています。

そして、これはもうしょうがない事なのですが、やはり画角に目が行くのでした。
ローアングルからの広角レンズ使い、良かったです。俯瞰からの移動撮影も、
効いてました。美しいシーンを盛り上げていたと思います。(雪のシーン必見。)

ここまで書いて、やはりものすごくマニアックです・・。読んでしまった皆様、
すみません。きっと疲れましたね。最後に、役者さんにも触れておきましょう!
主役の中谷美紀さん、頑張ってました。それから黒沢あすかさんが魅力的です。
これから見に行こうと思っている方、楽しんで下さ~いネ。(今回も長かった!)

☆今日の写真は、ウエディングにちなんだカットを。今週で6月も終わりですね。
ウエディングフォトグラファーの皆さん、忙しかったことと思います。少しだけ、
一息付けるかな?体力と反射神経が要求される分野だけに、私には無理かも・・。